第60回「双子のようなペンギン」《並》⑥
評価について
本選句欄は、以下のような評価をとっています。
「天」「地」「人」…将来、句集に載せる一句としてキープ。
「並選」…推敲することで「人」以上になる可能性がある句。
「ハシ坊」…ハシ坊くんと一緒に学ぶ。
「並選」…推敲することで「人」以上になる可能性がある句。
「ハシ坊」…ハシ坊くんと一緒に学ぶ。
特に「ハシ坊」の欄では、一句一句にアドバイスを付けております。それらのアドバイスは、初心者から中級者以上まで様々なレベルにわたります。自分の句の評価のみに一喜一憂せず、「ハシ坊」に取り上げられた他者の句の中にこそ、様々な学びがあることを心に留めてください。ここを丁寧に読むことで、学びが十倍になります。
「並選」については、ご自身の力で最後の推敲をしてください。どこかに「人」にランクアップできない理由があります。それを自分の力で見つけ出し、どうすればよいかを考える。それが最も重要な学びです。
安易に添削を求めるだけでは、地力は身につきません。己の頭で考える習慣をつけること。そのためにも「ハシ坊」に掲載される句を我が事として、真摯に読んでいただければと願います。
※結果発表欄では添削した形で句を掲載する場合がありますが、「マイ句帳」に収録される句は投稿した段階の句がそのまま保存され、投稿以降の修正や削除は不可となっております。予めご注意願います。
【第60回 写真de俳句】《並⑥》
-
炎熱や子らは避難のペンギン舎陽
-
冬支度ペンギンの羽お守りに閑陽
-
望月や卵割ったら黄身二つ閑陽
-
ペンギンに混じり散歩の夏帽子朱鷺
-
一人っ子ばかり寄る盆夜を寝ず朱鷺
-
夏帯の2羽のペンギンなぞる指きょうのあき
-
ペンギン舎の二羽を凝視す涼新たえりまる
-
雪原をペンギン往くや月碧し長谷部憲二
-
飛び込みを迷うペンギンうららかな銀猫
-
発音はペングウィンだよと新学期銀猫
-
ペンギンの決死のダイブ凍る波蓮天
-
敬礼の幼子が聴く敗戦日UVA桜
-
思索する君の頭上を鷹渡るUVA桜
-
凍土やついて行く子と行けぬ子とひいらぎ
-
ペンギンやコオリだきしめ蝉時雨一 富丸
-
ペンギンの蛇行は虹の丘より来満生あをね
-
ペンギンと並びよたよた遠足子入道まりこ
-
水中戦制すペンギン寒の水入道まりこ
-
飛ぶ夢を見る蒼氓の短夜かな蛙目
-
見世物はペンギンかヒト七月尽蛙目
-
分け合って双子頬ばるさくらんぼこきん
-
雪道のペンギン散歩四十分こきん
-
夏休みペンギン描く絵日記や妙啓
-
初盆や祖父母今頃ペンギンに妙啓
-
ペンギンの影もよつちら深雪晴佐藤さらこ
-
桃ガブリ負けず嫌いの兄妹千寿 ココ
-
栗饅頭のんびり股の子ペンギン芳山
-
新学期おさがり穿いて捲る裾塞翁が馬
-
「体育5」兄に勝った冬夕焼塞翁が馬
-
ペンギンの南極探す炎暑かな八重山吹
-
暑気あたり覗く鏡に姉の顔八重山吹
-
ガラス越しペンギンは見る暑い夏華婦香 (カフカ)
-
ふるさとを思うペンギン秋涼し華婦香 (カフカ)
-
飛ばねども泳げる鳥や鰯雲雄蹴
-
飼育員とアイコンタクト秋日和雄蹴
-
ドボガンをしたくもまだか北の雪山尾幸正
-
人鳥と言われそろそろ歩く汗山尾幸正
-
行進すペンギンの腹白茄子のごと水色ぺんぎん
-
水海月六葉みっけと子らの声水色ぺんぎん
-
朝の道手はつながずに輪かんじき海里
-
飾り棚のふくろう増えぬ去年今年奥伊賀サブレ
-
ペンギンの毛一本貼る暑中見舞い天橋立右彩
-
いぬぞりやペンギンを追うジローたち天橋立右彩
-
麗らかにそこのぺんぎん双子かな素牛
-
うららかやキングペンギンよちよちと素牛
-
我が我がの若者や秋の風こはる
-
