第63回「十数年ぶりの大阪」《人》⑤

評価について
本選句欄は、以下のような評価をとっています。
「天」「地」「人」…将来、句集に載せる一句としてキープ。
「並選」…推敲することで「人」以上になる可能性がある句。
「ハシ坊」…ハシ坊くんと一緒に学ぶ。
「並選」…推敲することで「人」以上になる可能性がある句。
「ハシ坊」…ハシ坊くんと一緒に学ぶ。
特に「ハシ坊」の欄では、一句一句にアドバイスを付けております。それらのアドバイスは、初心者から中級者以上まで様々なレベルにわたります。自分の句の評価のみに一喜一憂せず、「ハシ坊」に取り上げられた他者の句の中にこそ、様々な学びがあることを心に留めてください。ここを丁寧に読むことで、学びが十倍になります。
「並選」については、ご自身の力で最後の推敲をしてください。どこかに「人」にランクアップできない理由があります。それを自分の力で見つけ出し、どうすればよいかを考える。それが最も重要な学びです。
安易に添削を求めるだけでは、地力は身につきません。己の頭で考える習慣をつけること。そのためにも「ハシ坊」に掲載される句を我が事として、真摯に読んでいただければと願います。
※結果発表欄では添削した形で句を掲載する場合がありますが、「マイ句帳」に収録される句は投稿した段階の句がそのまま保存され、投稿以降の修正や削除は不可となっております。予めご注意願います。
【第63回 写真de俳句】《人⑤》
ふぐと汁ゑひのまはつてきたりけり
清水縞午
海月の化石ヒマラヤは雲の海
感受星 護
短日のマチネ松竹の世話物
睦花
今は無き老舗の河豚屋空高し
鈴なりトマト
再会は馴染みの喫茶クリスマス
陽
記念日を一つ増やして河豚喰らう
陽
冬晴の広し父との通天閣
朱鷺
食べ歩く団子に師走の甘さかな
長谷部憲二
サックスの路上ライブと寒犬と
老黒猫
寒波きぬ給湯室の大阪弁
ちよ坊
夏休み金髪逆立つUSJ
銀猫
帰省子の「ほなね」と去りぬ勝手口
蓮天
ポケットはなんぼあってもええね春
ひいらぎ
ビリケンのてかりし足の冷たさよ
入道まりこ
炎天の淀川臭気高架橋
こきん
あきらめて寝床の毛布噛む子犬
佐藤さらこ
母の忌の秋蝶へ手を合はす妹
佐藤さらこ
空中の庭園夕暮れの聖夜
千寿 ココ
ゑべつさんお戻りやつしや鳩の豆
芳生
蝋梅や杖とカートでまた会いに
八重山吹
あっ吹田スタジアムここにあるんだ赤蜻蛉
雄蹴
外資ビル風船売りのゐた小路
海里
「なんでやねん!」を「yeaah!」と訳す天高し
海里
かつおぶし踊るや冬晴の浪速
浅井夕兎
メトロとは地下鉄のこと竈猫
奥伊賀サブレ
フェンスに手袋やはらかな重力
右端ぎゅうたん
久々に道頓堀の朝の虹
素牛
横丁に灯る天幕暦売
となりの天然水
大阪の始発電車や近松忌
はるを
清掃車師走の街を呻きをり
夏村波瑠
名刺には「所長」梅田の冬空を
ならば粒あん
飴ちゃんをどうぞと俥夫の初仕事
三浦海栗
結納や東京もんと酌む身酒
三浦海栗
ガード下追いソースする新社員
まるるん
ミャクミャクの饒舌っぷり猫の恋
まるるん
オカンのおにぎり上りホームの雪
高田三毛
木枯らしに押されて潜る串カツ屋
岳陽
値引札へわんさわんさとちゃんちゃんこ
江口朔太郎
ヤンと飲む西成明烏凍る
大月ちとせ
ブルショット美味いで銀座は初時雨
天雅
不発弾撤去完了冬夕焼
天雅
年の瀬を真っ直ぐ行けば戎橋
さく砂月
大阪をがつがつ厚底のブーツ
さく砂月
保護猫の喧嘩腰の目春を待つ
新米にぎりめし
福笹の蠢くペンシルビルの窓
