第68回「監視カメラに鵜」《人》①

評価について
本選句欄は、以下のような評価をとっています。
「天」「地」「人」…将来、句集に載せる一句としてキープ。
「並選」…推敲することで「人」以上になる可能性がある句。
「ハシ坊」…ハシ坊くんと一緒に学ぶ。
「並選」…推敲することで「人」以上になる可能性がある句。
「ハシ坊」…ハシ坊くんと一緒に学ぶ。
特に「ハシ坊」の欄では、一句一句にアドバイスを付けております。それらのアドバイスは、初心者から中級者以上まで様々なレベルにわたります。自分の句の評価のみに一喜一憂せず、「ハシ坊」に取り上げられた他者の句の中にこそ、様々な学びがあることを心に留めてください。ここを丁寧に読むことで、学びが十倍になります。
「並選」については、ご自身の力で最後の推敲をしてください。どこかに「人」にランクアップできない理由があります。それを自分の力で見つけ出し、どうすればよいかを考える。それが最も重要な学びです。
安易に添削を求めるだけでは、地力は身につきません。己の頭で考える習慣をつけること。そのためにも「ハシ坊」に掲載される句を我が事として、真摯に読んでいただければと願います。
※結果発表欄では添削した形で句を掲載する場合がありますが、「マイ句帳」に収録される句は投稿した段階の句がそのまま保存され、投稿以降の修正や削除は不可となっております。予めご注意願います。
【第68回 写真de俳句】《人①》
水切りの波紋は小さし燕来る
深山ほぼ犬
蝙蝠や監視カメラの赤ランプ
深山ほぼ犬
寒鴉鳴く夜明け赤本重き鞄
宙ほのか
貸ボート監視カメラに笑む女
はしま
朝の湖鵜籠に残る竜の骨
苔間きい
防カメはダミー溽暑のコインランドリー
苔間きい
アラーム響く黄金週間の夜勤
寒椿
暮れの春余命わずかの祖母見舞う
寒椿
梅雨寒や監視カメラに正対す
山野ミズナ
縄張りに白き十薬踏み入らず
山野ミズナ
はぐれ鵜よ外套のごと翼閉じ
瀬文
マリオネットの引き攣る笑顔五月闇
ミセスコロンボ
オゾン層より高き鉄塔夏に入る
爪太郎
君のジェットコースターには乗らない
扶羽
先生の名前はティーチャー雀の子
扶羽
行く夏や監視カメラのレンズ拭く
サマッケニコ
横切るは両脚跳びの雀の子
パンダスミレ
防犯カメラ落ちる椿も記録して
東九おやぢ
前座は鴉公園の花筵
ただ ひとり
春天の餌付け鳶の急降下
駒茄子
午前二時監視カメラに猫の恋
高嶺織人
同級の山下君は鵜匠の子
高嶺織人
監視カメラNo.7の猫の恋
鹿達熊夜
鵜の止まる水銀灯に夕陽かな
山田 健二
断崖の鳥屋の海鵜よ海怒濤
チョコ婆
蝉時雨畳干す手に滲む泥
虎有子
若樹の影濃く膨るるや夏めきぬ
竹玲
雷神落つ自由の塔に棲む獣
鯉昇り
鵜の羽音川の瀬音に紛れけり
中島 紺
鵜飼船来て夕暮れの渡月橋
中島 紺
惑ふ鵜のとほきみづうみ誰(た)も知らず
丸山美樹
半島の鉄塔の黙青山椒
鍋焼きうどん
天を突くトラス構造麦の波
鍋焼きうどん
鞄重し旅の終はりの朧月
林雪
宣誓の一語立夏のスタジアム
高尾一叶
夏つばめ監視カメラはみなダミー
高尾一叶
幻月を剥がしてかざし行く曠野
佐々木棗
暮れ切るや篝に荒ぶ鵜の眼
佐々木棗
速報は容疑者逮捕春の暮
駆大
猫形の防犯ブザー春の朝
駆大
検潮所に海鵜十七時のチャイム
太田 陽翠
菜の花やコツは斜めに撮ることよ
ふじっこ
すっくと立つ鵜よ不忍の雲流れ
狐狸乃
竹生島の枯れゆく立木鵜の声は
狐狸乃
透きとほる川の流れを横切る鵜
駒月彩霞
水を蹴り切ったる川鵜の長さかな
