第67回「城下町の白壁」《人》④

評価について
本選句欄は、以下のような評価をとっています。
「天」「地」「人」…将来、句集に載せる一句としてキープ。
「並選」…推敲することで「人」以上になる可能性がある句。
「ハシ坊」…ハシ坊くんと一緒に学ぶ。
「並選」…推敲することで「人」以上になる可能性がある句。
「ハシ坊」…ハシ坊くんと一緒に学ぶ。
特に「ハシ坊」の欄では、一句一句にアドバイスを付けております。それらのアドバイスは、初心者から中級者以上まで様々なレベルにわたります。自分の句の評価のみに一喜一憂せず、「ハシ坊」に取り上げられた他者の句の中にこそ、様々な学びがあることを心に留めてください。ここを丁寧に読むことで、学びが十倍になります。
「並選」については、ご自身の力で最後の推敲をしてください。どこかに「人」にランクアップできない理由があります。それを自分の力で見つけ出し、どうすればよいかを考える。それが最も重要な学びです。
安易に添削を求めるだけでは、地力は身につきません。己の頭で考える習慣をつけること。そのためにも「ハシ坊」に掲載される句を我が事として、真摯に読んでいただければと願います。
※結果発表欄では添削した形で句を掲載する場合がありますが、「マイ句帳」に収録される句は投稿した段階の句がそのまま保存され、投稿以降の修正や削除は不可となっております。予めご注意願います。
【第67回 写真de俳句】《人④》
掘割の花菖蒲濃し鯉嬉し
織部なつめ
深川の櫓声静まり花の午後
迷照 りん句
内堀へ夾竹桃の焦がれ散る
麦のパパ
戦果てふ空ろを叩け水鶏鳴け
麦のパパ
城下町に民は滅びず桜守
入江みを
薫風や蔵の路ゆく学生ら
伊沢華純
風光る白壁走る俥夫の影
酒呑走人
風薫る鯉跳ねる音汽車の音
たかみたかみ
夕立の濁れる水を鯉のゆく
たかみたかみ
白壁の手触り鬼太郎来る夕焼
六月風マンダリン
堀割の反射緋鯉の魚子紋
まこく
倉敷や枝垂柳をくぐる舟
雨野理多
桜蕊ふるや広島城閉城
雨野理多
本丸の狭間を覗く子風光る
風の木原
草餅やスワンボートの右往左往
日々の茶めし
石橋となりし石棺花菖蒲
日々の茶めし
鳥風や水堀の名は菖蒲城
舟端たま
春昼や恋せぬ猫の狩り仕草
舟端たま
振り返る俥夫の屈託なき日焼
くるぽー
花菖蒲大小ちょっと絶交中
くるぽー
風光る目地の真白き海鼠壁
ときちゅら
白壁と鯉と菖蒲と乱反射
おかだ卯月
緑さす観光客に媚びる鯉
紅紫あやめ
秋夕焼汽車の残せし青煙
はなぶさあきら
秋深し乙女峠の殉教者
はなぶさあきら
梅にほふ黒板塀の空長屋
太之方もり子
蛇かくるる土蔵の鍵の錆びつきぬ
太之方もり子
道産子の眼に太し筍よ
べにりんご
垂れてなほ切れ味の鋭し菖蒲の葉
髙田祥聖
法螺貝にのって城下の鯉のぼり
志無尽おたか
夏みかん貸し自転車の迷ふ路地
横山雑煮
人違ひでしたと錦鯉の去る
横山雑煮
緋鯉ぶりん耳石にひとすぢの亀裂
津々うらら
泣き虫で勝ち気な女将花菖蒲
津々うらら
紫の濃淡明し花菖蒲
音羽実朱夏
花菖蒲の紫が好き濠の鯉
音羽実朱夏
小流れを緋鯉のゆらり影ゆらり
白秋千
白壁へ葉影ゆらめき夏きざす
白秋千
神のごとゆあん、と過ぎる錦鯉
灯呂
白壁の袋小路や花曇
かなかな
産土や薔薇の芽紅き城下町
かなかな
遠近の効いたスケッチ春惜しむ
赤坂みずか
町のどぶ流れに靡く蛭あまた
平岡梅
連弾の譜面は舞曲燕子花
文月蘭子
