写真de俳句の結果発表

第68回「監視カメラに鵜」《人》④

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第68回「監視カメラに鵜」

評価について

本選句欄は、以下のような評価をとっています。

「天」「地」「人」…将来、句集に載せる一句としてキープ。
「並選」…推敲することで「人」以上になる可能性がある句。
「ハシ坊」…ハシ坊くんと一緒に学ぶ。

特に「ハシ坊」の欄では、一句一句にアドバイスを付けております。それらのアドバイスは、初心者から中級者以上まで様々なレベルにわたります。自分の句の評価のみに一喜一憂せず、「ハシ坊」に取り上げられた他者の句の中にこそ、様々な学びがあることを心に留めてください。ここを丁寧に読むことで、学びが十倍になります。

「並選」については、ご自身の力で最後の推敲をしてください。どこかに「人」にランクアップできない理由があります。それを自分の力で見つけ出し、どうすればよいかを考えるそれが最も重要な学びです。

安易に添削を求めるだけでは、地力は身につきません己の頭で考える習慣をつけること。そのためにも「ハシ坊」に掲載される句を我が事として、真摯に読んでいただければと願います。

 

※結果発表欄では添削した形で句を掲載する場合がありますが、「マイ句帳」に収録される句は投稿した段階の句がそのまま保存され、投稿以降の修正や削除は不可となっております。予めご注意願います。

