おウチ便り

おウチ便り|39

おウチ便り たくさんのお便りありがとうございます

初めての「おウチ便り」となります。2022年2月11日、今年2度目の大雪の翌朝です。カーテンを開け、目の前の積もった雪の眩しさを感じながら、便りを書いております。俳句を始めて9カ月。始めたきっかけは、師と仰ぐ担当医師(帯津良一先生)から正岡子規の『仰臥漫録』『病牀六尺』の話があり、読んだことです。そして、夏井先生の『子規365日』、『漱石・子規往復書簡集』(和田 茂樹編)と重ね、2021年6月に「おウチde俳句くらぶ」に入会、2021年10月号より『NHK俳句』のテキストを併用し、『俳句歳時記(春)(夏)(秋)(冬)(新年)』を毎日開き、感じた句・季語を写して学んでいます。少しずつですが「季語」に楽しさを感じ始めているというところです。最近「写真de俳句」コーナーの「ウイスキーの小瓶」「裏庭になごり雪」の2題で《並選》をいただきました。また、『NHK俳句』の夏井先生の「俳句のはがき出そう運動」のコーナーでも「疎遠になった人への一句」の題で掲載いただきました。《選》となることが、こんな嬉しいことなのかと思ってる今です。「ときめき」を感じることができたひとときでした。ありがとうございます。これからも日常生活のひとつとして、己が感じたままを「十七音」に表現できるように学んでいきたいと思っています。

清和

2021年の8月に入会して半年になります。《並選》が続いており、自分なりに日々推敲しております。《ハシ坊と学ぼう!》のコーナーを参考に、自分の句はどこが至らなかったのか、助詞? 語順? 季語が立っていない? 言いたいことと句の間に溝がある? 色々考えますが、難しいです。直近で《並選》になった、〈萼の雪を摘み取る朝の通学路〉は、小さな子供をイメージしていたので、通学路を外し、〈小さき指が摘み取る朝の萼の雪〉としてみました。また変わってゆくかもしれませんが……。今後ともよろしくお願いいたします。

春海 凌

【第15回 写真de俳句】で有り難い評価をいただき、ありがとうございました。憧れの夏井先生からいただいた御丁寧な講評に感動で泣きました。そして何よりの励みとなりました。これからも精進して選んで頂いた賞に恥じない俳句を詠みたいと思います。取り敢えず御礼まで申し上げます。

来冬邦子

【第15回 写真de俳句】「裏庭になごり雪」《天》の俳句と、夏井先生のお言葉に、心が反応する前に、涙がスーッと流れました。ただただ素直に感動し、先生の優しさに包まれました。たくさんある季語に溺れるような感覚が起きて、いつも、使い慣れた季語しか選べない。綴る言葉も、光景も、あまりにも拙い。楽しめなかったところから、ずいぶん楽しめるようにはなってきましたが、どこか、不安もあり…そんな初心者の気持ちをズバリ見抜いていらっしゃるのだなぁ。素直な目線でいいのだなぁ。心の奥のしこりがほぐされました。

風子

初めてお便りします。私は2022年2月に、満60歳を迎えて、一気に年齢の重みを感じています(笑)。さて、私は年齢の節目に「目標」を掲げて、その目標を達成してきました(あくまで自己満ですが)。50歳の時は、東京マラソン(フルマラソン)、55歳以降では、世界マスターズ陸上競技大会(スペイン)の出場やタップダンスの習得などです。60歳の今月、俳句デビューして、夏井先生の俳句入門書を繰り返し読み(マーカーやポストイットで印付け)、俳句の作り方を学びました。そして、大胆不敵にも年内に500句以上(春・夏・秋・冬・新年の合計)の作句を目標に掲げて現在、約200句を作って俳句手帖に記しています。しかしながら、語彙力や連想力に乏しいため、日々五感を鍛えています。また、積極的に、会員の先輩方の作品や職場の先輩の句集なども読ませていただき、私の作句の参考にしています。3年以内には「1,000句以上」を作句(多作多捨)して、その中で名句を1句でも残したいと思っています。私は現在、日本語教師をしています。近い将来、外国人留学生にも、日本文化の紹介のひとつとして、俳句作りの楽しさを教えたいとも思っています、今後とも、どうぞよろしくお願い申し上げます。

梅尾幸雪(うめおこうせつ)

2021年3月に入会して4月から俳句を作っています。《並》に載るものの《人》はしばらく1句しか載らず、心折れかけていたところ、『575でカガク!』のHPで、秀作に自分の俳句があり涙が出ました。何冊も重力波の本を読んだかいがありました。『伊月庵通信』を購読し、佳作・秀作に。常々《ハシ坊》に取り上げてもらいたいなと思っていましたら、第15回「裏庭になごり雪」《ハシ坊と学ぼう!⑤》に取り上げてもらい、「一物仕立てにする方法もありますよ」と言っていただきました。最初に買った組長の本『世界一わかりやすい俳句の授業』で一物仕立ての難しさを知ったので、ほとんど一物仕立ての俳句を作っていませんでしたが、組長からのアドバイスで、一物仕立ての俳句を作ってもいいよ、次のステップに進んでいいよと、合図をいただいたような気がしました。もう一度本を読み直し、続編『世界一わかりやすい俳句鑑賞の授業』も買いました。一緒に買った『2022年版 夏井いつきの365日季語手帖』にも嬉しいおまけが。秀作に載りびっくりしています。投句する場を与えてくださり、そして目を通していただき本当にありがとうございます。いつか、いつき組長に選評を書いていただけるようコツコツ進んでいきます。

神木美砂