若い子の特徴探す夜長かなこはる
-
無い肩も揃えられると仲の冬となりの天然石
-
炎天下つま先立ちで遠く南極砂糖香
-
立待の人鳥は岩に跳躍砂糖香
-
よちよちと雛の歩みを照らす月風花舞
-
星月夜夢見る君と空を飛ぶ風花舞
-
かき氷急げお店は三時まで鳥乎
-
蛇穴やペンギンは園路の散歩はるを
-
手を触れるだけでいい秋ペンギンの恋前田いろは
-
蜩の声やペンギン独り言すうばあば
-
朝八時ペンギン起こす法師蟬すうばあば
-
休暇明けの友の発音ペングウィンまるるん
-
星月夜海に映りて飛ぶペンギン高田三毛
-
流れ星孵化の願いを双子ペンギン高田三毛
-
人鳥の足よ炬燵を知らぬのか銀髪作務衣
-
足踏まれ叫ぶ人鳥息白し銀髪作務衣
-
蒼穹や見あぐるペンギンの夢空へ苅桜守
-
仲睦まじきペンギン老後の春苅桜守
-
何者かになりたかったな夏の雲欣喜雀躍
-
ペンギンの膝·肘探す半ズボン欣喜雀躍
-
チングルマ特攻隊の笑顔かなめたぽ
-
駒草や集合写真の昭和の子めたぽ
-
空を飛ぶ夢鰯雲睨みつけ大月ちとせ
-
桐一葉ペンギン歩きの吾子の背杉原のの夏
-
父と子の背そっくりに生姜市杉原のの夏
-
飛ばぬだけ今日も嘯き天高し渡海灯子
-
胸を張るペンギンたちよ秋高しロージー
-
水槽のカバの遊泳めんこくて小田毬藻
-
ペンギンに短き尾あり星飛んで田原うた
-
短夜のざわめくペンギン雛の声猫ずきん
-
ぺんぎんの雪上散歩子ら真似る猫ずきん
-
猛暑日も水族館のアイドルに高木友
-
改札ピッラッシュの汗ひくかき氷高木友
-
地平線かき回す流氷の渦ぜのふるうと
-
うろこ雲に続く二列の子ペンギン丸井たまこ
-
コロニーのペンギン夫婦天の川犬山侘助
-
白き手をつなぎし二羽や秋の夜ちょうさん
-
秋澄むや双子の影の湖に映えちょうさん
-
秋空をペンギン飛べぬ悲しさよ草夕感じ
-
南極を知らず日本の猛暑中松芯
-
ペンギンの個性を探す指寒しいわさき
-
昼餉どき氷上に企鴉増殖すいわさき
-
空高し背き背きに道はゆくふく
-
小さき手に笑顔の種ともみぢ葉とふく
-
ペンギンの泳ぎ始めやハーフバースデー一井かおり
-
ペンギンの帰宅ラッシュに星月夜和はん
-
燕尾服着ることもなき文化の日和はん
-
贋ペンギンパパのコートにママのくつときちゃん
-
人鳥は氷滑るや空飛べぬ由樺楽
-
秋陽に銀の残像ペンギン旋回在仏変人
-
啓蟄やペンギンのごと歩み初む肴 枝豆
-
錦秋や似たもの夫婦室堂に肴 枝豆
-
空澄むやぺんぎん歩きの一才児ちくちく慶
-
主の晩餐秋の美蘭の一里塚ゴルパパ
-
寝ずに待つ迷う未明の赤い月ゴルパパ
-
ペンギンのしおりしなやか秋の昼星鴉乃雪
-
「ナンキョクノ氷イツマデモツンカナ?」「……」氷雪
-
暑き日に一時間待ち子ペンギン麦のサワコ
-
臨月の初夏に後追い終わりけり雪のこだま
-
立ったまま眠るペンギン天の川亀野コーラ
-
ペンギンが近付き泣く子鰯雲春駒
-
油照りぺんぎん啼いてうずくまるSteve
-
企鵝を見る二人の距離に秋の風竪山 ヒスイ
-
薫風に褐の毛そよぐ仔人鳥川代つ傘
-
青嵐に人鳥脚の伸びるゆめ川代つ傘
-
入園式への字の口のそろい踏み佳辰
-
凍雪やそろりそろりと老姉妹佳辰
-
一列のペンギン散歩雪きゅっきゅ美んと
-
天の川コールサックにペンギンやいちの
-
よちよちと吹雪の中の下校班片山千恵子
-
南極を知らぬペンギン八月尽佐藤志祐
-
夏シャツの吾子より高い背のペンギン窓 美月
-
地蔵盆通行止回避退院凛絆
-
楽しげに吾子あやすパパ冬電車千霞
-
冬麗や時に孤独もいいものよ千霞
-
氷溶けペンギン家族の大移動なんくる
-
老親のよたよた歩き小春空なんくる
-
冬の朝ペンギンたちの前ならえ南の爺さま
