写真de俳句の結果発表

第72回「木の実のカーテン」《ハシ坊と学ぼう!①》

ハシ坊 NEW

第72回のお題「木の実のカーテン」

評価について

本選句欄は、以下のような評価をとっています。

「天」「地」「人」…将来、句集に載せる一句としてキープ。
「並選」…推敲することで「人」以上になる可能性がある句。
「ハシ坊」…ハシ坊くんと一緒に学ぶ。

特に「ハシ坊」の欄では、一句一句にアドバイスを付けております。それらのアドバイスは、初心者から中級者以上まで様々なレベルにわたります。自分の句の評価のみに一喜一憂せず、「ハシ坊」に取り上げられた他者の句の中にこそ、様々な学びがあることを心に留めてください。ここを丁寧に読むことで、学びが十倍になります。

「並選」については、ご自身の力で最後の推敲をしてください。どこかに「人」にランクアップできない理由があります。それを自分の力で見つけ出し、どうすればよいかを考える。それが最も重要な学びです。

安易に添削を求めるだけでは、地力は身につきません。己の頭で考える習慣をつけること。そのためにも「ハシ坊」に掲載される句を我が事として、真摯に読んでいただければと願います。

ハシボウと学ぼう

東京都・井の頭自然文化園で見つけた木の実のカーテンです。こういう心遣い、嬉しいです。

黒子

季語なし

農のある暮らし三十年栗鼠走る

老杉

夏井いつき先生より
「帰農して、畑に苗木を植えた胡桃が大きく育ちました。近年、実が熟す頃になると栗鼠(リス)が現れて、収穫間近の胡桃を横取りします。樹上を走る栗鼠は愛くるしい姿で、こんな風景も、農に関わったから見られるのかと思っています」と作者のコメント。

「栗鼠」は季語ではなかったはずです。
“参った”

季語なし

アートよりグルメの妄想中華街

あかつき

夏井いつき先生より
季語がありませんね。
“参った”

季語なし

カーテンの舞って閃く数の解

全速

夏井いつき先生より
やはり季語は欲しいですね。
“参った”

季語なし

東屋の十年来なくなりし人

青屋黄緑

夏井いつき先生より
「散歩に来ていた高齢者には、移り変わりがあります」と作者のコメント。

言葉を整理して、明確な季語を入れましょう。
“難しい”

季重なり

すっぱあまい木の実食む帰路秋夕焼

ノリ

夏井いつき先生より
「木の実」「秋夕焼」それぞれ季語ですね。
“ポイント”

季重なり

たわわなる葡萄のカーテン揺れる秋

km0916

夏井いつき先生より
「たわわに稔る葡萄が、カーテンのように揺れる様子です」と作者のコメント。

「葡萄」「秋」それぞれが季語ですね。
“難しい”

季重なり

木の実映え田んぼアートや豊の秋

一石渓流

夏井いつき先生より
「木の実」「豊の秋」どちらも季語ですね。
“ポイント”

季重なり

胡桃落つ近づけぬまま里の秋

まんげつ

夏井いつき先生より
「我が家の山の胡桃が落ち始めても、熊が怖くて収穫に行けません」と作者のコメント。

「胡桃」「秋」それぞれ季語ですね。作者コメントにある、近づけない理由を書くほうが表現意図に合っているのかもしれません。
“難しい”

季重なり

正月やガラス玉光る松飾り

かよいみち

夏井いつき先生より
「正月」「松飾り」どちらも季語ですね。
“ポイント”

季重なり

秋の朝庭に色づく木の実かな

数哩

夏井いつき先生より
「秋の朝」「木の実」それぞれ季語ですね。
“参った”

季重なり

どんぐりや子猫の片手伸びて揺る

末居志風人(すえいしかぜひと)

夏井いつき先生より
「子猫」は春の季語ではあります。
“参った”