写真de俳句の結果発表

第60回「双子のようなペンギン」《人》⑤

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第60回「双子のようなペンギン」

評価について

本選句欄は、以下のような評価をとっています。

「天」「地」「人」…将来、句集に載せる一句としてキープ。
「並選」…推敲することで「人」以上になる可能性がある句。
「ハシ坊」…ハシ坊くんと一緒に学ぶ。

特に「ハシ坊」の欄では、一句一句にアドバイスを付けております。それらのアドバイスは、初心者から中級者以上まで様々なレベルにわたります。自分の句の評価のみに一喜一憂せず、「ハシ坊」に取り上げられた他者の句の中にこそ、様々な学びがあることを心に留めてください。ここを丁寧に読むことで、学びが十倍になります。

「並選」については、ご自身の力で最後の推敲をしてください。どこかに「人」にランクアップできない理由があります。それを自分の力で見つけ出し、どうすればよいかを考えるそれが最も重要な学びです。

安易に添削を求めるだけでは、地力は身につきません己の頭で考える習慣をつけること。そのためにも「ハシ坊」に掲載される句を我が事として、真摯に読んでいただければと願います。

 

※結果発表欄では添削した形で句を掲載する場合がありますが、「マイ句帳」に収録される句は投稿した段階の句がそのまま保存され、投稿以降の修正や削除は不可となっております。予めご注意願います。

