第54回「パンダと観覧車」《並》⑤

評価について
本選句欄は、以下のような評価をとっています。
「天」「地」「人」…将来、句集に載せる一句としてキープ。
「並選」…推敲することで「人」以上になる可能性がある句。
「ハシ坊」…ハシ坊くんと一緒に学ぶ。
「並選」…推敲することで「人」以上になる可能性がある句。
「ハシ坊」…ハシ坊くんと一緒に学ぶ。
特に「ハシ坊」の欄では、一句一句にアドバイスを付けております。それらのアドバイスは、初心者から中級者以上まで様々なレベルにわたります。自分の句の評価のみに一喜一憂せず、「ハシ坊」に取り上げられた他者の句の中にこそ、様々な学びがあることを心に留めてください。ここを丁寧に読むことで、学びが十倍になります。
「並選」については、ご自身の力で最後の推敲をしてください。どこかに「人」にランクアップできない理由があります。それを自分の力で見つけ出し、どうすればよいかを考える。それが最も重要な学びです。
安易に添削を求めるだけでは、地力は身につきません。己の頭で考える習慣をつけること。そのためにも「ハシ坊」に掲載される句を我が事として、真摯に読んでいただければと願います。
※結果発表欄では添削した形で句を掲載する場合がありますが、「マイ句帳」に収録される句は投稿した段階の句がそのまま保存され、投稿以降の修正や削除は不可となっております。予めご注意願います。
【第54回 写真de俳句】《並⑤》
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笹食べよ戦なき春のパンダらよ湖七
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この空を旅する春の観覧車湖七
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春パンダでんぐりがえるふくらはぎどゞこ
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糞噴射あつぱれパンダ春の尻どゞこ
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鳥風や急かず止まらず観覧車菅原ちゑ
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音楽はウェルズが似合う夏上海森 健司
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陸楽園パンダを迎え春兆す森 健司
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まず見上ぐ綿雲へ向け観覧車ひーちゃんひーちゃん
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観覧車やもめ二人の春の昼ひーちゃんひーちゃん
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モナリザにパンダ上野の春熱しみやもとや
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遊覧の世情の狭き彼岸西風山本八角
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観覧車上へ上へと空うらら眼蔵
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のどけしやパンダの仕種真似てみて眼蔵
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パンダ見ず万歩計見る春暑し鈴木そら
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のどけしや寝豹目の端に別れ告ぐ鈴木そら
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風光るゴンドラふわと揺られけり南全星びぼ
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齢経てパンダの帰る秋没日南全星びぼ
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グィングィンと晩夏の移動観覧車日月見 大
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春休みパンダが鳴くのを待っているめぐえっぐ
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伝説の筍を狩るパンダをりめぐえっぐ
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荼毘のボタン押し春天へ「時代」をひまわり
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赤きキャップ負い寄居虫ひたに行くひまわり
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筍を食らふパンダの笑まひかな多数野麻仁男
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飼育員肉球だらけ春の泥真秋
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春昼の既視感雲と観覧車真秋
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餌を前にぼつち大熊猫の夕永し紅 珊瑚
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観覧車や我蒼天の神の位置鈍牛
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春の野にごろりんっこのパンダの子清桜人
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春の空をををを揺るる観覧車清桜人
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春昼のパンダに群れるスマホの眼夢追い人
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観覧車ゆるり仲春の空巡る君夢追い人
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パンダほどな愛敬が欲し春隣雪椿
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きっぱりと白黒パンダ冴返る雪椿
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景観は不動パンダに山笑ふ萌黄多恵
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春霰や四川の奥に還る直ぐ萌黄多恵
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初蝶に誘われ観覧車へ二人福朗
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曼荼羅や秋夕焼けの観覧車福朗
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観覧車乗らずにパンダ春疾風白庵
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首傾げもしゃもしゃパンダうららの日和脩志
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秋風に園児素通り空の檻春瑛
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囀や焙じる茶の香行列を古乃池 糸歩
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赤虹や列のキリンは寝床へと古乃池 糸歩
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黒目淵パンダは信濃の雪だるま飯島寛堂
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緑映えパンダ「永明」春終える飯島寛堂
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あと二秒春の二人の観覧車なみきたか
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観覧車間もなく着くは春の月青田道
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さりげなきフォロワーの声春愁青田道
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観覧車のふたりを隠す春の雪えりち
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陸(おか)・海・空ゆるるうららのロートルバス感受星 護
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パンダ舎の半日待つや春の夢中島タカシ
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遊園地背負いたるパンダの春愁ひただなかのめ
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白昼夢のごと日永のパンダここそこにただなかのめ
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東屋にカラスが会議春来たる天龍蘇人
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春の園ゴンドラ写るパンダの眼天龍蘇人
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観覧車子の打ち明ける春の恋閑陽
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しゃぼん玉パンダのようと指差す子朱鷺
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春昼や寝そべる父で子の遊ぶ朱鷺
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観覧車遠き花火や又あした老黒猫
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朧月風聴く猿の頂きにちよ坊
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春の虹隣りに座る観覧車蓮天
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春ゆらりのんびり回る観覧車UVA桜