-
ペンギンも姿勢正して初茜南の爺さま
-
黄黄色の冠羽の似たり秋麗空素(カラス)
-
嘴で餌分かち合う秋渚空素(カラス)
-
初スケートペンギンのごと数珠繋ぎ京都さくら
-
永遠の愛ペンギン道の草枯らし山田季聴
-
爽快やジェンダーレスのペンギン界山田季聴
-
炎昼や相似形なる子ペンギン青猫
-
オキシトシン溢る残暑の動物園崇元
-
ブリザード地蔵となりて吾子守る猫笑ふふ
-
新雪やラッセル五歩で交代す落花生の花
-
ペンギンに膝はあるのか髪洗ふ葬送のまちばり
-
鰺見つけ走るペンギン電車かな軽時計
-
氷山の溶ける速度よかき氷宮本てふ
-
腹這いの親子ペンギン日永かな敏庵
-
ペンギンは大家族残暑の園舎雀子
-
ペンギンの行進追ふ子春の雪雀子
-
ペンギンやお国遙かこの酷暑春霞
-
墓参りヨチヨチ歩きの吾子偲び春霞
-
ペンギンの震える声や扇風機すみだ川歩
-
真ん中はいつもぺちゃんこ栗三つ与次郎
-
夏痩せを喜べぬ程うつらつら希凛咲女
-
この星を離れる頃と秋の企鵝山田祥風
-
トボガンのペンギン七羽冬茜オカメのキイ
-
かき氷双子に非ず母と娘(こ)と春木
-
凍空見上ぐ下嘴板は夕日色勝亦朝
-
色柄の違ふ双子の浴衣かな佐藤恒治
-
炎天下水切る翼の人鳥やいともこ
-
ぺんぎんの足元跳ねるや雨蛙いともこ
-
ぬいぐるみ頬寄せる孫水族館たけ
-
初歩きペンギンのやう桜月たけ
-
君となら凍土を登り飛べるかも茅々
-
南十字星さがすペンギンめをとかな茅々
-
真っ直ぐにトレーナーの手上がる夏陽だまり
-
満月やスカイツリーに寝るペンギンなつのおわり
-
布団はぎ大中小のくくくの字走亀エリコ
-
身繕って涼しペンギンの気まぐれあんこ
-
アロハシャツ古希の2人もペンギンショーあんこ
-
敗戦忌軍人クローンぞくぞくと朝夕人
-
盆休みラバットと遊ぶチビギャング朝夕人
-
冬晴れやペンギン歩く駆ける子等オアズマン
-
去年今年ズックの並ぶ食堂(じきどう)よオアズマン
-
冬ざれてペンギンの群れ太き足向日葵姐
-
着ぶくれて人鳥のごと歩く母向日葵姐
-
彼元気?メスが囁く晩秋青柳四万十
-
旭山ライオンぐったり酷暑かなぽち
-
氷雪の人鳥こころごころかな心寧 侑也(ここね ゆうや)
-
星月夜帰島ペンギン垣間見ぬゆきえ
-
燕尾服の子弾ききるや律の風ゆきえ
-
ペンギンやDNA検査してもいい?夏の町子
-
風光る柔和な笑顔両陛下りっこう
-
飛ぶように泳ぐペンギン冬の空天上たこ
-
子ペンギン見ず水遊び楽しむ子天上たこ
-
夏霞吾の病名は老化なりかきくけ子
-
夕立晴推しペンギンは「ゆず」と「あめ」ちえ湖
-
流星群コウテイペンギンのごとき君ちえ湖
-
爽やかや黄身が二個ある目玉焼き芝歩愛美
-
悴む指やペンギンの生きてる世界花ばば
-
味玉に倫理の重み穴惑ひ福間薄緑
-
つば九郎亡き球場や燕来る折田巡
-
阿比の眼に潜む地獄や冬夕焼そよかぜシュレディンガー
-
新涼や砂浜駆ける兄妹一徳斎
-
爽やかやハッケヨイに挑む兄弟一徳斎
-
新雪を水練らしき子ペンギン円海六花
-
秋浅し乳児の散歩ぽてぽてと普久井ひと眠
-
知能ゆえ滅ぶ種のあり炎天下あおい
-
本能は神のひとつか蜃気楼あおい
-
ペンギンや肩を並べて冬の月ヒロヒ
-
炎天やイルカ跳び交ふ遊覧船あま門
-
杖ついて止まぬおしゃべり朝涼し髙田 純佳
-
ヨチヨチとプールに行く似たペンギン律
-
うりふたつプールの周りのペンギン律
-
ペンギンも足どり重し秋深しはっしん
-
夏近しミントのガムに企鵝のニ羽琥幹
-
はいチーズ双子ペンギンプール前みほ
-
双子かな?プール前のペンギンらみほ
-
ランニング夏蔭探す父子鷹文心美
