写真de俳句の結果発表

第67回「城下町の白壁」《ハシ坊と学ぼう!③》

ハシ坊 NEW

城下町の白壁

評価について

本選句欄は、以下のような評価をとっています。

「天」「地」「人」…将来、句集に載せる一句としてキープ。
「並選」…推敲することで「人」以上になる可能性がある句。
「ハシ坊」…ハシ坊くんと一緒に学ぶ。

特に「ハシ坊」の欄では、一句一句にアドバイスを付けております。それらのアドバイスは、初心者から中級者以上まで様々なレベルにわたります。自分の句の評価のみに一喜一憂せず、「ハシ坊」に取り上げられた他者の句の中にこそ、様々な学びがあることを心に留めてください。ここを丁寧に読むことで、学びが十倍になります。

「並選」については、ご自身の力で最後の推敲をしてください。どこかに「人」にランクアップできない理由があります。それを自分の力で見つけ出し、どうすればよいかを考えるそれが最も重要な学びです。

安易に添削を求めるだけでは、地力は身につきません己の頭で考える習慣をつけること。そのためにも「ハシ坊」に掲載される句を我が事として、真摯に読んでいただければと願います。

季重なり

夏めくや錦玉羮のとと赤し

黒江海風

夏井いつき先生より
「堀の水のなかを鯉が泳いでいる様が錦玉羮に似ていると思い、詠みました。爽やかな夏を表現できたらいいなと思いました」と作者のコメント。

「錦玉羮」も夏の季語になっています。ただ、作者コメントを読んでみると、「堀の水のなかを鯉が泳いでいる様が錦玉羮に似ている」とのことですから、比喩だと分かるような書き方をするのも、一手ではあります。
“ポイント”

季重なり

満月は欠けている錦鯉の高笑い

中指富士夫

夏井いつき先生より
句材は面白いです。「満月」と「錦鯉」、どちらを主役として立てたいのか。再考してみましょう。
“参った”

季重なり

宗祇水や祠の泉にトマト冷ゆ

呑 栗子

夏井いつき先生より
「数年前、岐阜県・郡上八幡を旅しました。町の至るところ走る水路。水清く、想像以上のいい場所でした。連歌の飯尾宗祇(いいお そうぎ)に由来して名づけられた宗祇水(そうぎすい)の湧き出る場所には小さな祠があり、今も湧き出る水が、歌人宗祇が大切にされていることがわかりました。湧き出る水の前にざるに入ったトマトがあり、なんとも清々しい気分になったのを覚えています」と作者のコメント。

「泉」「トマト」それぞれ夏の季語です。この場合は、「泉」を別の言い方にするのが、カンタンな対処法ですが、「宗祇水」そのものが湧き水なのですよね?
“参った”

季重なり

城めがけ緋鯉跳ねるや安芸の春

ひーじい

夏井いつき先生より
「緋鯉」は夏の季語になります。
“参った”

季重なり

掘割や花筏追う緋鯉の目

池上 胤臣

夏井いつき先生より
句材は良いですね。ただ、「緋鯉」は夏の季語になります。
“ポイント”

季重なり

秋深し伏流水くぐる芋ぐるま

猫日和

夏井いつき先生より
「長野県安曇野の水路で、芋ぐるまが勢いよく回っているのを初めて見かけました。日本アルプスからの伏流水は水量が豊富で、水路の水は多くて速い流れでした」と作者のコメント。

良い句材です。「芋」も季語ですから、「秋深し」を外して、芋車の動く様子を描写してはいかがでしょう。
“ポイント”

季重なり

水温むゆらゆら行進錦鯉

音舞台

夏井いつき先生より
「水温む」は春の季語、「錦鯉」は夏の季語になります。
“難しい”

季重なり

緋鯉の尾ひと打ち初夏の水面

山内彩月

夏井いつき先生より
「緋鯉」も夏の季語になるので、上五を一考してみましょう。
“ポイント”

季重なり

水澄むや鯉はあやめをシカトして

西 メグル

夏井いつき先生より
「水澄む」は秋の季語。「あやめ」は夏の季語になります。
“ポイント”

季重なり

春眠や波紋の底の錦鯉

骨の熊猫

夏井いつき先生より
「錦鯉」は夏の季語になります。下五を一考しましょう。
“ポイント”

季重なり

薫風や堀に緋鯉の城下町

船橋おじじさん

夏井いつき先生より
「薫風」「緋鯉」それぞれ季語です。
“ポイント”