翡翠工房
炎天や折れしヒールとビリケンさん
渡海灯子
戎橋人混みに酔ふ師走かな
小田毬藻
万灯の道頓堀に涼み舟
小田毬藻
銀色の箸でビビンバ寒灯
田原うた
客船のはるけき白よ十二月
田原うた
カラオケの窓の三センチの寒夜
丸井たまこ
名残の空通天閣の痩せた影
ちょうさん
プリクラに忘るる老いや冬ともし
冬野とも
さりとても二度漬けアカンかいつぶり
沼野大統領
強面を崩して慈善鍋喰らふ
伊藤映雪
人身事故の報せ回転焼を子と
伊藤映雪
親指の指紋は迷路神の旅
草夕感じ
飴玉に言葉はいらず花八手
松芯
雪よ大阪駅の空まだ広く
いわさき
大阪や四日の湯気を龍までと
百瀬一兎
サイダーの泡にふたたび祖父を葬る
百瀬一兎
北颪路地にチューインガムの跡形
あが野みなも
冬晴れのグリコ橋たぶん片恋
句々奈
ビリケンの蹠しゃくむ冬日和
句々奈
太陽の塔と吾の小さき影夏の空
和はん
パン配る無料宿泊所に聖夜
佐藤ゆま
時雨るるやライオン橋を傘なしで
佐藤ゆま
ハレの日の母の串カツ甘きねぎ
由樺楽
夜霧のエフェクト大聖堂包む
在仏変人
東京弁やめやたこ焼き生ビール
茂木 りん
伝へないことを選びて燗熱し
茂木 りん
風呂上り5三歩成りの涼み台
肴 枝豆
小寒や百円たこ焼の空洞
梅田三五
店長の歪む刺青返り花
加里かり子
CO2排出量やパセリ噛む
奈良井
煤逃げの昼酒シメはカレーうどん
星鴉乃雪
点滴の病室トラキチのナイター
氷雪
「どこ見てけつかるねんどついたろか」師走
氷雪
冬晴やどこにでもいるビリケンさん
麦のサワコ
集合は「づぼらや」の前冬茜
麦のサワコ
夜の雪関西弁の助産師来
雪のこだま
冬や愛終わり先割れスプン買う
亀野コーラ
旧姓に戻りましたと賀状二枚
春駒
こいさんの手にあかぎれや通夜の席
Steve
掘り炬燵母の法事の粟おこし
Steve
空っぽの我が身へ沁みてゆく時雨
馬場めばる
スキップの子や豹柄に着膨れて
真夏の雪だるま
逃亡の果て西成の大夕焼
真夏の雪だるま
冬うららとんぼり船の同窓会
卯之町空
着膨れてビリケンさんの足遠し
卯之町空
待ち合わす丸ビルさがす秋の昼
こりゆばんばん
昼月や歩き疲れたビルの底
こりゆばんばん
炎天の難波に関西弁を浴ぶ
片山千恵子
恋を捨て帰京の車窓冬青空
吉田さと
東京にたましひ売ったか河豚喰らふ
佐藤志祐
浮鳥や阿吽ライオンをる難波
小鳥遊こはく
てっちりや仕切るおかんのラメのシャツ
三毛猫モカ
火袋の屋号黒々小夜時雨
草深みずほ
熱燗に串の数だけ漏れる愚痴
草深みずほ
化粧なんかして竹馬やめたんか
岡根喬平
手配書の視線鋭し帰省の夜
岡根喬平
葱焼きは旨し大阪弁は可笑し
千霞
大阪弁のニュースほんわか年の暮
千霞
とんぼりはソースの匂い夕時雨
くつの した子
寒月や難波の路地の人集り
猫笑ふふ
冬暖の「おもんないな」と言ふマダム
源早苗
近松忌のミックスジュース吸い上げぬ
源早苗
インカメラ通天閣と冬天と
蜘蛛野澄香
串カツを除夜のソースへしならせて
蜘蛛野澄香
不和は不和のまま粕汁ずずいずい
葬送のまちばり
嘘吐きの写真は上手枯木星
軽時計
西の善き家へ冬尽く釣書かな
弥栄弐庫
ビリケンの作り笑いや神無月
敏庵
寒風や道頓堀の観覧車
雀子
おおきにとおでんへ牛すぢのおまけ
明 惟久里
「王将」を熱唱のちち大晦日
明 惟久里
ねぎ焼きとビールや出張締めくくる
希凛咲女
大阪に住みし十年返り花
佐藤恒治
万博終わりか素うどん啜る秋
たけ
待ち合わせの梅田はダンジョン戻り梅雨
走亀エリコ
