第68回「監視カメラに鵜」《人》③

評価について
本選句欄は、以下のような評価をとっています。
「天」「地」「人」…将来、句集に載せる一句としてキープ。
「並選」…推敲することで「人」以上になる可能性がある句。
「ハシ坊」…ハシ坊くんと一緒に学ぶ。
「並選」…推敲することで「人」以上になる可能性がある句。
「ハシ坊」…ハシ坊くんと一緒に学ぶ。
特に「ハシ坊」の欄では、一句一句にアドバイスを付けております。それらのアドバイスは、初心者から中級者以上まで様々なレベルにわたります。自分の句の評価のみに一喜一憂せず、「ハシ坊」に取り上げられた他者の句の中にこそ、様々な学びがあることを心に留めてください。ここを丁寧に読むことで、学びが十倍になります。
「並選」については、ご自身の力で最後の推敲をしてください。どこかに「人」にランクアップできない理由があります。それを自分の力で見つけ出し、どうすればよいかを考える。それが最も重要な学びです。
安易に添削を求めるだけでは、地力は身につきません。己の頭で考える習慣をつけること。そのためにも「ハシ坊」に掲載される句を我が事として、真摯に読んでいただければと願います。
※結果発表欄では添削した形で句を掲載する場合がありますが、「マイ句帳」に収録される句は投稿した段階の句がそのまま保存され、投稿以降の修正や削除は不可となっております。予めご注意願います。
【第68回 写真de俳句】《人③》
炎天の鴉の口のあんぐりと
鷹見沢 幸
鉄塔を見上げる街や薔薇の庭
トコトコ
母無き子ざる動物園に春よ
ビオラ
骸の鴉に群がる鴉朝の月
くぅ
放たれて動かぬ一羽鵜飼船
人生の空から
初蝉や戦争モノは観たくない
ひこ老人
はぐれ鵜の止まり木の影寂しかり
天音
夏嵐裂いて鉄塔屹立す
ゆきまま
鵜の目には何が見ゆるか小雨降る
ゆきまま
蔦若葉からすの決めし境界線
角田 球
朧夜を監視カメラが左へと
安田伝助
松明の川面鵜の影の咆哮
安田伝助
鵜の羽を朝の汽笛や市場飯
山姥和
ぬらぬらと風は川鵜の首筋を
山姥和
蝉しぐれ不審者役の山田さん
苫野とまや
失恋が防犯カメラに映る夏
苫野とまや
雉啼くや父のむくろの絆創膏
こりえのかた
温もりの残る父の手春の夢
こりえのかた
篝火や離れ鵜の目に揺れてをり
池上 胤臣
風待ちの杭の河鵜の羽干しかな
竹いと江
遺物めくもの光らせて鴉の巣
竹いと江
遺物たる監視カメラを覗く熊
松 雪柳
窓越しに目の合う鴉芙美子の忌
石澤双
風切に風のおこらば鵜も王に
靫草子
人工衛星光る首伸ばす鵜
全速
ででむしの殻のぽろろとガラス窓
さおきち
滝風や濾過されていく身体ごと
リコピン
青鷺は睥睨す空威張りの吾
せんのめぐみ
鵜の群れて核シェルターの駆動音
葦屋蛙城
鉄塔を辿れど雲の峰の端
笠井あさと
玄関の防犯カメラや猫の恋
どこにでもいる田中
鉄塔の天辺近く鴉の巣
加賀屋斗的
鵜供養の短冊篝火の長良川
丸山和泉
濡れた鵜よ自分だけ大好きな鵜よ
浅海あさり
ちちははの感謝のことば若葉晴
花星壱和
電線を滑り落ちたる川鵜かな
喜多丘一路
餌を狙ふ鵜の目鋭きラムネ色
喜多丘一路
潮干狩り車のキーはどこ行った
啓太郎
鉄塔を映す棚田や夏の月
むい美縁
通報の風呂場へセコム夜半の夏
ルージュ
羽干しの鵜コルコバードのキリスト像
陽光樹
喉うねる残像と鵜の平静と
日吉とみ菜
水面の起伏黒き鵜の執念
日吉とみ菜
電波塔見渡す限り麦の秋
桂月
万緑に身を任せたる電波塔
桂月
寒鴉住みつく廃線の駅舎かな
原島ちび助