駒月彩霞
暗闇の影をみたのか鑑真忌
在在空空
海鵜立つ津波警報発令す
斎 柊子
なゐふるや鵜の戻らざる海昏し
斎 柊子
春泥やくくり罠なお空はじき
もんD
回覧板置けば左に目白の巣
もんD
波ガラスゆがむ西日や写真館
彩季子
ガス灯の琥珀こぼるる春の雨
彩季子
母の日や花籠抱え男行く
白羊
薫風や迷い子胸に引き寄せり
白羊
黒南風や監視カメラに目を伏せる
山内三四郎
水域を統べて鵜の目の黒光り
山内三四郎
ドラレコに大音量のB'zと鵜
佐柳 里咲
青田風カメラにずつとゐる老婆
佐柳 里咲
吾子はもうフレームの外藤の花
大森 きなこ
疲れ鵜の嘘を上手に乾かせり
明日ぱらこ
炎天や監視カメラを黒い鳥
百夏
待ち伏せは西鶴のひと寒鴉
喜齢
静かなる監視カメラや祭の夜
小鳥遊
鵜の群れや重機の集う砂利の川
潮湖島
旅先の穀雨の奥の鉄の塔
潮湖島
若鵜の目監視カメラに似てしづか
藤富うに
盗聴と母呼ぶカメラ半夏雨
木香イバラ
二丁目の暴力沙汰を河鵜の目
千葉水路
夏山に分け入る送電塔軍団
清松藍
鮎を吐く海鵜の嘴の丸くなり
清松藍
錆びてきたダミーカメラと雨後の月
縦ヨーコ
天高くスマホは電気喰うてをり
まっきい
オービスへピース四つや五月晴
小林浮草
篝火のみづふくらめる河鵜かな
小林浮草
神鳴て瞬膜のきわ震えおり
丘なな実
デモ散りて風のままなるブラシの木
丘なな実
冬うらら白文鳥の小さき墓
こもち・月
若葉風はとさんはてがないんだよ!
うきりん
鉄塔に死ねの落書き渓蓀群る
春那ぬくみ
永き日を二代目通天閣聳ゆ
都築減斎
水門のゲートすり抜け鵜や海へ
都築減斎
引き潮に監視カメラの鵜の黒さ
嗚呼 みこえ
実桜やぱかんとたたむ双眼鏡
こがもくお
初夏のライブカメラの海に雲
こがもくお
鵜の山の展望台に春の風
やまびこ
商店街監視カメラに蜘蛛の網
やまびこ
霾や電線を人らしきもの
ナッツティー
手綱引く篝火揺らす鵜のしぶき
ふくのよきしま
聖五月の浮気追跡調査かな
沢 唯果
屋上の観測流星群まだか
沢 唯果
川底をさらふ河鵜や王の亜種
石塚壜太呂
鵜の好奇心職務妨害二分
藤子
浮鳥や同心円の水模様
伯人
昼寝覚ベビーモニターのモゾモゾ
笙湖
夜濯やあれは事件があった家
笙湖
金亀子監視カメラに擬死したり
村崎水晶
記録画の死角に居るや恋の猫
柴 野鍛冶
南風分かつ大鉄塔の畔にゐる
繁茂おじ
監視カメラに鵜匠の生傷は見えぬ
彩敬士
海峡を望む鵜の眼よホルムズよ
立青
風渡る監視カメラと濡れし鵜に
阿胡茶
鵜も待つらし猫バスの来る夕暮れは
藤鷹圓哉
電線の下で田を鋤く牛かわいい
森健司
鉄塔の鵜の目彼方の海の色
あっこロイド
監視カメラ夜の春風のよぎりけり
弘月
監視カメラ春夜の辻を映しをり
弘月
鳥屋の目や鵜脚を狙ふ棒の鉤
盤若の森
鷹の去りあとに鴉は餌あさる
洛山桜
迷い鵜と見交わす大路雨まぢか
於春
菜種梅雨烏の構造色清か
於春
猫の子や見守りカメラ二台置く
和田ひろし
五月雨や名探偵のひとりごと
武酔
ハシビロコウに監視カメラや目借時
一哩
鴉の巣ここには何もありません
泉 世生
子鴉や監視カメラの奥覗く
都多橙子
五号車のホームカメラや飛花落花
升 丁茶
監視カメラの庇へ残雨夏来る
升 丁茶
夏来たる空の一点のみ見つむ
織美夜
薫風や我この空を睥睨す
織美夜
天空に一点定む雲雀かな
真壁かん
編集されてほんたうの夏いづこ
ひでやん
鵜は西を監視す川に密漁船
留辺蘂子
残照へサラートの背や月見草
佐藤儒艮
大樹とふ夜発つ河鵜ざつと百
