【第３回 おウチde俳句大賞】結果発表
大賞
リビング部門
薬屋に辛夷咲いたと父の言ふ
西田月旦
最優秀賞-
台所部門 最優秀賞
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右の下麦茶の場所も伝わらぬ
しみずこころ
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寝室部門 最優秀賞
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ダブルからツインシングルなほ枯野
おこそとの
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玄関部門 最優秀賞
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靴べらで耕す鉢や建国日
石井一草
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風呂部門 最優秀賞
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癒えし身に湯の圧力のずしり冬
雪うさぎ
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トイレ部門 最優秀賞
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子規の句に囲まれ用を足す遅日
あみま
優秀賞-
《リビング部門》
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片方の眉描き終えて春蚊追う
梓弓
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リビングや空知らぬ鳥とわたくしと
宙のふう
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なんかしらん肩が上がらん胡蝶蘭
新開ちえ
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テーブルに時給分だけスイートピー
にたいも
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《台所部門》
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年忘八卦のやうに洗う箸
斎乃雪
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キッチンへ籠城真珠婚の春
佐々木のはら
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章魚飯や生涯所得計算す
岬ぷるうと
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独り身に大根使い切る試練
せちい
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《寝室部門》
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土曜まで生きるを繰り返して布団
倉嶋志乃
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寝転んで恋猫にアテレコもして
後藤麻衣子
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四日臥して化す流感の肉塊と
泉楽人
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初夢の話のしたき赴任先
洒落神戸
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《玄関部門》
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料峭の亡き犬に弔問万来
佐藤儒艮
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サインする小麦粉の手に春の風
百瀬はな
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隣人と初雪映るインターフォン
新田崚真
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ゴミ出しの夫恙無く愛の日よ
七瀬ゆきこ
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《風呂部門》
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これでまた無職なりけり髪洗ふ
佳山
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ざざ虫やタオルのたたみ方ちがふ
径
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初夏のシャンプーハット無敵の子
藤田ゆきまち
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春待つやはじめて洗ふ夫の髪
麦星
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《トイレ部門》
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客人に詫びるトイレの大西日
谷山みつこ
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碇星トイレの渦の左巻き
蒼求
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ひえびえと閉づるトイレといふ小箱
古瀬まさあき
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おぼろ夜のおほなゐ父の通じあり
くま鶉