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パンダごろりお腹の丘に春そよぎUVA桜
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春の空寝相似たるパンダをり一 富丸
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霾や焦点合はぬ観覧車上村 風知草
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花曇り笹喰むパンダ人を見ず入道まりこ
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でんぐりを飽かずに遊ぶパンダ春蛙目
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鼓動は伝播す春の観覧車蛙目
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ぶらんこや揺れる艶髪弧を描き妙啓
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春夕焼ぱんだの背中父に似て妙啓
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観覧車落第これも良しとする千寿 ココ
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春一番じつと動かぬ観覧車芳山
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観覧車誰とも乗らぬ春の蠅芳山
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観覧車同じ高さへ東寺春塞翁が馬
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軒下にZOOの主役や春の雨塞翁が馬
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紅葉狩ぐるり錦のプレゼント八重山吹
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熊猫は大笹原の春の夢やぎみかん
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春霞はるばる来し方をまどろむやぎみかん
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観覧車恋の始まり春朧華婦香(カフカ)
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観覧車春塵掃い雲に寄る華婦香(カフカ)
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天辺を過ぐる雲雀や観覧車雄蹴
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日向ぼこでないとしても日向ぼこ雄蹴
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春節の疲れて座るパンダかな山尾幸正
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象の口へジェット水流夏隣勇緋ゆめゆめ
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絶叫を封じ込めたる春嵐奥伊賀サブレ
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春の宵パンダは汚いと言う吾子天橋立右彩
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サファリバスの我のごと囀りの籠ぎゅうたん
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春の暮佇むパンダ誰を待つ素牛
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なごり雪パンダはぐれて仁王立ち素牛
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遊園地か動物園か春休みこはる
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リュックより離れぬ子あり初遠足となりの天然水
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観覧車パンダとデート春の夢砂糖香
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観覧車にはリラッ熊猫の恋砂糖香
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留守番の五月人形日の目無風花舞
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ピクニック「パンダとなら」とか言う娘鳥乎
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妹の母が歳超ゆ雛祭山崎三才
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龍天や洒洒落落の観覧車はるを
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乗車拒否されるパンダや春闘へすうばあば
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メーデーやゴンドラ乗せろパンダ吼ゆすうばあば
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満月に近づきたくて観覧車わだつみ
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桜散る全て見下ろせ観覧車つる
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パンダより観覧車より花見酒つる
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個人距離羨望のパンダよ春昼よ銀髪作務衣
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高所恐怖症の友遠足の観覧車苅桜守
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無彩色の主役春昼のパンダ欣喜雀躍
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恐怖症言えず真夏の観覧車欣喜雀躍
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パンダ舎で牛馬戦術春めけりめたぽ
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五月晴今日は普段着の母さん江口朔太郎
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風死すや生者独りの観覧車大月ちとせ
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カップルは無言啓蟄の観覧車天雅
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初桜透明ゴンドラの真下藤央
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残雪やパンダの顔が頂に華柊
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彼岸会や古き写真の頁繰る蛇の抜け殻
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客寄せの風靡は去りて花疲れ新米にぎりめし
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ゴンドラよ掴めそうだね朧月のの夏
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春の声観覧車の夢パンダ聴く佐橋慶美
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観覧車パンダのこども春天使佐橋慶美
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初パンダ見られず秋寒の上野秋月あさひ
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秋灯や大観覧車にデジタル秋月あさひ
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春の虹笹食む熊の故郷までロージー
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パンダ目の吾とマックと冬の星のんきち
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春の海父さんパンダの帰国の日猫ずきん
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啓蟄や足元ひょこりこんにちは高木友
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ゴンドラに乗った夢見の春の朝高木友
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春風や花粉をみせる観覧車犬山侘助
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春めくや南紀のパンダのんびりと犬山侘助
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春の昼熊猫擬木登れるの松芯
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遠足やパンダ様見に大並びひろこ
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放されて園児てんでん麗らけしひろこ
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菜種梅雨眠るパンダに息潜めいわさき
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秋過ぎてパンダは熊猫と知る梨惠
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秋闌上野の山にパンダ来たる梨惠
