写真de俳句の結果発表

第49回「ブルガリアの道路」《並》③

第49回「ブルガリアの道路」

評価について

本選句欄は、以下のような評価をとっています。

「天」「地」「人」…将来、句集に載せる一句としてキープ。
「並選」…推敲することで「人」以上になる可能性がある句。
「ハシ坊」…ハシ坊くんと一緒に学ぶ。

特に「ハシ坊」の欄では、一句一句にアドバイスを付けております。それらのアドバイスは、初心者から中級者以上まで様々なレベルにわたります。自分の句の評価のみに一喜一憂せず、「ハシ坊」に取り上げられた他者の句の中にこそ、様々な学びがあることを心に留めてください。ここを丁寧に読むことで、学びが十倍になります。

「並選」については、ご自身の力で最後の推敲をしてください。どこかに「人」にランクアップできない理由があります。それを自分の力で見つけ出し、どうすればよいかを考えるそれが最も重要な学びです。

安易に添削を求めるだけでは、地力は身につきません己の頭で考える習慣をつけること。そのためにも「ハシ坊」に掲載される句を我が事として、真摯に読んでいただければと願います。

 

※結果発表欄では添削した形で句を掲載する場合がありますが、「マイ句帳」に収録される句は投稿した段階の句がそのまま保存され、投稿以降の修正や削除は不可となっております。予めご注意願います。

