第59回「色っぽい流木」《並》⑤

評価について
本選句欄は、以下のような評価をとっています。
「天」「地」「人」…将来、句集に載せる一句としてキープ。
「並選」…推敲することで「人」以上になる可能性がある句。
「ハシ坊」…ハシ坊くんと一緒に学ぶ。
「並選」…推敲することで「人」以上になる可能性がある句。
「ハシ坊」…ハシ坊くんと一緒に学ぶ。
特に「ハシ坊」の欄では、一句一句にアドバイスを付けております。それらのアドバイスは、初心者から中級者以上まで様々なレベルにわたります。自分の句の評価のみに一喜一憂せず、「ハシ坊」に取り上げられた他者の句の中にこそ、様々な学びがあることを心に留めてください。ここを丁寧に読むことで、学びが十倍になります。
「並選」については、ご自身の力で最後の推敲をしてください。どこかに「人」にランクアップできない理由があります。それを自分の力で見つけ出し、どうすればよいかを考える。それが最も重要な学びです。
安易に添削を求めるだけでは、地力は身につきません。己の頭で考える習慣をつけること。そのためにも「ハシ坊」に掲載される句を我が事として、真摯に読んでいただければと願います。
※結果発表欄では添削した形で句を掲載する場合がありますが、「マイ句帳」に収録される句は投稿した段階の句がそのまま保存され、投稿以降の修正や削除は不可となっております。予めご注意願います。
【第59回 写真de俳句】《並⑤》
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けふ一輪艶立ちて百花へ百合こころ美人
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真上向く種の西瓜を真横からたけろー
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庭先にモンローウォークの蜥蜴かな三太郎
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夏の夕新横綱の白き足三太郎
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流木の筋多き肌乾きたり柚木 啓
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網の上なまめく烏賊よBoopBoopBeeDoop美輝
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胡瓜苗オランウータンの長き手美輝
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夏果つや背筋のばして踏んばれぬ猪子石ニンニン
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鉛筆を継いで描くや落葉舟我ふたり
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ビーチバレー砂に声乗せ跳ねる夏あさり丸
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艶めかし流るる枝や立葵あさり丸
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秋色に染まる流木恋は闇岸野ゆり
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座ればと夏の流木人たらしふみづきちゃこ
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夏の海漂流の木艶かしたらお051646497
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海にある熱砂の流木友に見えたらお051646497
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何処かから怒涛のうねり土用波あらまち一駒
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阿修羅の如き流木や春の海あらまち一駒
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旧友のハグと涙や海開き含
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かさかさの脚に被せる夏帽子砂芽里
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夏の夕触れし流木裸婦のごと京蛍
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創造も破壊も生みし夏の海京蛍
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龍は天に人は二足の始まりか本間 ふみふみ
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遠隔地海辺に瓦礫夏の空本間 ふみふみ
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色艶の流木をり初嵐青山楽夢
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盆波の流れ往きかな女体木青山楽夢
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流木の宿借手繰り潮満ちるボンちゃんのママ
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翻るスカート押さえ夕野分ボンちゃんのママ
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白砂糖ふるる赤玉遠き夏阿呆鳥
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夏の暁浜は美術となりにけり阿呆鳥
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造形家のなづる流線春の宵水きんくⅡ
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名木のはるばる漂着三・一一理佳おさらぎ
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曲線美こんな流木磯遊び丘るみこ
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持ち帰る流木眺め夏の家丘るみこ
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ダンサーのパレオの鼓動夏果つる佐藤レアレア
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流木と吾の生き様百日紅そーめんそめ
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流木の崩るるほどに秋の潮優花里
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盆過ぎて何をしたやら忙しく優花里
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乙姫の古びた絵本夏の浜独楽
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流木に煩悩いだく秋の川みなごん
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流木の姿なまめく今朝の秋みなごん
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妖艶な流木腰抜かす秋夜天亨
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流木で地方創生夏来る北斗星
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夏果はテトラポットの向かふ側小鉢
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流星や流木となり駆ける浜大切千年たいせつせんねん
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キャンプの夜流木たちも踊りだす大切千年たいせつせんねん
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百合果てて雌しべの丸いふくらみをイケダエツコ
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夢でだけ一番になる運動会凛ひとみ
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相担も流木集め秋の潮凛ひとみ
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レギンスを合わせて飾る夏ギンザoo3@呂
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丹田のフォロースルーや天高しoo3@呂
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流されてながれついた木初夏を浴ぶ高田ちぐさ
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シベリアに凍し心や帰還の途キャロット えり
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パノラマや江ノ電に乗る海の夏画 喜多文
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陽は落ちて従姉妹五人の海泳ぎ画 喜多文
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歩けても唄へぬ人魚晩夏かな兎波
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佐渡おけさ腰まで豊か洗ひ髪兎波
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夏浜辺どこか異国の物語矢車のえ
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白南風やめぐる浜辺はミステリアス矢車のえ
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夏の浜宝探しの戦利品横須賀うらが
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凪の夕暮れ君はカモシカの足横須賀うらが