黒子
うたた寝の河鵜や腹を水の紋
黒子
監視カメラを覗く鵜の目やみどりの日
ゆすらご
なだらかに並ぶ鉄塔若葉風
ゆすらご
禽影の看守めきたる薄暑かな
内藤羊皐
鐘塔を空の底ひに聖五月
内藤羊皐
突き破る収拾袋夏落葉
東京堕天使
張り込みのバディーは鵜なりモニター室
原 水仙
病室の窓を幾たび夏つばめ
原 水仙
金魚乱れず人に見らるることが生
梵庸子
アイスコーヒー喉きうきうと苦き視線
梵庸子
この奥はけもの出る道杉落葉
信茶
この家は織田家の子孫海鵜鳴く
空木花風
見守りのポット一人分の新茶
京あられ
梅雨雲の果てに空あり送電線
つづきののんき
喧噪の街が飛び込む海鵜の目
一生のふさく
妹の指先写る子どもの日
風蘭智子
軛なき鵜に風のあり天のあり
風蘭智子
杭に鵜や護岸工事を凝視せり
冬島 直
強東風や片翼もげさうに鳶
冬島 直
鵜飼果つまで舟縁に眠りけり
海羽美食
白南風や今日より三単現のS
青に桃々
涼しきはメタセコイアの揺れぬ影
巴里乃嬬
ドアホンに聴きとれぬこゑ梅雨ふかし
巴里乃嬬
誰も見てないからってステテコで出ないで
日永田陽光
張り番の鵜とカメラあるコンテナ港
しみずこころ
リアガラスの鋭利な破片霧の朝
城ヶ崎文椛
足元に鳩ゐる初夏のカフェテラス
城ヶ崎文椛
けたけたと稀に口角上ぐる鵜よ
渥美こぶこ
遠雷やカンペを読んでゐる目線
高橋寅次
おにぎりに梅干ばあちやんに煙草
高橋寅次
夏草や土に還れぬガラス瓶
円堂実花
受け継げる研究データ雲の峰
円堂実花
海鵜むれキリシタン墓の花十字
風早 杏
引き潮に突き出す岩や鵜の番
風早 杏
空梅雨やカメラに何か黒きもの
谷山みつこ
近づけば見えぬ全貌雪柳
谷山みつこ
鉄塔に糞(まり)を散蒔く(ばらまく)鵜の群るる
⑦パパ
因島鵜は黒潮のごと群るる
⑦パパ
鉄塔は天を突き刺し山滴れり
ピアニシモ
禽舎燃ゆレンズを舐めるやうに糞
古瀬まさあき
べつたりと踏まれたやうな鵜らの黒
古瀬まさあき
シンバの遠吠え台場は春嵐
松虫姫の村人
タグボート鵜は一列に羽ひろげ
森野みつき
人けなき街を朧のレンズの目
ぷるうと
監視カメラに雨の気配のする川鵜
ぷるうと
モニターに手花火の人警備室
西村小市
見守りを拒む背中へ夕立雲
江藤すをん
夏雲や籠の外へと出る勇気
江藤すをん
黒南風や防犯カメラ作動中
山川腎茶
かがり火に響ける声よ鵜飼舟
山川腎茶
かがり火や鵜舟みちびく馬洗川
びんごおもて
巴橋鵜飼の屋形舟二艘
びんごおもて
花巡り監視カメラに見守られ
小倉あんこ
寒鴉かあかあ関電の看板に
けーい〇
広げたる翼をたたみ鵜の澄ます
沢田千賀子
夕焼やメタセコイアは孤高の火
天陽ゆう
三時間前の録画に鵜と君と
白石 美月
愛鳥日望遠鏡を見る係
白石 美月
草引けば今日も鴉が二歩三歩
小川都雪
断崖より噴き出て海鵜大海へ
小川都雪
白南風や監視カメラの海の黙
はれまふよう
共犯はカラス炎暑の食ひ逃げ犯
あみま
阿国忌や鳥さへ巡り切れぬ空
渡邉 俊
お探しの日焼の坊やこちらです
古都 鈴
不法投棄こっそり十薬の茂み
古都 鈴
水蹴立て飛び立つ川鵜朝の風
坂野ひでこ
胃カメラはいま喉にあり梅雨の雷
坂野ひでこ
白鷺や噂話のテラス席
渋井キセ乃
碧明るき鵜の後頚の描くU字
星埜黴円
死してなほ鵜の嘴の黄鮮やか
星埜黴円
時の日の監視カメラの追ふ明日
うに子
水郷の漆黒の鵜の濡れ眼
うに子
何をなくした岩に一人立つ鵜よ
広泉
薫風にゴールテープを切りし友
橋本千浪
親鴉監視カメラに張るタイマン
井納蒼求