ほんたうは頸傾げたし杜若
文月蘭子
片蔭や路地裏無人販売所
窪田ゆふ
母眠る白壁の町緋鯉跳ぬ
窪田ゆふ
湧水の絶えぬ掘割花菖蒲
踏轍
なまこ壁鯉行く堀の水澄めり
西茉生
錦鯉行ったり来たりの取水口
槇 まこと
桜蕊降り犬の尾の右左
紫黄
花菖蒲過去にとらはれすぎて居る
牛乳符鈴
鯉幟気が塞ぐなら動くべし
牛乳符鈴
いにしえのまま花菖蒲なまこ壁
天宮ほたて
緋鯉ふくよか城下の水は甘い
天宮ほたて
海峡にタンカー堀に鯉の列
仁
機関車へ手をふる人よ山笑う
島田あんず
さくらちるちる教会は坂の上
島田あんず
馬もなき馬屋の影や梅雨の月
青野みやび
白壁や吾が影にゐる花菖蒲
青野みやび
雪吊りや鉛瓦に海鼠壁
トヨとミケ
人日の鯉餌自動販売機
亘航希
花菖蒲一片星にひるがへる
亘航希
故郷と同じ町名四月来る
葉月庵郁斗
城門に続く土塀の夏みかん
しげ尾
新聞の剣の細さやこどもの日
なないろ
屋根さげる船に歓声風薫る
北国はな
春天や琵琶湖を望む天守閣
奏美和
風薫るお堀を巡る遊覧船
奏美和
涼風や七度曲がりて城の門
ふづきかみな
燕子花一日一信を母へ
井村 壽々
石垣の化石縁取る初緑
錆鉄こじゃみ
黄菖蒲や犬も乗りたる屋形舟
藤田ほむこ
ガス燈下の木蓮や鬼潜むごと
藤田ほむこ
オレンジの給油ランプや夕時雨
田野こみち
風薫る豆汽車二周八十円
田野こみち
麗らかや膝つく子らの指の先
稽古
夕立避く小指に丸きリコーダー
稽古
マツモついばみ獅子頭まだこども
志村肇
白壁に寒鴉われ不登校
田近詩泉
遠足の列だらだらと白鷺城
田近詩泉
湧水に磨かれ鮎の肝青し
飯沼深生
水澄むや水子地蔵の浅き池
飯沼深生
白壁を辿る菖蒲と水の音と
田中亀子
水の香の城下をひとり湯帷子
常磐はぜ
花種蒔く弔う猫に数多の名
七味
城跡の高校に咲く桜かな
木乃芽依
狐の嫁入り城跡の鞦韆
とひの花穂
紫陽花を供花に純白の朝
とひの花穂
滝桜呆けた母の温きこと
おりざ
五町程つづく白壁かきつばた
白猫のあくび
漆喰に馬酔木の花の灯りけり
久蔵久蔵
桜まで五秒飛脚のエキストラ
雪結由花
ビル街の桜は献花空へ触る
雪結由花
鯉のぼり向こう屋敷の赤ん坊
芳野
花咲くや母校は小さき城跡に
池田義昭
小なりといへど城下や柏餅
池田義昭
手のひらを光らせ菖蒲園に入る
水須ぽっぽ
春水を分けて緋鯉の髭そよぐ
水須ぽっぽ
人類の消へたるまちの菖蒲かな
猪子石ニンニン
堀割を風の形の錦鯉
我ふたり
白壁に春の自画像描き足さう
岸野ゆり
黒ずむトウのキーウバレエやクリスマス
モト翠子
磯の香の満ちる城下の夕桜
竹庵
花筏ふたつに分かれ十石舟
ふぃーかふぃか
堀端の風を絵巻に花菖蒲
青山楽夢
杜若蕾は月を貫かん
ボンちゃんのママ
下諏訪宿路地に桜となまこ壁
阿呆鳥
城跡の発掘調査地虫出づ
くさもち
霾晦鯉に目垢の付く付くといふ
水きんくⅡ
春疾風謀反を知らぬ堀の鯉
水きんくⅡ
白壁のいよいよ白し春の雪
理佳おさらぎ
湧水路ぎりぎり山車の試し曳き
理佳おさらぎ
白壁の旧き刀傷風光る
桐山はなもも
早足のガイド卒寿や夏近し
桐山はなもも
弓道着の腰にゼッケン花菖蒲
佐藤レアレア
天守より高きクレーン百千鳥
佐藤レアレア
本卯建あがる町並み日雷
そーめんそめ
父の居ぬ時間の無音夏館
優花里
巻き戻す時間の無音花の雨
優花里
花冷や離婚の準備粛々と
浅田香歌
白木蓮や姉妹の喧嘩聞こえ来る
浅田香歌
白壁に武者の憂いや花の冷