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夜の秋ボリュウム気にし「全員集合」パト子
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夕焼や縹濃くなる水平線秋野しら露
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モンローのやうな大根撫で洗ふ深町宏
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唇に媚薬とろりと春の闇深町宏
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お返しは今日の釣果や鯵捌く松本厚史
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砂に臥し骨となりたる流木よはま木蓮
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彫り深き流木アート秋の声糸桜
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秋の川水切り波紋は三回糸桜
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黒流木崛起水槽秋彼岸柿司 十六
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アキノシオカラニゲテキタリュウボクデス柿司 十六
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倒木落つ天安河原を涼雨咲野たまふく
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流木や何が起こりて冬の浜惠桜改め さーやのママ
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流木を拾ひて磨く個展秋惠桜改め さーやのママ
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流木や二股掛けて夏の海かたばみ
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流木の速度で駆ける冬帽子美織
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夏浜に立つ枯木につつがなきやと浜風
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浜にあるフラ見ゆる木に蟹登る浜風
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流木のモンローウォーク灼くる砂葛西のぶ子
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丸みたる流木のなま足白夜葛西のぶ子
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老木やヨット眺めて浜に立つ高橋 誤字
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夏の川息継ぎしてる浮木かな高橋 誤字
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夏潮の引きし刹那やシーグラスのりのりこ
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あちあちと跳ぶように行く灼けし浜のりのりこ
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亡き父の流木はゴミ秋暑し種月 いつか
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盆支度父の流木に生花生け種月 いつか
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流木はバンクシーの絵波の花せんかう
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流木でタペストリーや秋日和サリー
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柚子味噌や箸袋折る爪にラメ咲山ちなつ
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夏帽子はしゃぐ子の髪濡れにけり恵翠
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青き空砂浜あちち夏の海恵翠
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土用凪の朝ボトルシップ完成瑞風
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ヒスイ浜欲と道連れ夏の夕瑞風
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夏の空妻との契流木に釋愚拙
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海の吾子流木は炎ゆ浜しずか釋愚拙
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上がり酒するめ齧って夏の夕よしろう
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親方とするめ齧って冷やし酒よしろう
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夏深し波間に浮かぶ異国のゴミ鱈 瑞々
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流木は夏に死すのか生き生きと峠の泉
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秋汀の流木見入る哲学者玄子
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月光に流木曳くや木工師玄子
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すわ鱚ごルアーにかかる流木か釣女
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流木とヨットの君待つおにぎりと釣女
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流木のアート炸裂夏のフィジー春野あかね
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麻痺側の腕さへ軽し破芭蕉伽葉子
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馬肥ゆる抱く子の腿のもちもちと伽葉子
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三月や流されし娘の歌寄せる七森わらび
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水眼鏡ベテラン海女の忘れ物せなきく
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アイロンや啖呵あるべし溽暑なる宙朔
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圧巻の海上花火や唸る岩孤寂
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流木を燃やして迎える初日の出のぐちゃん
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貝殻と珊瑚ならべる夏終いのぐちゃん
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外つ国のしゃれこうべ乗せ海の秋出雲のたみちゃん
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八月六日波打ち際のビキニかな出雲のたみちゃん
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多分、いま幸せです盆の月慈夢りん
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内股の大根とぎ汁に浸かる深川文吉
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地震の朝津波来るぞと鰯雲創次朗
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ゆく夏や打ち上げられしマーメイド生田 大五郎
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流燈に照らされ迷い込む流木月季 紫
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小春日や休む流木跳ねる水月季 紫
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水の音どどど流木野分闇みえこ
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夏日向ねぇねの作る離乳食壱時
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流木を立てて並ぶや秋の海朝ごはん
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アルバムに片足足足夏の海朝ごはん
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割り箸をなおも上らぬ青虫やはるいち
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阿檀の実切り傷癒ゆる島ライブはるいち
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流木を擦る手ぬぐい油照り千舟
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炙られ流木夕立の玄関千舟
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艶やかな女形の扇しなやかに秀翁
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浮き世をば流され尽きて浜千鳥秀翁
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樹齢四百子ら乗せたわむ夏休み雪割草