【第60回 写真de俳句】《人⑤》

皓月や海獣館に眠るシャチ
句々奈
ウイナーの胸にペンギンオーガスタは春
ときちゃん
ペンギンの群にぎやかや星月夜
佐藤ゆま
ショー・マスト・ゴー・オンなんて白夜だろ
佐藤ゆま
両乳を双子がふくむ溽暑の夜(よ)
由樺楽
ペンギンの相関図読む秋の暮れ
在仏変人
友だちは人に限らぬ夏休み
茂木 りん
寒水や潜るぺんぎんの流線
ちくちく慶
秋澄むや保護ペンギンを帰す朝
梅田三五
ペンギンの腕輪とりどり秋日和
梅田三五
地吹雪に消えた汽笛も父の声も
加里かり子
秋天へ嘴人鳥はさびしくて
海色のの
かげながき列や白夜を人鳥は
海色のの
秋冷やぴったりガムを包む紙
星鴉乃雪
冬ぬくしパパのおなかの抱っこ紐
氷雪
内股で佇む双子夏の空
麦のサワコ
ペンギンの百羽氷湖を臨む崖
亀野コーラ
ごーや生るじんべえ鮫が立ち泳ぐ
Steve
出産の兆し寒夜の監視室
馬場めばる
まき糞を流すケルヒャー鰯雲
馬場めばる
メルボルンのペンギン待つや岬の秋
真夏の雪だるま
名ははなびペンギン夏に飛び込めり
真夏の雪だるま
ペンギンの歩けば園の春動く
卯之町空
極寒の抱卵ペンギンのつがひよ
卯之町空
水色のパピコを分けた夏休み
こりゆばんばん
春めいてペンギン歌う君にだけ
美んと
言い過ぎてチュンセとポウセ待つ夜長
片山千恵子
ペンギンの行進そぞろ晩夏光
佐藤志祐
オーロラのごと海鞘揺れる水族館
高辺知子
オリオンや母が恋しと仔犬泣く
高辺知子
別々に帰宅の双子の手には梨
窓 美月
ねたみ吐き切り清秋の深呼吸
草深みずほ
愛の日の試歩や双体道祖神
岡根喬平
囹圉めく水槽を寒き魚影
岡根喬平
百日紅角を曲がれば村の墓
京都さくら
秋高しファーストペンギンの助走
くつの した子
ペンギンの羽毛ほろほろ抜けて処暑
くつの した子
ペンギンや上下左右へ叫ぶ夏
青猫
秋風にペンギンの手の三十度
猫笑ふふ
ペンギンになつて真鯵を買ひにゆく
源早苗
ペンギンは孵化するブーゲンビリア咲く
源早苗
ペンギンの潜らば気泡星流る
蜘蛛野澄香
満月や抱卵斑のやうな雲
蜘蛛野澄香
去年今年床屋のばあちゃんくれるガム
落花生の花
ペンギンは水色に塗り夏休み
葬送のまちばり
一問目見て諦めた夏の空
軽時計
多喜二忌のキングペンギンらは不動
弥栄弐庫
椿東風ペンギンの恋始まつた
弥栄弐庫
抱卵のペンギンの背や日脚伸ぶ
敏庵
ペンギンの空を見上げる酷暑かな
すみだ川歩
マリンバのデユオはふたごや柿紅葉
明 惟久里
ペンギンの孵化のことなど鰯雲
明 惟久里
阿形言ふ「たまに換わるか」今日の月
与次郎
似てないと言い張る姉妹山椒の実
希凛咲女
ペンギンの飛び立つ思案秋の暮
山田祥風
出口まで係追ふ二羽ニシン桶
春木
秋暑しビルの五階の水族館
なつのおわり
春の海パパとよく似た走り方
走亀エリコ
シロナガスクジラの骨格標本賢治の忌
市子
翻車魚の卵の数やそぞろ寒
市子
ペンギンの水中スピード夏来たる
うく
草の絮追うて子猿のまろびをる
細葉海蘭
からっぽの檻にひとすじ蔦紅葉
細葉海蘭
ペンギンの氷上評議まとまらず
心寧 侑也(ここね ゆうや)
ペンギンの立ち寝の群や冬銀河
二城ひかる
鳴き声の動物かるたや春夕焼
深草くう
冬銀河あのペンギンの母は人
山城道霞
ペンギンの一斉に見る鰯雲
夏の町子
山笑うサファリへ家族十五人
りっこう
ペンギンの臭いは獣長崎忌
芝歩愛美
アイスの棒咥えて夫と過ごす夜
花ばば
ばつたんこ祖父の直立二足歩行
福間薄緑
ペンギンは天使のかたち冬麗
折田巡
みづいろの日傘ひらいて水の街
かときち
ペンギンに餌を拒まれ鰯雲
かときち
鯵食はぬ移住ペンギン一号二号
円海六花
子ペンギンの走れば転ぶ園のどか
あま門
砂浜に麦わらふたつさざめいて
髙田 純佳
足つつくドクターフィッシュ夏休み
碁練者(ごれんじゃー)
夏休みハシビロコウとにらめっこ
碁練者(ごれんじゃー)
保育器の吾子へ搾乳秋の雲
はっしん
ペンギンの群れなす先に夏岬
木漏
ペンギンの雲は鯖雲追いかけて
家守らびすけ
各々を向くペンギンや秋澄めり
家守らびすけ
鳥雲に入り吊り橋の長々し
よはく
片蔭のペンギンずる休みの二時
樋ノ口一翁
水影を翔ぶ人鳥や秋の雲
馬風木瓜子
月へ翔ぶペンギン雲を泣くニンゲン
那乃コタス
焼跡や片口の酒冷まじく
那乃コタス
秋麗はぐれペンギンなほ気儘
若林くくな
ペンギンの真似ジィの真似なつやすみ
若林くくな
水槽の上へと海月くいんくいん
安久愛 海
夏ぐれやジンベイザメのぬるい泡
安久愛 海
銀漢やまっこうくじらは縦に寝る
朝宮馨
弟のツッコミ吠える文化祭
白スニ
粉雪へと新田煙草屋前降車
ひな野そばの芽
鋼めく翼の企鵝や夏の雲
内田ゆの
アナウンスに吾の名や夏のペンギン舎
内田ゆの
叔父の背を父と見紛う盆休み
霜川このみ
冬を待つ北の大地の聖歌隊
沖庭乃剛也
風花を待つや命のミュージアム
沖庭乃剛也
天高しペンギンじっと立ったまま
全代
ペンギンは水飛ぶ鳥よ夏旺ん
全代
ペンギンの池や九月の不登校
ボイス&フィンガー
大海を知らぬペンギン鰯雲
ボイス&フィンガー
頭から飲み込むことば雲の峰
明薫
ボロキテホウコウと梟は鳴くさめざめと
田中 百子
冬を待つ視線合わないペンギンと
森ともよ
立ち尽くすペリカンの影そぞろ寒
森ともよ
無人駅のピアノ帰省子の連弾
紫木蓮
代理飼育員や鰯異常なし
山本とりこ
秋晴のメダルを齧る双子かな
山本とりこ
麦の秋二枚並んだ命名紙
穂々々
鵙啼くやエコーに心臓二人分
穂々々
ペンギンのさんぽ着膨れのニンゲン
空から豆本
捕鯨船の進水式や馬関の春
金魚
水槽に落つる新人鰯雲
悠美子
秋晴れや言うこと聞かぬペンギンショー
芝香
船上にデュオの旋律星月夜
清水ぽっぽ
「二卵性格差」と鳥風うたひけり
乃咲カヌレ
流星や企鵝は極地の匂ひ聞く
乃咲カヌレ
海の日や最前列の水しぶき
那烏夜雲
休暇果つ双子は違ふ車両へと
まどれ
二重虹シャチが跳ねたる水飛沫
河豚蛇燕 花子
体育の号令微か稲の花
藤康
ペンギンの飛び込み泳ぎ風光る
石田ひつじ雲
母支え登る階段鰯曇
ゆいか
星月夜あれはペンギン座よと君
うただねこ
水面を覗くペンギン秋高し
うただねこ
ペンギンの群れの声冴ゆ地雷原
かみん
地虫鳴く泉下の客とならぬこと
かみん
千切れ雲句座に双子のゐて涼し
有村自懐
鳥渡る影のごと立つ能役者
有村自懐
ペンギンのひそひそ話浅き冬
たそへ
退職や朝の散歩の百日紅
つーじい
遠吠えは「オオカミの森」暮早し
太刀盗人
戌の日の腹帯ふたつ秋麗
澤美ゆふか
月の入いざ連れ立ちてパッカー車
慈庵風
大夕焼ガラパゴスペンギンの影
桃圓
水玉の夏服ひらら双子行く
今 結月
ペンギンはなぜ季語に非ずや夜長
つのりゅう
夏の日やウクレレに乗るフラダンス
石津 さくら
翻り泳ぐぺんぎん秋高し
紀子
ペンギンも僕も飛べない星飛ぶ夜
天弓
春泥をまたぎ観覧車の高く
キッチンハイカー
休暇果つシャツの名札の取れたまま
キッチンハイカー
光る夏じんべえ鮫はここにゐる
小泉れもん
白線の靴音揃う天高し
田上南郷
残されし君向日葵の祭壇へ
織乃