写真de俳句の結果発表

第67回「城下町の白壁」《ハシ坊と学ぼう!②》

ハシ坊 NEW

城下町の白壁

評価について

本選句欄は、以下のような評価をとっています。

「天」「地」「人」…将来、句集に載せる一句としてキープ。
「並選」…推敲することで「人」以上になる可能性がある句。
「ハシ坊」…ハシ坊くんと一緒に学ぶ。

特に「ハシ坊」の欄では、一句一句にアドバイスを付けております。それらのアドバイスは、初心者から中級者以上まで様々なレベルにわたります。自分の句の評価のみに一喜一憂せず、「ハシ坊」に取り上げられた他者の句の中にこそ、様々な学びがあることを心に留めてください。ここを丁寧に読むことで、学びが十倍になります。

「並選」については、ご自身の力で最後の推敲をしてください。どこかに「人」にランクアップできない理由があります。それを自分の力で見つけ出し、どうすればよいかを考えるそれが最も重要な学びです。

安易に添削を求めるだけでは、地力は身につきません己の頭で考える習慣をつけること。そのためにも「ハシ坊」に掲載される句を我が事として、真摯に読んでいただければと願います。

季重なり

白壁に桜一片名残春

小川多英子

夏井いつき先生より
「桜」「春」それぞれ季語ですね。
“ポイント”

季重なり

片陰を譲る街路の錦鯉

虎有子

夏井いつき先生より
「片陰」「錦鯉」どちらも夏の季語です。
“参った”

季重なり

菫咲き戦は遠く古都の春

虎夢走

夏井いつき先生より
「菫」「春」それぞれ季語です。
“参った”

季重なり

梅雨晴れや福山を発つパナマ帽

もんD

夏井いつき先生より
「梅雨晴れ」「パナマ帽」どちらも季語です。
“参った”

季重なり

白壁の錦鯉ゆくあやめ揺れ

たけみ

夏井いつき先生より
「錦鯉」と「あやめ」どちらも季語ですね。
“ポイント”

季重なり

白壁に日向ぼっこや春うらら

小山謙一

夏井いつき先生より
「日向ぼっこ」が冬の季語、「春」「うらら」それぞれが春の季語です。まずは、歳時記と仲良くなるところから。
“ポイント”

季重なり

水切りのつんつんつんと春うらら

志氣乃里己

夏井いつき先生より
「春」「うらら」それぞれが春の季語ですから、どちらか一つにして、全体を整えてみましょう。
“難しい”

季重なり

緋鯉らやみなもやわらぎ水ようかん

和花

夏井いつき先生より
「緋鯉が泳ぐたび、水面がやわらぎ、水ようかんの表面のように見えた瞬間を詠みました」と作者のコメント。

「緋鯉」「水ようかん」どちらも夏の季語です。作者コメントによると「水面がやわらぎ、水ようかんの表面のように見えた」とのことですが、この書き方だと比喩だと分かりづらいのが、推敲のポイントです。
“ポイント”

季重なり

水澄みて鯉の影ゆれ花あやめ

月音

夏井いつき先生より
「水澄む」は秋の季語でもあります。
“ポイント”

季重なり

春昼や陰り仰いだ花の雲

我妻景

夏井いつき先生より
「春昼」「花の雲」どちらも季語ですね。
“ポイント”

季重なり

みどりの日ひともてあそぶ錦鯉

うに子

夏井いつき先生より
「錦鯉」も季語ではあります。
“ポイント”

季重なり

六代目のグリコネオンや寒天狼

落花生の花

夏井いつき先生より
第63回『十数年ぶりの大阪』並選の〈六代目のグリコネオンの青冴える〉を推敲しました。季語の本意から外れていると思い、『寒天狼』に直しました。人工的なLEDの青と、昔から変わらぬ? 青白い光のシリウスとの対比です」と作者のコメント。

「天狼」だけで冬の季語になるので、「寒」をつける必要はありません。
①上五を「天狼や」として「グリコネオンは六代目」と語順を替える。
②「六代目のグリコネオンや」を変えたくないのならば、下五を「天狼吼ゆ」と季語を擬人化して、全体を整える。
この二択でしょうか。
“ポイント”