第68回「監視カメラに鵜」《ハシ坊と学ぼう!⑤》
評価について
本選句欄は、以下のような評価をとっています。
「天」「地」「人」…将来、句集に載せる一句としてキープ。
「並選」…推敲することで「人」以上になる可能性がある句。
「ハシ坊」…ハシ坊くんと一緒に学ぶ。
「並選」…推敲することで「人」以上になる可能性がある句。
「ハシ坊」…ハシ坊くんと一緒に学ぶ。
特に「ハシ坊」の欄では、一句一句にアドバイスを付けております。それらのアドバイスは、初心者から中級者以上まで様々なレベルにわたります。自分の句の評価のみに一喜一憂せず、「ハシ坊」に取り上げられた他者の句の中にこそ、様々な学びがあることを心に留めてください。ここを丁寧に読むことで、学びが十倍になります。
「並選」については、ご自身の力で最後の推敲をしてください。どこかに「人」にランクアップできない理由があります。それを自分の力で見つけ出し、どうすればよいかを考える。それが最も重要な学びです。
安易に添削を求めるだけでは、地力は身につきません。己の頭で考える習慣をつけること。そのためにも「ハシ坊」に掲載される句を我が事として、真摯に読んでいただければと願います。
鵜飼い人腰蓑干すや十三夜
太刀盗人
夏井いつき先生より
「満月前後の四、五日は、月明かりが明るいので休漁日だそうです」と作者のコメント。
「鵜飼い」と「十三夜」をつけてみましょう。季重なりとして成立させるためには、こんなやり方もあります。
添削例
腰蓑を干すや鵜匠の十三夜
「満月前後の四、五日は、月明かりが明るいので休漁日だそうです」と作者のコメント。
「鵜飼い」と「十三夜」をつけてみましょう。季重なりとして成立させるためには、こんなやり方もあります。
添削例
腰蓑を干すや鵜匠の十三夜


身代を鵜の真似して潰す坊
若狭草
夏井いつき先生より
これは、「鵜」を比喩している? ちょっと句意が読みとれませんでした。


遠雷に人急ぎ散る渋谷かな
木香イバラ
夏井いつき先生より
「遠雷に人散る」と書けば、急いでいる様子は想像できる範囲です。「かな」の二音も含めて、残りの音数の使い方を考えてみましょう。


波を蹴る白き耳石の海鵜かな
風嶺陸
夏井いつき先生より
詩を作ろうという意思は感じられる一句です。「かな」という切字はあまり効いてないので、その点も含めて一考してみましょう。


秋寂びや証拠映像途切れけり
小沼天道
夏井いつき先生より
「や」「けり」切字が重なると感動の焦点がブレるということで嫌われます。どちらか一つにしましょう。


冬天や間伐に立つ杉の香
ヨコタン
夏井いつき先生より
調べを整えると、人選なのですが……


寒鴉鳴く介護ベッドのきしみ音
猫紫
夏井いつき先生より
下五を「きしむ音」とすれば、人選です。
下五を「きしむ音」とすれば、人選です。


ゆるゆると代掻く爺を待つカラス
かけやん
夏井いつき先生より
「俳句歴二ヶ月で初投句した句を『並』に選んでいただき、びっくり。嬉しかったです。今回やっとなんとか句に。田んぼの代掻きを、旧型の農機具でゆっくりと行っている年配の方を、カラスが畦で待っているのをみかけて、これだ! と。何とか『三段切れ』にならずにすんだかと、前回の反省を『夏井いつきの俳句添削事典』『夏井いつきの世界一わかりやすい俳句の授業』など読み直して、頭を悩ませつつ作ってみました。またコツコツ楽しみながら頑張ります」と作者のコメント。
動画のような光景が描けていますね。「カラス」は「烏」あるいは「鴉」と書けば、一句の姿が整います。どんな表記を選ぶかも、表現の一つです。
「俳句歴二ヶ月で初投句した句を『並』に選んでいただき、びっくり。嬉しかったです。今回やっとなんとか句に。田んぼの代掻きを、旧型の農機具でゆっくりと行っている年配の方を、カラスが畦で待っているのをみかけて、これだ! と。何とか『三段切れ』にならずにすんだかと、前回の反省を『夏井いつきの俳句添削事典』『夏井いつきの世界一わかりやすい俳句の授業』など読み直して、頭を悩ませつつ作ってみました。またコツコツ楽しみながら頑張ります」と作者のコメント。
動画のような光景が描けていますね。「カラス」は「烏」あるいは「鴉」と書けば、一句の姿が整います。どんな表記を選ぶかも、表現の一つです。


鵜の縄や妻の細目に吐きゆく金
盤若の森
夏井いつき先生より
上五に対して、中七下五の展開が読み切れませんでした。この「金」は何かの比喩?