鵜の目にも古里の波あの岬
海泡
鵜篝や他言無用と釘を刺す
滝川橋
漁夫帰る腹に括った守り札
団塊のユキコ
亀の看経監視カメラの死角
みなし栗
道真を恋ふ飛梅になる我も
永華
鼓動する胎児の動画初蝶来
田畑 整
老親の見守りカメラ春炬燵
田畑 整
黒南風や監視カメラのある川辺
青井晴空
春陰や尾根に連なる送電塔
青井晴空
中国のAIロボット昭和の日
はね花
RPGの銃音柏餅十個
はね花
二心なく鵜は黒き胸むんと張り
望月美和
百のめだか消ゆ防犯グッズ求む
林としまる
川端に鵜舟五艘のしづけさよ
林としまる
若葉風絵本と違う象に泣く
夏の舟
喘ぎつつ腹を曝して鵜の羽干し
山内彩月
三伏や捜査に「前足」「後ろ足」
山内彩月
東京の朝焼どこかうそっぽい
ヒマラヤで平謝り
鵜の黒くなお黒く水の輪ぬるり
ふたば葵
春林や野鳥の会のレコーダー
ふたば葵
篝火や放たるる鵜の荒き觜
和み
鳥の目のさくらカメラの目のひとひら
高山佳風
みづぎはに鵜の虹彩のとがりゆく
十月小萩
鵜の脚に龍の遺伝子なる鱗
十月小萩
薔薇の名に君は図鑑を繰りました
龍酪
塵回収日親鴉の眼光
花はな
はぐれ鵜の見詰むる先の怒涛かな
智幸子
屹立の一鵜や先の水平線
智幸子
鴉はきらい夕焼けの赤きれい
石川潤子
海猫ざわめき立つやライブカメラ震れ
曽根朋朗
お見合いの窓の皇居やアイスティー
瀬央ありさ
求愛を忘れたやうに寒鴉鳴く
あおい結月
夕冷えや黒き鵜の影長く伸び
竹乃 空気男
油照泥の地図さす廃鉄塔
水無月
遠雷や村を十基のカメラの眼
水無月
湯野上やライブカメラの花吹雪
唯野音景楽
監視カメラの春空ばかり見ていたり
草野ふうこ
夕暮や河鵜連なる水管橋
草野ふうこ
刀剣屋の防犯カメラ夏暖簾
東ゆみの
観察が苦手なコアラ雲の峰
東ゆみの
走り梅雨街に沈みて独りかな
西 メグル
これは何ふうんふうんと子らの夏
西 メグル
黒南風や喪服の支度幽幽と
富永三紀
水中の緑眼川面の鵜の黒
富永三紀
鵜篝の爆ぜる火の粉や長良川
にも
亀の子や仮とも終の住処とも
植木彩由
ぺたぺたと歩く悪癖アカンサス
植木彩由
セールスの笑顔幼し青葉風
中村あつこ
鼬ごつこ葉裏の椋の息熱し
蕃茄
薫風やドレッドヘアと折鶴と
理恵にゃん
老棋士の集う公園風光る
理恵にゃん
鈎をみる海鵜の脚をぐいと鈎
一寸雄町
ワクチンのしづく海鵜の碧き目へ
一寸雄町
遥かなる大海原や鵜は発てり
杜野みやこ
モニターをうららいつもの割烹着
骨のほーの
近すぎるカメラ屋上暑すぎる
骨のほーの
この湖は深いか鵜に風吾に風
鰯山陽大
施錠完了ただ夜桜を帰るのみ
鰯山陽大
愛鳥の日カメラ横切る鴨の嘴
老蘇Y
軒菖蒲葉末の雫尖りおり
三日月 星子
見守りのカメラ仔猫の寝相ったら
たまさもち
逃ぐる鵜を監視カメラの傍観す
ぞんぬ
鳥の日を告げつつ昇るエレベータ
ぞんぬ
ラブホテルの監視カメラを窺ふ鵜
杉本年虹
巣燕の年々減りぬアーケード
游季うさぎ(雪うさぎ改め)
恋猫の防犯カメラ騒がせる
游季うさぎ(雪うさぎ改め)
管理人らしき鵜の棲む生家かな
ノセミコ
誤報やもしれぬ何処かの花便り
ノセミコ
若楓卯建(うだち)設けし旧街道
の菊
伊師浜の鵜狙う鉤よ荒東風よ
いたっくうらら
鵜の首の逞しきかな長良川
楽奏
モニターに大映りして鵜の沈思
楽奏
ツンとした先輩OL冬紅葉
ヨシキ浜
小鳥の巣みっけリンデンさわさわさわ
海月のあさ
黒河鵜といへど納戸茶色ほのか
織部なつめ
鉄塔は逆さラムネのガラス玉
織部なつめ
星は皆光る法則鵜の視線
青屋黄緑
