【第4回 おウチde俳句大賞】結果発表
大賞
台所部門
たまねぎをむききれば神さまのばしょ
ツナ好
最優秀賞
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リビング部門 最優秀賞
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あんま機は家長の玉座室の花
東京堕天使
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寝室部門 最優秀賞
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桜東風二段ベッドの解体式
銀の風
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玄関部門 最優秀賞
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下駄箱のほこりのたまに冬の蜘蛛
たかみたかみ
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風呂部門 最優秀賞
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ドライヤーは強赤子泣く寒夜よ
朱夏
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トイレ部門 最優秀賞
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血便が痛し家業も継がぬ春
中平保志
優秀賞
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《リビング部門》
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腕時計のままに炬燵の庇護を受く
仁和田永
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沈黙に点く愛の日の夜のテレビ
ふるてい
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見渡せど掃除機の道無く溽暑
はなぶさあきら
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働いて賜る朝のビールかな
多喰身・デラックス
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《台所部門》
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南国のよるは冷たしガスコンロ
あっけ羅漢
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ディスポーザーのレモン最後の香を放つ
あなうさぎ
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還暦や蕪を煮てるが恋もする
桂月
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愛なんぞ入れても冷蔵庫は四角
ちゃうりん
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《寝室部門》
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定時薬飲ませ終え我が夜長あり
香亜沙
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受験子のベッドに眠る仔犬かな
はんばぁぐ
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綿寄りしぬいぐるみ抱く子へ毛布
千暁
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痛まない起き方模索して朝寝
みづちみわ
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《玄関部門》
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省三の杖と悠太の捕虫網
藍創千悠子
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鍵穴のたましひ緩びゆく朧
ありあり
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黴覆ふ非常持出袋かな
星埜黴円
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ただいまも言わず凍星きれいとは
宮井そら
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《風呂部門》
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湯に潤ぶる指の松脂去年今年
越智空子
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追ひ焚きを告ぐる美声の風邪知らず
ノセミコ
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独居の冬玻璃の無き脱衣場
比良山
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柚子湯ぶくぶく選ばなければある仕事
牧野冴
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《トイレ部門》
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爽やかに諭すトイレのご教訓
武井かま猫
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結石のチリンと落ちて窓に雪
ゆうじい
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採便シート流れてしまひ嗚呼溽暑
河豚ふく子
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獺祭やトイレの漫画片付けろ
⑦パパ
特別賞 《事前投句の部「下駄箱」》
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長靴を笑わるる高一の春
海神瑠珂
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子猫また寝てる私のパンプスで
嶋村らぴ
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下駄箱の見張りは不機嫌な金魚
ちゃうりん
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いとど鳴く女子高生の靴の中
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⑦パパ
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下駄箱の上へおむつとカーネーション
満る
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上履きのぱたたばたぱた目高散る
大西どもは
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倒れてくる靴べらキャッチして夏へ
城ヶ崎文椛
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革靴をはへとりぐもに遺ししか
いかちゃん
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明日焼く見目良き下駄を選る寒夜
西川由野
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下駄箱は汗野郎共煮詰めれば
山本先生
特別賞の賞品は、後日、夏井いつき先生の生まれ故郷・愛媛県愛南町様よりお贈りいたします。
ご提供ありがとうございます。