【第68回 写真de俳句】《人④》

翡翠はあそこと旅の人が指し
春のぽち
雷鳴や軒に小面般若面
海鵜いま櫂なき舟の帆となりぬ
島田あんず
戎橋くぐる遊覧舟を鵜は
島田あんず
朝雲に鵜の大群の翳りかな
青野みやび
夏夕べ湖を見てゐる警備員
青野みやび
嘴太の雨に抗う暮れや夏
トヨとミケ
人だけが乾いてゐたる鵜の昼間
亘航希
魚呑んで川鵜のどこも見てゐぬ目
亘航希
幽霊がこちら見ている覗き穴
葉月庵郁斗
被写体は秋がひたひた来る所
葉月庵郁斗
熊の鈴鳴らして下校麦の秋
しげ尾
豚を追う通路寒夜の防護服
なないろ
南東風やぐるぐる狂ふ烏除け
ふづきかみな
吉備の土黒し川鵜はさらに黒
ふづきかみな
鵜は笑うモニターに警官二名
井村 壽々
夏浅し川鵜の糞の臭きこと
松下眞す美
春月や鳥は夜明を待てなくて
志村肇
囀の朝なる監視カメラかな
志村肇
春夜の空港ひこうきの尾青し
田近詩泉
百千鳥スカートがはためいてゐる
田近詩泉
シャッターのキキキ朝日と燕の来
飯沼深生
誰も知り誰も言はない夏の恋
飯沼深生
若葉寒頁捲れぬ日記帳
紫桜
接写するてんとう虫よ飛ぶなかれ
田中亀子
はこべらとなるまで絞るレンズかな
常磐はぜ
消えぬ虹犯行録画不鮮明
七味
海の家名刺警察手帳から
七味
雪の日の花嫁シャッターに燦めく
木乃芽依
捨てられぬタオル弔い上げの夏至
とひの花穂
白壁の穴に真っ赤な宝壁蝨
朱葉
河鵜立つ8ミリフィルムめいた空
久蔵久蔵
火取虫監視カメラを横切りぬ
池田義昭
夜の川嘴突きだして鵜啼けり
猪子石ニンニン
百連写止みて不動や鵜の羽干す
あさり丸
うっかりと鵜呑みの噂花吹雪
あらまち一駒
花ふぶき見下ろしてゐる鴉かな
鉄塔や霞にのみこまれてゐる
渥美 謝蕗牛
宵宮の架線スパーク花電車
竹庵
出番待つ鵜飼の舟や橋の影
ふぃーかふぃか
ATMカメラに向けて踊る暮れ
ボンちゃんのママ
カメラ捉へて今生は蟻地獄
くさもち
退く春や私からは以上です。
水きんくⅡ
鳥の巣や申し送りの監視室
桐山はなもも
鳶の乗る風は紫夏近し
佐藤レアレア
新緑へ撮影ロボの長き腕
佐藤レアレア
通帳の残高零や鳥帰る
優花里
夏立ちぬ邪魔な黒子を灼く予定
浅田香歌
フレームの傾き戻す夏の雨
ふじっこ
鵜飼火や今に信長恐ろしき
独楽
トレイルカメラ作動万緑さざめく
仁科游凜
鳥雲に入るヒトも数字にまとめられ
高田ちぐさ
はぐれ鵜の鋭声しきりや夕まぐれ
キャロット えり
鵜飼火や鱗の光る鵜の叫び
矢車のえ
鉄塔に渡の風を読む鵜かな
青井季節
万引きしたっちゅうなら蛸に聞いてみいや
たーとるQ
見まもりのカメラの死角母子草
紫すみれ
鳥雲に入りて防犯カメラ死す
深町宏
夏雲や正午の富士と片恋と
松本厚史
八月の正義とドローン飛ばしけり
広島じょーかーず
鵜飼果つ平和に飢ゑて吐く魚
広島じょーかーず
四つ飲み三つ吐きたる荒鵜かな
柿司 十六
「黒い十人の女」のごとく鵜立ちけり
たきるか
遠足の列に加わる車椅子
谷川ふみ
玉砂利に光を残し青蜥蜴
種月 いつか
青蛙監視カメラを塞ぎおり
サリー
運玉は大きく右へ愛鳥日
咲山ちなつ
けん玉の検定の日や夏の雲
咲山ちなつ
鉄柱を春のリズムにくぐる貨車
天風さと
鵜の発ちて濁り静かに流れけり
たじまはる
鳥雲に入り海峡は閉鎖中
せなきく
駘蕩や商店街の立ち話
花豆
着膨れの指導よ校門のカメラよ
創次朗
精米所のカメラビーサンの二人
創次朗
波紋ただ静か鵜の入る音のきり
うーみん
草刈や雲の速さを鳥は見ず
うーみん
監視カメラなんてない村夏の雲
ユリノキ
交番に子らの歓声巣立鳥
ユリノキ
東京は桜づくしぞチェロス食む
みえこ
お直しの「書」の横画草青む
壱時
寒鴉フェィクニュースを嘲笑う
香代
軽暖の画角突き抜けたるポルシェ
霧賀内蔵
きのふより聳えて初夏の鉄塔は
霧賀内蔵
炎天や寺の烏の呆け口
おおい芙南
鵜を洗ふ焔の怒号ごと洗ふ
水鏡新
鵜はみづの苦味を知つてるだろうか
水鏡新
霧のシャッター街監視カメラはダミー
鈴木 リク
河口向く監視カメラに晩夏光
ひーちゃんひーちゃん
沈下橋カメラは水を鵜は魚を
ひーちゃんひーちゃん
風の朝監視カメラに川鵜の子
瞳杏
御時の大和の国や鵜飼船
山本八角
おひねりは山盛り舞ひ猿はそっぽ
水越千里
薫風やヘリコプターの音はるか
南全星びぼ
暮れ急ぐ留守番ロボの眼の蒼き
日月見 大
君じゃないと黙され五月来たりけり
朗子
助走なく飛び立つつがい春の空
石井青花
冬日和鳩のなる木のルッルルル
鈍牛
鉄塔や山肌に傷疼く春
鈍牛
新しい防犯カメラ猫の恋
清桜人
老犬に見られていたか目借時