【第49回 写真de俳句】《並③》

  • 豊の秋牛の行く方を皆知らず
    楽奏
  • 長閑さや牛が出てきて通せんぼ
    シナモンティー
  • 長いべろあんぎあんぎと牧開
    ヨシキ浜
  • 車検するピット兼用牧閉ざす
    青屋黄緑
  • 秋の山牛乳搾って良いんだよ
    青屋黄緑
  • 遮った道路の先も残暑かな
    竜酔
  • 通れない無理に行くなと秋風や
    竜酔
  • ソフィアに渋滞横切る牛の天高し
    迷照 りん句
  • 夏めくや偶蹄目のリズムあり
    德(のり)
  • 秋晴れで仕事行く足牛歩なり
    海野ちきまる
  • 外気吸いバス酔い耐えるそぞろ寒
    酒呑走人
  • 星祭り鏡文字なる願い事
    游々子
  • 赤べこに煽てられたる散り紅葉
    游々子
  • 牛洗う個体識別ブルガリア
    山内プーコ
  • 春子山羊牧場に没れ揮う髭
    まこく
  • 牛の背を掻く金櫛や春の山
    雨野理多
  • 秋深しそこのけ牛の紛れ込み
    由紀子
  • 牛と車押し問答の秋の旅
    由紀子
  • 牛通る道の車窓に片時雨
    なおちゃん
  • 農道の長し独身去年今年
    くるぽー
  • 早朝のドアノブかかる名無し瓜
    咲織
  • ブァッファローとぶつかった話濁り酒
    いそのつる
  • 峠道行けば潮の香星月夜
    おかだ卯月
  • 嘲笑う隣の不幸山の秋
    紅紫あやめ
  • 浅春の犬や模造の牛を吠ゆ
    はなぶさあきら
  • 末枯野原風景は大地の香
    むねあかどり
  • 霧ながら谷間に聞こゆ連れの声
    藤子
  • 九十九折あの実この道露の中
    藤子
  • 牛の背を稜線に見立て日向ぼこ
    殻ひな
  • 牧草地鹿の目ぴかっと夜しじま
    とも女
  • 山粧ふ熊鈴鳴らし声高に
    とも女
  • この道はギリシャへと続く秋の暮れ
    トリケイ
  • 暗闇の都市の池入る迷い鹿
    べにりんご
  • アジャンタの虎穴仏画と寝釈迦かな
    千里
  • 寒き朝ソフィア一目と牛の旅
    みーこ39
  • 朝北風に歴史の声がブルガリア
    みーこ39
  • ブルガリアに秋ふるさとの道に牛
    音羽実朱夏
  • 桐の実や中学生と傘かしげ
    朝野あん
  • 秋日の放送給食にムサカ
    茶雨
  • 今朝の秋喉元泳ぐヨーグルト
    がらぱごす
  • 通せんぼ牛の背中の秋茜
    灯呂
  • 秋の蝶先行く牛の牛歩かな
    真壁らん
  • 秋澄むや峠を渡る牛の声
    木香
  • 異国の地牛歩戦略里の秋
  • 牛歩にて人の世渡る秋の暮
    踏轍
  • 霧襖ぼうっと牛が通せん坊
    西木いぐあな
  • 秋の勃牛に出くわす車道あり
    西木いぐあな
  • 秋の山放牧牛と鉢合せ
    槇 まこと
  • ダマスクに人馬も咽る「バラの谷」
    風蘭
  • フェイントに動ぜぬ鹿の角高し
    風蘭
  • 秋の空道路に鹿が悠々と
  • 秋日和放牧の牛道路にも
  • 馬肥ゆる季節のせいともう一杯
    猫雪すあま
  • 枯木道車と牛の譲り合い
    牛乳符鈴
  • 冬の道農工展ぶるブルガリア
    牛乳符鈴
  • 渋滞の先はどんなか赤蜻蛉
    春のぽち
  • 秋めくや車道を塞ぐ放牧牛
    美湖
  • 水牛の群は峠へ秋さうび
    島田あんず
  • 盆の路墓守牛舎たたむとや
    トヨとミケ
  • 耳を立て静かに牡牛山霧道
    きらら
  • 鹿の尻ハート模様に別れけり
    亘航希
  • 出来栄えを褒める連れ合ひ茄子の牛
    まさし
  • 長き夜の牛歩議員の歩歩歩歩歩
    葉月庵郁斗
  • 山道に牛佇むや火恋し
    向日葵子
  • 秋深く母の胎内たおやかに
    つきみつ
  • 馬上の騎士月下の城下ソフィアへと
    三宅 光風
  • おらが道カウベル揺らし秋深む
    三宅 光風
  • 山村の宿舎に瓜坊三頭
    しげ尾
  • 北向かうスピード落とす鹿の群れ
    北国はな
  • 牛と言ふ呼び名異なる空の秋
    砂月みれい
  • 霧深し牛のしのしとバイパス路
    砂月みれい
  • 鼻ぐりに詳しき児いて天高し
    ふづきかみな
  • 朝露に鼻繰りを引く小四生
    ふづきかみな
  • 錦秋や牛歩の牛に渋滞
    藤田ほむこ
  • 秋の日や思いのままに歩み行く
    亀子
  • 渋滞の山みち錦秋の男鹿
    宇久令々
  • 通せんぼの雄牛凩の峠
    神谷元紀
  • 息白し見据える女児の峠往く
    神谷元紀
  • 遅刻許可車列の先は稲刈り機
    山浦けい子
  • 今日の角明日切られると知らぬ鹿
    七味
  • 引越しの子鴨車道を次々と
    七味
  • 牛横断の渋滞楽しのどかなり
    美川妙子
  • 初燕マルテニツァ巻く梢かな
    木乃芽依
  • どか雪になるらし牛の通るらし
    茶茶の嬉嬉
  • 峠道迷い牛かよ秋の暮
    道工和
  • 洞川で父母と邂逅秋澄む日
    草栞
  • 帰省路の先頭は牛苦笑い
    沢山葵
  • 霧の朝原野だったと歩く牛
    沢山葵
  • 思い込みひと駅歩き秋暑し
    しせき
  • 濃紅葉や対峙す母と猿の母
    めいめい
  • 白血病9年生き今日紅玉パイ
    こころ美人
  • 宵闇や山懐の生神女
    紅玉
  • 台風や傷心旅行の通せんぼ
    三太郎
  • 金髪の孫の目に入る秋夕陽
    あらまち一駒
  • 秋遊び歩みのらりの牛渡る
    フジ・シズカ
  • 人の牛の頭傾げて目に紅葉
    フジ・シズカ
  • ハロウィン廃屋の石榴スリラー
    林房恵
  • 秋風や車そこのけ牛あゆむ
  • 帰途迷う牛に車の秋の暮
  • 秋の田を後に峠を借耕牛
    はなハチコ
  • 牛のっそり車連ねし秋の山
    本間 ふみふみ
  • 彦星や悠遠なれば閃閃と