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流木のぬるむ硬さに座し秋思霧賀内蔵
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臨海学校三日で肌もフンドシも看做しみず
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愛すと決めた新茶詰め替える雪花
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雨やみぬ朝顔のつる宙に伸びさち緖
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お座りしアイス見つめる小犬かなさち緖
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玄関の流木白し家じまい智隆
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香木をエイヤと削る初盆や智隆
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固有種爆誕流木まぐわう夏どゞこ
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ががんぼやスカート丈の揃ひたる菅原ちゑ
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果てなき春潮歯の疼きのごとく鈴木 リク
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初浴衣天の橋立下駄鳴らし油そば
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秋の海石切をする兄と我柿の実
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天使魚流木の泡立ち上るみやもとや
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浜木綿やけんけん飛びに拾う杖山本八角
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神無月の津波百柱の神が…水越千里
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「熊出没!」いつまで待つの海開き眼蔵
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葉月潮海はそこそこ広いって南全星びぼ
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艷なりと流木横たふ夕焼かなめぐえっぐ
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流木に帰郷を想う藤村忌めぐえっぐ
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砂に書くラ変砂日傘のデートひまわり
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浦風や村上海賊の噂真秋
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痩せっぽち幼馴染のサンドレス真秋
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流木の流れ着きたる秋の浜紅 珊瑚
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スマホリング指にきらりんサンドレス石井青花
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立ち枯れたままの枝先夏の空石井青花
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空蝉や腰曲がりたる老人に鈍牛
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掬い上げた砂こぼれて烟る夏鈍牛
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幼い頃の白黒写真夏の海清桜人
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精霊船や供物を「こも」に箸二膳夢追い人
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夕焼けや佐渡はすぐそこ手を伸ばす雪椿
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はまなすや傷だらけの流木一つ雪椿
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漂ひてポーズ決めませ夏深し萌黄多恵
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片降りや森閑の香立つ古流木萌黄多恵
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高き声桃尻たちの神輿かな福朗
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熊耳の帽子ゆらゆら日向ぼこ福朗
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見粉うは恋と切り株枯芒和脩志
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砂浜のモデルウォークや秋近し三日月なな子
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滝壺に沈む流木音しづか三日月なな子
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待合に帰る姐さん手に西瓜高見 正太
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秋深しボトルレターを流しおり高見 正太
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背くらべはてんでに背伸び盆の家古乃池 糸歩
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蝉時雨つま先立ちのぬかり道古乃池 糸歩
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錠解くやもぬけの蝉の飛び立つかラテ
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夏の潮ヒップホップで萌えつくせ飯島寛堂
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かき氷舌を見せ合う赤黄青なみきたか
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流木へ座る影寄り天の川青田道
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さざ波は砂に消えまた天の川感受星 護
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ゴミアート大合唱の夏終わる中島タカシ
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寒濤を超えて幾年流木記天龍蘇人
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流木や波路ホロホロ夏の果天龍蘇人
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流木に座して煙草の夏帽子陽
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墓参り九十の母紅さして閑陽
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流木のオブジェ野分波のギフト閑陽
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流木の作品自慢蒸し暑し朱鷺
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御神木は珪化木らし山開ききょうのあき
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星月夜帰れぬETここかしこきょうのあき
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夜もすがら波乗りせむや異郷の木えりまる
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打ち寄せる天然アートや浜日傘えりまる
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秋の雷過ぎて流木二つ三つ長谷部憲二
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参ノ型刀ふるごと秋日傘老黒猫
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落葉の雨今宵忍びてまゐりなむ老黒猫
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法師蝉流木が乾いているちよ坊
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賑やかに砂日傘立つ午前九時銀猫
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居眠りてほっぺに寝茣蓙の波模様銀猫
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流木の眠る浜辺を流れ星蓮天
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流木の帰るあてなし夏の海蓮天
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灼砂や最高気温更新すUVA桜
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春の月あるいは恋の始まりかひいらぎ
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冬の海されど「私は悪くない」ひいらぎ
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マッコリの瓶と流木卯波かな上村 風知草