独楽
春の水白壁土蔵連なれり
みなごん
萩の城下堀の菖蒲と白壁と
天亨
土蔵の海鼠壁堀の鯉涼し
天亨
出向や津和野の錦鯉太し
立石神流
白壁を九頭身の花菖蒲
立石神流
ふらここをこぐポケットに解雇辞令
小鉢
溺るるごとき我が肺腑より春生まる
小鉢
花菖蒲なんて淑女のやうな方
高田ちぐさ
よく肥えた緋鯉の鰓に溝数多
高田ちぐさ
海端の古りし庭蔵木の芽冷え
キャロット えり
小流れの鯉に餌やる春著の児
キャロット えり
ドブ川の底にサビチャリ飛花落花
天六寿(てんむす)
癌末期澄める瞳に冬青空
天六寿(てんむす)
掘り割りを狭しとばかり春の鯉
矢車のえ
相撲部の押し寄せ来たる菖蒲風呂
たーとるQ
模擬刀の素振り百回杜若
たーとるQ
塗りたての白壁眩し花菖蒲
のりこ
花菖蒲にぎわう雨のロケ地かな
秋野しら露
風光る造り酒屋の多い町
秋野しら露
戦死者の真横を堂々と緋鯉
深町宏
床の間のどんでん返し白牡丹
松本厚史
一初の影も動かぬ正午なり
はまちこ
冬の日や手押し車の影法師
はま木蓮
一夜城潰へて満月が遠い
広島じょーかーず
燕来る松本家具の蔵茶房
糸桜
けふもあすも袈裟ぬふ嫗花菖蒲
柿司 十六
花時の城跡サバサンド買うて
咲野たまふく
同席の人も旅人花見茶屋
谷川ふみ
花あやめ門前町の古着市
谷川ふみ
白壁の水路緋鯉の二百年
葛西のぶ子
菖蒲園鯉の猛りに泣き出す子
種月 いつか
白壁の影ねむさうな柳かな
せんかう
薄墨桜黒塀の武家屋敷
せんかう
正門はぐるっと右へ花のころ
サリー
冷奴外壁塗装の見積書
咲山ちなつ
オーデコロン面接官の靴の土
咲山ちなつ
掘割の水を魚影や花菖蒲
天風さと
目印は緑の壁と春の鳥
鱈 瑞々
白壁やかきつばた影濃くなりぬ
峠の泉
陶房の連なる川や夏燕
玄子
豪農の壕の遺構や木葉木菟
玄子
嫁ぐ日近し城跡の母子草
釣女
白壁の桜しべ降る旅の城
釣女
新麹香る博士の生家前
春野あかね
風光る飛騨古川の鯉朱く
春野あかね
殺気立つ叫び立夏のグラフィティ
舞矢愛
馬酔木咲く父の遺骨は家にあり
舞矢愛
白ズック干す修司忌の空青し
たじまはる
まだ白き少年の脚花菖蒲
たじまはる
夏休みこっちの鯉は痩せている
伽葉子
壁崩る鬱金桜(うこん)並木は遥かなり
七森わらび
蔵の書架えんぴつ削りと黴の香よ
七森わらび
春の川ひかりの呼吸聴くごとく
宙朔
船頭の声や柳の堀巡り
孤寂
知らんぷりてふ意地悪や花菖蒲
慈夢りん
覗くたび影に集まる緋鯉かな
慈夢りん
梅雨寒や卓に「るるぶ」の残されて
花豆
夏の空モデルコースにない灯台
花豆
寺町は薄暮ビール買うコンビニ
創次朗
砦めく交番裸足の子立ちて
創次朗
燕子花や釣瓶に静謐と毒と
うーみん
石膏を洗うタイルや夏近し
うーみん
檸檬忌や土蔵の奥に本屋の灯
ユリノキ
白シャツや俥夫の掛け声よく通る
ユリノキ
水戸の梅ご先祖様は天狗党
わたこと
ゼッケンの並縫いほどく春の宵
壱時
PTA改革お昼休みのふらここよ
壱時
花菖蒲行く白壁の消失点
朝ごはん
山城の高き石垣苔の花
久木しん子
若葉風天守へ渡る橋廊下
久木しん子
川越の古着の値・値・値春休み
はるいち
錦鯉捕らふ翁の力瘤
山口さと子
主菓子に金のあしらい花菖蒲
山口さと子
パラソルの影一斉の鯉の口
霧賀内蔵
子規庵の標札花疲れの午後
おおい芙南
春ショール名のみ残れる堀の町
おおい芙南
花菖蒲からゆきさんの墓標めく
水鏡新