    晴芽みやび
  • 清秋やジャージー牛は点々と
    ふぃーかふぃか
  • 琴の音や碧き瞳の相撲取
    わおち
  • 目の合うて鹿の衝撃ハイビーム
    わおち
  • 蒲公英を目指す吾子追う住宅路
    ボンちゃんのママ
  • 牛の眼にうつれりこの世秋の蝿
    くさもち
  • むつくりと起きて羚羊森奥へ
    理佳おさらぎ
  • 秋うらら運動するや身重牛
    丘るみこ
  • 誘われて牛と歩むやむかご飯
    そーめんそめ女
  • お先にと語る牛の眼牛膝
    優花里
  • 秋立つやチーズパツクの牛にこり
    こま爺
  • 人ゆるり牛のそのそや里の秋
    こま爺
  • 秋の夜やベンチに香箱座る野良
    にゃんちゅう
  • 山葡萄車道をふさぐ勃の牛
    みなごん
  • 朝霧のシプカ道は牛が優先
    天亨
  • 風爽か兄に似た牛ゆったりと
    大切千年たいせつせんねん
  • 秋の道通せんぼするこって牛
    大切千年たいせつせんねん
  • 乳張りて家路急いで秋の牛
    イケダエツコ
  • 朝霞や「紅買うたよ」と認める
    画 喜多文
  • 競り市に牛引く父子着ぶくれて
    喜多郎
  • 羊雲車道に牛のブルガリア
    矢車のえ
  • 秋日より進む車道にヱ〜牛だ
    矢車のえ
  • 月見まで私しゃここから動かんよ
    伊藤一刀斎
  • 冷やかに牛専用の道と鳴く
    伊藤一刀斎
  • やうやうと世界開かる冬の靄
    青井季節
  • 百万本とは言いませぬ薔薇おくれ
    谷 ゆり乃
  • 山装うメルシ牛歩の歩みよ
    横須賀うらが
  • 秋薔薇君の心はとおせんぼ
    横須賀うらが
  • 手中なる蟋蟀の急く命かな
    うくちゃんま
  • 乳牛は草だけを見る空高し
    のりこ
  • 琴欧洲土俵に撒く塩弧となりぬ
    のりこ
  • 何を問う羆撃たるるそのニュース
    パト子
  • 親ヤギと子抱く吾出会う夏ロッキー
    ちぇりぴー
  • 初みぞれ国道の午後わだち無く
    迦楼羅(かるら)
  • 日に透きた紅葉葉仰ぐ道の駅
    糸桜
  • 山深し車を囲む鹿五頭
    咲野たまふく
  • 鹿の目かヘッドライトに光った目
    咲野たまふく
  • 紅き薔薇咲く古代都市の旅
    惠桜改め さーやのママ
  • 秋うらら酪農の国道に牛
    惠桜改め さーやのママ
  • 操りの「それ行けバッカイ」そぞろ寒
    たきるか
  • 種菌の発する熱と朝曇
    美織
  • 牛蒡引く牛退いてねとクラクション
    湖仙
  • にゅっと牛秋冷のブルガリア楽
    葛西のぶ子
  • 夜半の秋二つの光四足の影
    高橋 誤字
  • なぜ急ぐ渡る鹿待ちのんびりと
    高橋 誤字
  • 父おくり帰路に鹿の目光おり
    のりのりこ
  • 渋滞は牧場にあり鱗雲
    サリー
  • 雪催震えて押せぬ「119」
    咲山ちなつ
  • じゃまをする牛の私有地鱗雲
    恵翠
  • 白帝の降りし牧場牛乳トロリ
    鱈 瑞々
  • うろこ雲峰々超えし牛の背よ
    峠の泉
  • 石畳ドラキュラ包む霧の街
    舞矢愛
  • 野良牛のそろりそろりと無月かな
    せなきく
  • 信濃路や鹿横断の待ち時間
    夏海 凛
  • ブルガリア国名と知る一年生
    夏海 凛
  • 目を見るな止まっちゃくれぬ秋の熊
    浜千鳥
  • 紅葉山熊に注意の札増えて
    浜千鳥
  • 自家製のヨーグルト掬う秋の朝
    のぐちゃん
  • 放牧の羊横切る秋大地
    のぐちゃん
  • 光る眼やそのまま狸轢くワゴン
    野菜α
  • 帯広の狐へ後悔のポッキー
    野菜α
  • べこの背や乗せた男の子の夕蜻蛉
    出雲のたみちゃん
  • 鹿鳴くや初めての年金受給
    花豆
  • 初市に牛の反乱塞ぐ道
    月季 紫
  • 牛の声一列の露七色に
    みえこ
  • 艶々黒の牛の目と猫の子と
    みえこ
  • 一頭がゆく佞武多終へたる山道
    朝ごはん
  • 教科書の果て農場の賢治忌
    朝ごはん
  • 啼く牛へ湧き水集め秋出水
    久木しん子
  • 秋空へ機首の上がりてパンダ発つ
    久木しん子
  • 木枯も牛も逸れているらしき
    山口さと子(月野うさぎ)
  • 末枯れの車道を塞ぐ子牛かな
    香代
  • 牧を閉づ山道迷ふ牛一頭
    香代
  • 山畑は我を迎える蕎麦の花
    千舟
  • 高齢の逆走車両春の鹿
    秀翁
  • 涙目の吾と孕み牛秋出水
    さふらん
  • クルド人解体工事秋暑し
    さふらん
  • 道塞ぎ猪のそり森闇へ
    雪割草
  • 雪積もる牛小屋藁綯う祖父の手
    雪花
  • 草萌ゆる阿蘇赤牛の坐りおり
    れお
  • 鹿群れて白樺林駈け抜ける
    さち緖
  • かもしかやしずしずと去る山の中
    さち緖
  • 峠道通せん坊ぞ猪の骸
    智隆
  • 闘牛の興奮冷めぬ脱走牛
    小野蒼水
  • 牧帰り車道を塞ぐ迷ひ牛
    小野蒼水
  • 牛の尾とたわむれてをり春の蠅
    どゞこ
  • 朝露やブルガリアの星の下で
    立町力二
  • 春暁やローズオイルは美の女神
    立町力二
  • 交差点親子狸の悠々と
    鈴木 リク
  • 抜け道の無き道塞ぐ痩せた熊
    鈴木 リク
  • 急がない牛車に乗って紅葉狩
    森 健司
  • 朝霧の道路に牛のとうせんぼ
    森 健司
  • 軽鳧の子やライカと渡る四車線
    ひーちゃんひーちゃん
  • 花芒弾かれた牛迷い込む
    瞳杏
  • したり顔くしゃみをするや迷い牛
    瞳杏
  • 急ブレーキ国道486鹿あなや
    みやもとや
  • 手綱引く明日は市場へ牛角力
    山本八
  • 路ゆかば眼のない亀の骸冷ゆ
    眼蔵
  • 交差点にはぐれ若鹿なみだ声
    眼蔵