梅雨空の奥や宇宙にある自由
青屋黄緑
かがり火に水面波立つ鵜舟かな
竜酔
夜風吹く鵜縄さばきや長良川
竜酔
春炬燵端切れの束に鯨尺
迷照 りん句
四十五階の会場造り大夕焼
迷照 りん句
担屋の旅券繰る無月の銃口
弥音
阿と呑みて吽と潜るや鵜の一羽
麦のパパ
爛熟の紅薔薇を喰う鴉かな
入江みを
鳥よけのネットに蝶の通う道
入江みを
曇天や屋根の川鵜は左向く
湧翠
御来光監視カメラに死角なし
德(のり)
五月闇へ放つ人形無重力
伊沢華純
鳥雲に入るや烏を見ない街
伊沢華純
炎昼や監視カメラに見つめられ
郡山まる
夏始め餌追う虹彩は緑
酒呑走人
日に晒すみづに親しき鵜のつばさ
たかみたかみ
春の鳩瓦の鳩へででぽうぽ
たかみたかみ
人気なく緑陰映すインターフォン
六月風マンダリン
吾子笑う吾子泣く眠る風薫る
六月風マンダリン
晴天や河鵜の腹のあおみどり
雨野理多
鳥用のライブカメラを買う立夏
雨野理多
六月の風や自撮りの五稜郭
風の木原
きりぎしに立てば真朱の山躑躅
風の木原
ホルン吹く少年のほお若葉風
鈴木杏(あんず)
婚活は消去法なり花は葉に
鈴木杏(あんず)
引っぺがす親から園児朝桜
日々の茶めし
万緑や人類の知らぬ関数
舟端たま
新しき横断歩道ライラック
舟端たま
パン落ちる槇は貯蔵庫烏の子
市子希子
母の視線避けてため息梅雨の星
なおちゃん
ぬらぬらと走る眼光鵜松明
くるぽー
どの局も重たいニュース消す夜長
咲織
風死すやあの鳥だけが目撃者
ときちゅら
人気なき浜よ海鵜の沈黙よ
ときちゅら
鵜の尻を監視させたるカメラかな
紅紫あやめ
雷神を煽る梢の不如帰
はなぶさあきら
きょうしつはこわいとぽつり花の下
太之方もり子
桜蕊降る遠く病棟振り返る
太之方もり子
川風に篝火爆ぜる鵜飼かな
とも女
抗いて流れるつがい水の春
べにりんご
気ままなる昼間を監視カメラと鵜
髙田祥聖
追い詰めた雑魚奪い合う百羽の鵜
千里
樹の枝に監視カメラのある花見
志無尽おたか
溽暑嗚呼盗撮のレンズが吾に
田中麦(水豚庵改め)
まくなぎの天気カメラにまとひけり
横山雑煮
吉兆の夜明け河鵜の目の透度
津々うらら
徹夜捜査監視カメラに鵜の真顔
音羽実朱夏
母の日も忘れし母にカーネーション
庭野利休梅
美ら海に眠る人骨星涼し
庭野利休梅
解体の空き家へ二羽の寒鴉
朝野あん
アドレナリン湿潤す初夏の荷造り
雨野雀雨
鳥の貌しづかに明日は渡りの日
雨野雀雨
釣鐘堂に獲物窺ふ親鴉
がらぱごす
啄木鳥や腫瘍は喉に潜み居り
がらぱごす
神池を河鵜荒らか黒き波
白秋千
スパイ防止法監視カメラに蛙の目
杜若友哉
喜捨箱のカメラのノイズ宵祭
杜若友哉
ハンガーの巣やつつがなく鴉の子
かなかな
夏燕Bbのロングトーン
あおみどり
人去りて撤去の巣あと燕飛ぶ
真壁らん
おハガキが届いています電波の日
赤坂みずか
柏餅父の八ミリ上映会
赤坂みずか
銀漢の囁き電波望遠鏡
平岡梅
だるだるの車窓の架線青田風
文月蘭子
見守り乞う掲示や駅の巣立鳥
窪田ゆふ
不適切保育の噂蝉時雨
窪田ゆふ
監視カメラ設置の杜の青葉木菟
踏轍
消去せし録画の死角鳥交る
踏轍
双眼鏡休憩の鵜はいつ動く
律
イケメンの揃ふ派出所大夕焼け
紫黄
この国を覗く鵜の眼の浅緑
天宮ほたて
誰よりも私がわたし風待つ鵜
天宮ほたて
大鷭のつがい彦根の城眺む
楽和音
梅雨寒やマサラチャイ入れ保安室
楽和音
高圧線や首の焦げたる鴨の死骸
俊恵ほぼ爺
本性は善人ですか蛸刻む
俊恵ほぼ爺
私だけ見てとミモザの咲きあふる
春のぽち
