第56回「百日紅の名所」《ハシ坊と学ぼう！①》
評価について
本選句欄は、以下のような評価をとっています。
「天」「地」「人」…将来、句集に載せる一句としてキープ。
「並選」…推敲することで「人」以上になる可能性がある句。
「ハシ坊」…ハシ坊くんと一緒に学ぶ。
「並選」…推敲することで「人」以上になる可能性がある句。
「ハシ坊」…ハシ坊くんと一緒に学ぶ。
特に「ハシ坊」の欄では、一句一句にアドバイスを付けております。それらのアドバイスは、初心者から中級者以上まで様々なレベルにわたります。自分の句の評価のみに一喜一憂せず、「ハシ坊」に取り上げられた他者の句の中にこそ、様々な学びがあることを心に留めてください。ここを丁寧に読むことで、学びが十倍になります。
「並選」については、ご自身の力で最後の推敲をしてください。どこかに「人」にランクアップできない理由があります。それを自分の力で見つけ出し、どうすればよいかを考える。それが最も重要な学びです。
安易に添削を求めるだけでは、地力は身につきません。己の頭で考える習慣をつけること。そのためにも「ハシ坊」に掲載される句を我が事として、真摯に読んでいただければと願います。
真夏真っ只中の京都にいて、ここ、拾翠亭は訪れる人も少なく、暑さを忘れるほどゆったりできました。百日紅の隠れた名所でもあり、畳に座って鑑賞できます。百日紅が咲くと毎年ここを思い出します。
窪田ゆふ
季語なし
鄙旅館部屋の名前はサルスベリ
四方竹
夏井いつき先生より
部屋の名前なので、これが季語としての力を発揮するかどうか、悩ましいところです。
部屋の名前なので、これが季語としての力を発揮するかどうか、悩ましいところです。
季語なし
陽光や影踏み鬼の十秒間
むねあかどり
夏井いつき先生より
「百日紅と対照的な影を見ていると、昔の遊びを思い出しました」と作者のコメント。
季語は？ 上五を「百日紅」とするだけでも、人選なのですが。
「百日紅と対照的な影を見ていると、昔の遊びを思い出しました」と作者のコメント。
季語は？ 上五を「百日紅」とするだけでも、人選なのですが。
季重なり
墓参り百日紅咲く並木道
つきみちる
夏井いつき先生より
「墓参り」も季語です。お手元に歳時記を是非。
季重なり
百日紅剪定する手孫の手に
吉川ゆふみ
夏井いつき先生より
「剪定」も季語ではあります。歳時記をお手元に是非。
「剪定」も季語ではあります。歳時記をお手元に是非。
季重なり
春愁う短命の頂（ちょう）走馬灯
松りんご
夏井いつき先生より
「第53回『火の山公園とチューリップ』の〈鬱金香ほろ苦き風髪ゆれて〉の推敲です。綺麗な時が短いチューリップと、過去の自分が重なり、何となくもの思いにふけりました」と作者のコメント。
元の句からは、発想がずいぶん離れてきました。「春愁」「走馬灯」どちらも季語です。歳時記を引く習慣を身につけましょう。
「第53回『火の山公園とチューリップ』の〈鬱金香ほろ苦き風髪ゆれて〉の推敲です。綺麗な時が短いチューリップと、過去の自分が重なり、何となくもの思いにふけりました」と作者のコメント。
元の句からは、発想がずいぶん離れてきました。「春愁」「走馬灯」どちらも季語です。歳時記を引く習慣を身につけましょう。
季重なり
サルスベリ汗にカメラの手も滑り
夏至硝子
夏井いつき先生より
「汗」も季語ですね。
「汗」も季語ですね。
季重なり
大文字とお精霊送る百日紅
パンプキン
夏井いつき先生より
「大文字」も季語ですね。
「大文字」も季語ですね。
季重なり
百日紅炎天の池艶やかに
竜雄
夏井いつき先生より
「百日紅」「炎天」、どちらも季語ですね。
「百日紅」「炎天」、どちらも季語ですね。
季重なり
百日紅視る納涼床の逢瀬
比良山
夏井いつき先生より
「百日紅」と「納涼床」の季重なりは、やはり気になります。
「百日紅」と「納涼床」の季重なりは、やはり気になります。
季重なり
昨今の過酷な暑さ百日紅
あすかきょうか
夏井いつき先生より
「（一句目のコメントの続きです）よく◯◯だったら並or人と指導されてらっしゃるケースがありますが、できる限り自分で答えを見つけたいので、一句目が今回も正解でなかった場合はそのままスルーしていただけるとありがたいです。よろしくお願いいたします。」と作者のコメント。
私もできるだけ、ご本人が正解に辿り着くけるようなアドバイスをしていきたいと思っています。
さて、こちらの句ですが、「昨今の過酷な暑さ」は状況説明になっています。季重なりの問題もありますので、これは要一考です。
「（一句目のコメントの続きです）よく◯◯だったら並or人と指導されてらっしゃるケースがありますが、できる限り自分で答えを見つけたいので、一句目が今回も正解でなかった場合はそのままスルーしていただけるとありがたいです。よろしくお願いいたします。」と作者のコメント。
私もできるだけ、ご本人が正解に辿り着くけるようなアドバイスをしていきたいと思っています。
さて、こちらの句ですが、「昨今の過酷な暑さ」は状況説明になっています。季重なりの問題もありますので、これは要一考です。
季重なり
宅配の汗吹き出づる百日紅
うっとりめいちゃん
夏井いつき先生より
「汗」も季語ではありますね。
「汗」も季語ではありますね。
季重なり
酷暑かな泰然自若百日紅
摩耶
夏井いつき先生より
「酷暑」も「百日紅」も季語ですね。
「酷暑」も「百日紅」も季語ですね。
季重なり
酷暑日も空家の主は百日紅
じゅあ
夏井いつき先生より
「酷暑」「百日紅」どちらも季語ですね。
「酷暑」「百日紅」どちらも季語ですね。
季重なり
東京の大学合格百日紅
成実
夏井いつき先生より
「合格」という事実と、「百日紅」の季節感がこれでよいのか、少し気になりました。
「合格」という事実と、「百日紅」の季節感がこれでよいのか、少し気になりました。