秋分や四天王寺の石鳥居
走亀エリコ
春を待つ道頓堀のサンダース
すそのあや
春の雪極彩色の看板へ
向日葵姐
浅漬のセロリ旅居の店の隅
市子
迷い路の果て冬虹の切れっ端
市子
西宮球場跡地飛花落花
細葉海蘭
街師走ふぐちょうちんのあった空
ゆきえ
春を待つ食いだおれ人形の桴
二城ひかる
冬隣ロケット広場の待ち合わせ
深草 空
卒業の打ち上げミナミの千日堂
深草 空
路地裏の割れたグラスへ朝時雨
しばのおはる
酔いたんぼかつていた路地冬の蜂
しばのおはる
貝寄風やネタ帳開く喫茶店
山城道霞
春塵を払う阪神ファンの旗
山城道霞
阿倍野区の再開発の宿へ東風
天上たこ
振袖の友の遺影や冬の鳥
芝歩愛美
関西風うどん啜るや仕事始
芝歩愛美
オモニの薦めるニラのキムチの緑濃し
花ばば
ほんのりとクリスマスめく裏なんば
福間薄緑
花街抜け月つれ帰る安旅館
折田巡
冬晴や屋根の緑青破風の金
折田巡
ひつぱりだこ飯の甘やかな帰省かな
かときち
一陽来復ICOCAに十余年の傷
かときち
あきんどの手の瘤柔し花の雨
そよかぜシュレディンガー
昼飲みの富士の切子に浪速の陽
そよかぜシュレディンガー
振り向かぬ術得てつつくおでんかな
あおい
日帰りの旅はタクシー湯ののどか
あま門
小春日や毀つ実家にショベルカー
はっしん
とんぼりの川面を雲の凍りつく
琥幹
十度目の宿の十年物の黴
家守らびすけ
賑わいを遠く夜寒の診療所
よはく
路地裏の秋冷空き家の磨り硝子
よはく
豹柄のコートに道ゆずる猫背
樋ノ口一翁
嘘くさい月の明かりやクラス会
馬風木瓜子
大阪ぞめき凩の奇声だぜ
那乃コタス
好きな子をからかふタイプの凩
那乃コタス
たこ焼きをはふはふはふと冬の雲
西瓜頭
川面をキャラメルの箱冬うらら
或曲
はしる電線おどる電飾クリスマス
朝宮馨
焼け落ちる昨夜の街や寒鴉
甲斐杓子
ドア開く夜汽車静かに今朝の秋
甲斐杓子
似てるねの声早春の葬列へ
ミモザ育
じんべい鮫へ子等友の名を呼ぶように
内田ゆの
御堂筋ランナーを待つ手にカイロ
内田ゆの
たこ焼きを買って凍夜の夜行バス
全代
ぐいと抜く串かつ失恋の晩夏
全代
クリスマス君とはぐれし梅田地下
ボイス&フィンガー
寒暁や軋む車輪の始発来る
田中 百子
光抱くユトリロの街冬帽子
森ともよ
ビリケンの足裏なずる寒夜かな
閏星
竜天に登る瀬音や五代像
穂々々
立山のずずいと近し秋の湾
空から豆本
灼くる道歩行訓練士の卵
悠美子
ふるさとのにほひ憶える空っ風
清水ぽっぽ
高架下お膝送りの関東煮
みさ
大阪はソースの匂ひ冬ぬくし
みさ
冬暖か古着選りたる鼻ピアス
野野あのん
寒風を罵るなにわ訛りかな
野野あのん
立春を二駅分のアーケード
さくさく菫
喰ひ逃げの人ゐ鯨肉赫々し
乃咲カヌレ
片方のくつ売る男けふ二日
乃咲カヌレ
看板を滲ませ時雨行き過ぎぬ
まどれ
冬晴や大阪湾の白きフェリー
奥ノ碧心
道頓堀の路地の神社や時雨月
石田ひつじ雲
ニュートンの裔の林檎の青きまま
白沢ポピー
降る雪やグリコは完走してるのか
白沢ポピー
小春日や切子グラスの純喫茶
ゆいか
遺失物受け取り難波駅暑し
澤美ゆふか
春立つや萬年筆の試し書き
コミマル
水洟やたこに当たらぬ爪楊枝
慈庵風
天守なり姫路の町は霾ぐもり
桃圓
冬夕焼きつねうどん屋見つけたり
大久保一水
木枯らしや浪速の夜の五合瓶
三日余子
寒風を蹴散らす難波の声高し
紫子
大阪の色よ匂ひよ冬晴よ
田上南郷
五日目の感冒昼寝とウクレレと
織乃
元日の帰京たこ焼きまだ温し
織乃
