第70回「ベランダの桔梗」《ハシ坊と学ぼう!②》
評価について
本選句欄は、以下のような評価をとっています。
「天」「地」「人」…将来、句集に載せる一句としてキープ。
「並選」…推敲することで「人」以上になる可能性がある句。
「ハシ坊」…ハシ坊くんと一緒に学ぶ。
「並選」…推敲することで「人」以上になる可能性がある句。
「ハシ坊」…ハシ坊くんと一緒に学ぶ。
特に「ハシ坊」の欄では、一句一句にアドバイスを付けております。それらのアドバイスは、初心者から中級者以上まで様々なレベルにわたります。自分の句の評価のみに一喜一憂せず、「ハシ坊」に取り上げられた他者の句の中にこそ、様々な学びがあることを心に留めてください。ここを丁寧に読むことで、学びが十倍になります。
「並選」については、ご自身の力で最後の推敲をしてください。どこかに「人」にランクアップできない理由があります。それを自分の力で見つけ出し、どうすればよいかを考える。それが最も重要な学びです。
安易に添削を求めるだけでは、地力は身につきません。己の頭で考える習慣をつけること。そのためにも「ハシ坊」に掲載される句を我が事として、真摯に読んでいただければと願います。
季語なし
五角なる桔梗を刻む山の墓
風花舞
夏井いつき先生より
「山形のお墓には家紋の桔梗が刻まれています」と作者のコメント。
石に刻んだ桔梗は、季語としての鮮度は低くなります。
「山形のお墓には家紋の桔梗が刻まれています」と作者のコメント。
石に刻んだ桔梗は、季語としての鮮度は低くなります。


季語なし
初孫の桔梗のごとく広げる手
向日葵姐
夏井いつき先生より
季語「桔梗」を比喩として使うと、季語としての鮮度は落ちます。
季語「桔梗」を比喩として使うと、季語としての鮮度は落ちます。


季語なし
教えてよ『桔梗のよう』って告ってる?
レオノーレ・オオヤブ
夏井いつき先生より
「桔梗のよう」と、季語を比喩に使うと、季語としての鮮度は落ちます。


季語なし
きちこうの形見の帯よ後ろ影
ミワコ
夏井いつき先生より
「母の桔梗の柄の帯を思い出しました。『桔梗(きちこう)』と読んでもらいたく、ひらがなにしました」と作者のコメント。
季語が、帯の柄として使われる場合、季語としての鮮度は低くなります。
「母の桔梗の柄の帯を思い出しました。『桔梗(きちこう)』と読んでもらいたく、ひらがなにしました」と作者のコメント。
季語が、帯の柄として使われる場合、季語としての鮮度は低くなります。


季語なし
きちかうのつぼみのやうなをのこ哉
桃圓
夏井いつき先生より
「桔梗は好きな花で、特に蕾の形とそのスッキリした稜線が好きです。『をのこ』は少年や青年のつもりですが、その様な男性には未だ逢ったことがありません。調べてみると、野生の桔梗は絶滅危惧種に指定されているそうで、さもありなんといった思いです。縦書きを考えて『哉』の一字だけを漢字にしました」と作者のコメント。
季語「きちかう~のやうな」と比喩になっています。季語としての鮮度は落ちてしまいます。○○な「をのこ」のような「きちかう」であるよ、というふうに、比喩を逆転させる手もありはします。
「桔梗は好きな花で、特に蕾の形とそのスッキリした稜線が好きです。『をのこ』は少年や青年のつもりですが、その様な男性には未だ逢ったことがありません。調べてみると、野生の桔梗は絶滅危惧種に指定されているそうで、さもありなんといった思いです。縦書きを考えて『哉』の一字だけを漢字にしました」と作者のコメント。
季語「きちかう~のやうな」と比喩になっています。季語としての鮮度は落ちてしまいます。○○な「をのこ」のような「きちかう」であるよ、というふうに、比喩を逆転させる手もありはします。


季語なし
吃音もあやめと云へば易きもの
五七五 八一九
季語なし
吃音もあやめと云へば易けれど
五七五 八一九
夏井いつき先生より
「【一句目】き、き、とカ行が続く言葉は、吃音のある人にとっては大変言いにくいものです。私自身のことではありませんが、『キキョウ』と発音してみた時に、吃音のある方が『ア行は言いやすいのだが』というような話をしていたのを思い出したため、このように詠みました。
【2句目】一句目と同じようなのを投句してすみません。一句目の『易きもの』が、あとから考えたら吃音を軽んじているように聞こえるのではないかという気がして、こちらを送らせていただきます」と作者のコメント。
下五の推敲は、お考えのとおりかと。ただ、この「あやめ」は口に出して言った言葉という意味になるので、季語としての鮮度がどこまで保てるかというのが、悩ましいところではあります。
「【一句目】き、き、とカ行が続く言葉は、吃音のある人にとっては大変言いにくいものです。私自身のことではありませんが、『キキョウ』と発音してみた時に、吃音のある方が『ア行は言いやすいのだが』というような話をしていたのを思い出したため、このように詠みました。
【2句目】一句目と同じようなのを投句してすみません。一句目の『易きもの』が、あとから考えたら吃音を軽んじているように聞こえるのではないかという気がして、こちらを送らせていただきます」と作者のコメント。
下五の推敲は、お考えのとおりかと。ただ、この「あやめ」は口に出して言った言葉という意味になるので、季語としての鮮度がどこまで保てるかというのが、悩ましいところではあります。


季語なし
母の帯確か白地に桔梗の絵
若狭草
季語なし
豆皿は桔梗の形端に置く
若狭草
夏井いつき先生より
二句ともに、「桔梗」が帯の絵柄だったり、皿の形だったりしています。このような使い方をした場合、「桔梗」という言葉は入っていても、季語としての鮮度は落ちます。
二句ともに、「桔梗」が帯の絵柄だったり、皿の形だったりしています。このような使い方をした場合、「桔梗」という言葉は入っていても、季語としての鮮度は落ちます。


季重なり
夏の天一望見下ろすベランダや
音 リズム
夏井いつき先生より
「息子はマンションに住んでおり、時々孫の世話で行きます。広いベランダで開放感→解放感→優越感になってきます。『一望臨む』なら中七ですが、『見下ろす』にしました」と作者のコメント。
「ベランダ」も夏の季語ではあります。
「息子はマンションに住んでおり、時々孫の世話で行きます。広いベランダで開放感→解放感→優越感になってきます。『一望臨む』なら中七ですが、『見下ろす』にしました」と作者のコメント。
「ベランダ」も夏の季語ではあります。


季重なり
グラスに紫陽花と向日葵夫よ
音織
夏井いつき先生より
「紫陽花」と「向日葵」を一緒に、グラスに挿している?
「紫陽花」と「向日葵」を一緒に、グラスに挿している?


季重なり
網戸ひき桔梗の蕾五角形
雪原あや徒
夏井いつき先生より
「網戸」は夏の季語です。
「網戸」は夏の季語です。


季重なり
ベランダの枯れ蔓揺るるそぞろ寒
近平御坊
夏井いつき先生より
どれが季語か、歳時記を開いて調べてみましょう。まずは、歳時記と仲良くなるところから。
どれが季語か、歳時記を開いて調べてみましょう。まずは、歳時記と仲良くなるところから。


季重なり
ベランダに水やり忘れ桔梗枯れ
茶ねこじゃらし
夏井いつき先生より
「ベランダ」も夏の季語ではあります。
「ベランダ」も夏の季語ではあります。