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観覧車怖がる君を抱く春一井かおり
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涅槃西風パンダいる世を生きている句々奈
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春陰やパンダにも言い分のあり和はん
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浮世絵に桜とパンダ江戸上野ときちゃん
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アロマ香とパンダで解す我が春愁ときちゃん
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春愁やゴリラ舎前の禅問答由樺楽
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春想す開演前のパンダかな奥井宣風
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囲われてその中でさえ青き踏む勺子
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観覧車宙(ちゅう)に重なる春の月ちくちく慶
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春の空動物園の肩車ちくちく慶
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めまぐるし変わり身早き二月かなゴルパパ
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翼負ひ翔ばうと駈ける吾子の春一石 劣
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友好の印パンダや春の海幽香
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うららかやパンダの背中と観覧車幽香
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二身同態ソファで昼寝の婿と犬氷雪
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「人はひと」パンダ竹喰ふ聖五月氷雪
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麗らかやパンダのぬい撮りに夢中麦のサワコ
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うらうらにじょうずにまろぶぱんだをりあねもねワンヲ
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春愁や笹食むパンダお尻見せ竪山 ヒスイ
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朝の月光残して観覧車竪山 ヒスイ
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盤上の黒白睨む子供の日佳辰
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観覧車とパンダと梅を足せば紀伊真夏の雪だるま
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猫の恋パンダもようにきじとらにこりゆばんばん
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観覧車君へシャネルの団扇風美んと
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冬雲リさかい目なしのパンダの肩いちの
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熊穴を出て生まれ変わっている心地片山千恵子
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春寒しパンダ抱きしめ一人寝よ吉田さと
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春愁や見えみ見えずみ大熊猫の背佐藤志祐
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花曇り右肩下がりのパンダかな草深みずほ
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子を抱くや白浜パンダ秋の夜柳子
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飼育員の訃報三件犀星忌岡根喬平
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トランプの慈悲無き声明凍返る千霞
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パンダのごときシャッター音の遅き春祥子
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雪しまくや廃園地の観覧車なんくる
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下見よりカンカンランラン受験生南の爺さま
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春めきて孫が手を引き観覧車南の爺さま
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笹投げしダーツの的よ風光る空素(カラス)
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虎落笛お客ひとりの観覧車京都さくら
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春愁の膝を抱えるパンダかなくつの した子
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パンダジャパン名付け親になれず夏遊川百日紅
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若緑野の雌パンダ雄選ぶ青猫
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花吹雪想い重ねし老パンダ青猫
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春節やインバウンドが観るパンダ崇元
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春日和しめは観覧車の休日崇元
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糞の上しゃがむで春の憂ひかな猫笑ふふ
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アメ横の名も知らぬ菓子春の服それから
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春風とじぃじとトルコ記念館まちばり
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春まけてうつらうつらと碁笥の底軽時計
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うららかや父の背中で見るパンダクスノさとみ
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春嵐さきのペンギン動きさう弥栄弐庫
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春疾風観覧車に渦励振いくと改めて明石の上いくと
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春の月蜘蛛の巣めいた観覧車敏庵
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七度目の桜も散りてパンダ去る敏庵
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観覧車天向く辛夷を下に見て春霞
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うららかやシスターもはしゃぐ遊園地春霞
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春嵐ごろりと転がるパンダかなすみだ川歩
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父の忌や上野のパンダ逝きし春すみだ川歩
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鳥瞰の犇めく街の春埃津木 百合
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霞より竹たべ長寿パンダかな津木 百合
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啓蟄や何処から来ては何処へ行く魔理野
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夢の春GAUGUIN絵画の中に棲む魔理野
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観覧車てっぺんからの雪の山希凛咲女
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タンタンの四半世紀や春の虹山田祥風
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うららかや空中散歩観覧車野イチゴ
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月白や海面も白き白良浜オカメのキイ
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パンダ会ひ観覧車乗る父が春春木
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黄砂見て観覧車見ぬパンダかな春木
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里帰りパンダぽつんと鰯雲希々
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風吹きて引く汗てっぺん観覧車希々