雪椿
薫風の後ろ手や朝礼台へ
和脩志
官邸の監視を潜り燕の巣
三日月なな子
浮島に海鵜鳴きおる美保関
高見 正太
わが名呼ぶようなる瀬音粽とく
古乃池 糸歩
矢車を夕日ぽってり包みおり
古乃池 糸歩
疲れ鵜や紐はづしたる武骨な手
青田道
火影の鵜淡き星めく碧き目よ
感受星 護
夏つばめ旧街道の軒を知り
朱鷺
野晒しの監視カメラへ雪雪雪
ガリゾー
正座せるをんな春夜の生欠伸
ガリゾー
樹上にて風の音聴く一羽の鵜
長谷部憲二
斥候のごとはぐれ鵜の近付き来
長谷部憲二
首掴む鵜飼いの指の太さかな
ちよ坊
鵜の首よ鵜飼いの手首より細し
ちよ坊
迷鳥へ乞ふかぜのこゑみづのこゑ
満生あをね
夜半の秋防犯カメラに宅配屋
こきん
寺寒し監視カメラの注意書き
こきん
四つ辻に帰り待つ父夏の夕
妙啓
鵜の羽干しいま水滴は四分音符
青き柚子丸
不忍の擬木みるみる夕河鵜
佐藤さらこ
掘立の鵜小屋ひつそり宇治の晝
佐藤さらこ
ハンガーを運ぶ鴉や春の風
雄蹴
キャップ帽と防犯ベルや鴉の巣
雄蹴
虹彩の緑一閃河鵜立つ
海里
銃弾に爛れた傷や花氷
奥伊賀サブレ
色っぽい流木引き裂きたい夏
奥伊賀サブレ
油絵のやうな羽毛の鵜の不動
右端ぎゅうたん
白鳥帰るオホーツクへと丸む空
鳥乎
きみどりの発光舗道にめじろの死
鳥乎
送電線の集ふ公園躑躅燃ゆ
山崎三才
新緑やひとつ上には書店カフェ
山崎三才
夏の夜の和船かがり火長良川
バイカウツギ
落椿咥へる嘴の黒き艶
夏村波瑠
校庭に防犯カメラ若葉風
夏村波瑠
空きつ腹の鵜や空襲の運河の碑
三浦海栗
ピースの子監視カメラに水鉄砲
まるるん
梅干の味見無人の販売所
めたぽ
5番房ですか、幽霊映ってます
江口朔太郎
翔ぶ形に縛られし鉄塔八月
江口朔太郎
二日分葉騒だけある盗聴器
大月銀(大月ちとせ改め)
鵜は見てたヒルコを流す伊邪那美を
天雅
三日目の船酔ひ対岸の漁火
天雅
踏切の先は水平線の夏
川野 藤央(藤央改め)
ファインダー越しの夏帽子は走る
川野 藤央(藤央改め)
濡羽に白南風隠岩の覇者
新米にぎりめし
鵜の羽を籠目の影の滑りゆく
翡翠工房
目薬をこぼす鵜の目の翡翠色
翡翠工房
鷹の巣やライブ配信見守れり
秋月あさひ
逆しまに幹這い降りし五十雀
秋月あさひ
紅指しし吾が見えますか朴の花
渡海灯子
誰もゐぬ監視カメラや花吹雪
渡海灯子
音のなき監視カメラへ鵜の一羽
のんきち
緑さす鳥の言葉を話す人
田原うた
風薫る江戸の名所の鳥瞰図
田原うた
額縁に立夏の陽射し動く影
高木友
ドラレコに父の鼻歌夏に入る
ぜのふるうと
新しい物干し竿や夏燕
丸井たまこ
後朝は首締めらるる王か鵜か
沼野大統領
子鴉やくふねるあそぶまなぶねる
伊藤映雪
ディスカスの薄さわたしは無性愛
伊藤映雪
ハンモックけふは詩人になりませう
うめやえのきだけ
鉄塔の肋骨めきて青葉山
草夕感じ
秋澄むやドローン越しの知らぬ街
いわさき
日の盛けものにピントが合はない
百瀬一兎
兄を追う甚平の紐跳ねて追う
ふく
自販機はある日盛りの秘境駅
ふく
再起動する間の閑や鳥帰る
句々奈
姿無きドアホンが鳴る夏の霧
和はん
パスポート写真が若い昭和の日
和はん
かしましや干潟八里に鴨万羽
ときちゃん
マジョリティ遠くに群れる夏の雲
佐藤ゆま
雀には雀の作法麦の秋
佐藤ゆま
鴉の子ないしょ話もできるのよ
由樺楽
看取られに来し猫とゐて四月尽
小月
画面下モニターの猫寝る日永
小月
宇治の鵜や鵜匠の腕に羽を閉づ
茂木 りん
かなかなや鏡の中に知らぬ我
茂木 りん
鵜篝や星散り舳先打つ響き
肴 枝豆
はぐれ鵜の首の高さよ夕間暮れ
ちくちく慶
ドーム型の監視カメラや薄暑光
梅田三五
みづを縫う河鵜の細き嘴よ
梅田三五
モニターの赤子観ながら飲むビール
すがのあき
モニターは無視鍵っ子の夏休み
すがのあき
夏の月濡れて影より黒い羽根
奈良井
鎮もりやてらてらうねる鵜の喉
海色のの
夏館あの木いつから大きいの
海色のの
朝ぐもり駐車場には健診車
星鴉乃雪
鳥雲に入る足跡のなき砂場
亀野コーラ
新緑の融点およそ二十二度
真夏の雪だるま
警備課の月見防犯カメラ越し
真夏の雪だるま
雨冷や監視カメラのやうな愛
卯之町空
オービスを追い越したるや春疾風
片山千恵子
最新の防犯カメラ星月夜
片山千恵子
鵜の群れや緩き斜面をゆく余生
佐藤志祐
亀鳴くや防犯カメラ瞬かず
佐藤志祐
くちびるの真一文字や碇星
草深みずほ
鉄塔や色なき風の絡み付く
草深みずほ
小瑠璃飛ぶあをぞらの萃点ならむ
岡根喬平
仲春の鳥は夜空に無関心
岡根喬平
「ポリープは消えていますね」ミモザ買う
千霞