第63回「十数年ぶりの大阪」《ハシ坊と学ぼう!①》
評価について
本選句欄は、以下のような評価をとっています。
「天」「地」「人」…将来、句集に載せる一句としてキープ。
「並選」…推敲することで「人」以上になる可能性がある句。
「ハシ坊」…ハシ坊くんと一緒に学ぶ。
「並選」…推敲することで「人」以上になる可能性がある句。
「ハシ坊」…ハシ坊くんと一緒に学ぶ。
特に「ハシ坊」の欄では、一句一句にアドバイスを付けております。それらのアドバイスは、初心者から中級者以上まで様々なレベルにわたります。自分の句の評価のみに一喜一憂せず、「ハシ坊」に取り上げられた他者の句の中にこそ、様々な学びがあることを心に留めてください。ここを丁寧に読むことで、学びが十倍になります。
「並選」については、ご自身の力で最後の推敲をしてください。どこかに「人」にランクアップできない理由があります。それを自分の力で見つけ出し、どうすればよいかを考える。それが最も重要な学びです。
安易に添削を求めるだけでは、地力は身につきません。己の頭で考える習慣をつけること。そのためにも「ハシ坊」に掲載される句を我が事として、真摯に読んでいただければと願います。

十数年ぶりに大阪へ行ってきました。あべのハルカスから新世界・通天閣へと……楽しい思い出となりました。 撮影したのは2023年1月10日です。
伊那寛太
季語なし
新幹線551や邂逅す
昇椿
夏井いつき先生より
「551や邂逅す」というお気持ちはよく分かりますが、「551」を季語とするには無理があります。
「551や邂逅す」というお気持ちはよく分かりますが、「551」を季語とするには無理があります。


季語なし
人波の寄せ鍋の如し新世界
枸橘
夏井いつき先生より
「インバウンドを含め、大阪には万博効果もあり、かなりの人出がありました。師走の名を表すように皆が街を行き交う様を、寄せ鍋に見立てました」と作者のコメント。
「寄せ鍋」は確かに季語ですが、「~の如し」と比喩に使われると、季語としての鮮度は愕然と低くなります。
「インバウンドを含め、大阪には万博効果もあり、かなりの人出がありました。師走の名を表すように皆が街を行き交う様を、寄せ鍋に見立てました」と作者のコメント。
「寄せ鍋」は確かに季語ですが、「~の如し」と比喩に使われると、季語としての鮮度は愕然と低くなります。


季語なし
“浪花節”“夫婦善哉”花咲けり
佐藤 啓蟄
夏井いつき先生より
この「花咲けり」は、桜が咲いたという季節感ではなく、「浪花節」や「夫婦善哉」が盛況であった、というような意味に読めてしまいます。


季語なし
どこからか饂飩の匂いアーケード
原 唯之介
夏井いつき先生より
「鍋焼饂飩(なべやきうどん)」は季語ですが、「饂飩」だけでは季語になりません。中七下五を「饂飩の匂うアーケード」とすれば、上五に季語入りますよ。
「鍋焼饂飩(なべやきうどん)」は季語ですが、「饂飩」だけでは季語になりません。中七下五を「饂飩の匂うアーケード」とすれば、上五に季語入りますよ。


季語なし
KIOSKの浪花訛もひと昔
杉本年虹
夏井いつき先生より
お気持ちはよく分かります。無季の句として、このままいくのか。明確な季語を入れるのか。
お気持ちはよく分かります。無季の句として、このままいくのか。明確な季語を入れるのか。


季語なし
再来城厚さは片手硝石よ
ぼたん
夏井いつき先生より
「子供の時、初めて見た大阪城の硝石は非常に大きく、どうやって運んだのかと驚きましたが、大人になり再び大阪城を訪れ、硝石の厚さが約75cm、片手ほどしかないと知って、昔の人の知恵に再び驚きました」と作者のコメント。
驚きはよく分かります。ただ、明確な季語は欲しいですね。
「子供の時、初めて見た大阪城の硝石は非常に大きく、どうやって運んだのかと驚きましたが、大人になり再び大阪城を訪れ、硝石の厚さが約75cm、片手ほどしかないと知って、昔の人の知恵に再び驚きました」と作者のコメント。
驚きはよく分かります。ただ、明確な季語は欲しいですね。


季語なし
風迷う住居表示も変わりしか
浜千鳥
夏井いつき先生より
この「風」を季語にしてみましょう。上五は字余りしても、あまり気になりません。
この「風」を季語にしてみましょう。上五は字余りしても、あまり気になりません。


季語なし
ビリケンさんお前も老けたなクラス会
えりち
夏井いつき先生より
「ビリケンさん」も「クラス会」も季語にはなりませんね。
「ビリケンさん」も「クラス会」も季語にはなりませんね。


季語なし
番付の文字も太らせ春の場所
ときちゃん
夏井いつき先生より
相撲だと思いますが、下五の音数調整で「春の場所」としたのだろうと思われますが、季語としては「春場所」とすべきです。
相撲だと思いますが、下五の音数調整で「春の場所」としたのだろうと思われますが、季語としては「春場所」とすべきです。


季語なし
連れたちて路地を巡るや法善寺
一徳斎
夏井いつき先生より
やはり季語は欲しいですね。
やはり季語は欲しいですね。


季重なり
屋上はジェットの轟湯気立ちぬ
直感勝負
夏井いつき先生より
「大阪に観光に行った時、街のスパの屋上の露天風呂を利用したのですが、露天風呂から上がる湯気の先に、離陸したばかりの民間飛行機が飛んでいました。今風の光景だなと思いました」と作者のコメント。
冬の季語に「湯気立」はありますが、これは乾燥を予防するためにストーブの上などに薬缶や鍋をおいて湯気を立てることを意味します。
「大阪に観光に行った時、街のスパの屋上の露天風呂を利用したのですが、露天風呂から上がる湯気の先に、離陸したばかりの民間飛行機が飛んでいました。今風の光景だなと思いました」と作者のコメント。
冬の季語に「湯気立」はありますが、これは乾燥を予防するためにストーブの上などに薬缶や鍋をおいて湯気を立てることを意味します。


季重なり
貨物機の関空離陸朝ぼらけ
太刀盗人
夏井いつき先生より
「朝ぼらけ」は、季語ではないと思うのですが。無季として書いてあるのかもしれませんが、この内容でしたら、明確な季語を入れたほうがよいのではないかと。
「朝ぼらけ」は、季語ではないと思うのですが。無季として書いてあるのかもしれませんが、この内容でしたら、明確な季語を入れたほうがよいのではないかと。



