写真de俳句の結果発表

【第4回 おウチde俳句大賞】贈呈式 レポート(2022年5月21日開催)

俳句大賞
写真撮影:山田 薫
2022年5月21日 東京・日比谷の松本楼。

4回「おウチde俳句大賞」の贈呈式が行われ、約70名の皆さまにご参加いただきました。

夏井いつき先生より選出された、 部門別優秀賞
24作品・最優秀賞6作品が発表され、
参加者による鑑賞や議論を経て「大賞」が決定しました。

また、当日の来場参加者より「下駄箱」をテーマに事前投句を募り、 特別賞を贈呈しました。

ご投句いただいた皆さまに 心から御礼申し上げます。​

受賞者の皆さま おめでとうございます。 
選者:夏井いつき/司会:家藤正人
写真撮影(以降同):仁藤輝夫(朝日出版社)
 
 
 
 

大賞

台所部門

たまねぎをむききれば神さまのばしょ

ツナ好

夏井:「ツナ好」という俳号は、私の中では急に出てきたという印象で、なんだかツナ缶みたいだな、と思っていましたが(笑)、みるみるうちに上手になっていくので、何者なんだろうと思っていましたよ。本当におめでとうございます。それにしても、会場の皆さんがとてもすばらしい鑑賞をしてくれましたね。この句はどうやってできたのですか?

ツナ好:割とスルっとできた句で、どういう経緯で作ったのかと聞かれると難しいのですが……むしろ出来上がったあとで、自分で解釈をつけ足していった感じですね。まさに俳句の「神さま」に、この作品をもらったような気がします。俳句歴は2年弱、『プレバト!!』を見て始めました。

 

ー参加者の鑑賞

阿部八富利:最近読んだ本の中で、自分の心はたまねぎのようなもので、剥いても剥いても中々正体が分からない、と書いてあったんですよね。結局、自分は何なのか分からないという結末だったですが、それを「神さまのばしょ」という膨らみのある言葉で表してくれているのが、素晴らしいなと思いました。

髙田祥聖:たまねぎを剥く時って涙が出ますよね。剥いても剥いても涙が出てくる。けど結局、全部剥ききったときには「空っぽ」しか残らない……それって悲しくて切ないことなんだけれど、そこに神さまがいると。そういうことに気づけたことに救いを感じました。大好きな句です。

嶋村らぴ:私は小学生のときの調理実習を思い出しました。初めてたまねぎを剥くということを体験しましたが、茶色い皮の部分を剥いても、緑の皮が出てくる。さらに剥いても白い部分もまだ剥くことができる。「一体どこまで剥けばいいのだろう」と考えた思い出がありました。それで、剥ききった先にあるのは「神さまのばしょ」だよと言われて、おお、そうか!と納得しました。

 

 

寝室部門

桜東風二段ベッドの解体式

銀の風

夏井:季語「桜東風」が気持ちいいですね。こういう句の場合、上五にどんな季語を当てはめても、作品としては成立することが多いのですが、二段ベッドを解体するとなると、春が一番気持ちいいですね。「春の空」でもいいのですが、「桜東風」となれば、ただの風ではなく、桜が咲き始める頃となります。となると、二段ベッドを使っていた子どもたちが、どういう状況でその家を旅立っていくのかと、読み手はある程度、想像できますね。子育てする中で、このような句が生まれると家族の歴史として残りますね。

銀の風:夏井先生のお話の通り、長女と次女が二段ベッドを使っていたのですが、成長してきて、それぞれの部屋を持つことになったので、ベッドをバラバラにしたという句です。

夏井:「桜東風」という季語を選んだのが本当にえらいと思うのですが、この季語は俳句をずっとやっていて、すぐにでてきたのですか?

銀の風:昨年(2021年)の夏ぐらいに始めて、全然勉強もしていなかったのですが、歳時記を開いてみたら、解体した時の様子に「桜東風」がピッタリだなと。南向きの窓だったので、とても気持ち良かったんです。

 

ー参加者の鑑賞

里山子:季語「桜東風」と下五と中七の取り合わせが、ピッタリで良いなと思います。「解体式」の「式」が仰々しい感じがして、面白くて好きです。

森のオクターブ:お子さんが大きくなったり、進路が変わったりして、二段ベッドが要らなくなり、解体する時期に、「桜東風」が吹いてくる光景を思いました。 サァーっと春の風を感じるようで、とても良い句だと思います。

玄関部門

下駄箱のほこりのたまに冬の蜘蛛

たかみたかみ

夏井:「ほこりのたまに」の「たまに」の解釈で色々な読みができますね。蜘蛛をたまに見るという、時間軸の意なのか、ほこりがコロコロした玉状であるという映像として読むのかで、面白い展開になるなと改めて思います。下駄箱に蜘蛛の一匹ぐらい生かしておいてあげないと、こういう句には出会えませんね。本当に生活のすべてが、俳句のタネですね。

たかみたかみ:「たまに」は、小さくて白い蜘蛛の巣が玉のようだったので、そう詠んだのですが、下駄箱のその場所を掃除するのが「たまに」だったんです(笑)。いつもはしないところを掃除していたら、白い玉が見えたので取ったら、その中から小さな蜘蛛が出てきました。玉を取ってしまったから寒いだろうなぁ、可哀想なことをしたなぁと……でも元の場所に戻すわけにもいかないので、バイバイしてしまいました。本当にほこりだったかは分からないのですが、掃除していた時だったので、ほこりのたまで良いかなと思い、そう詠みました。

夏井:俳句はそれで良いのです。だいたいこんなところでいいかな〜って思えば……大事なのは、ひとつの作品として成立しているかどうかですから。俳句はどのくらい続けているのですか?

たかみたかみ:初めて投句したのは、昨年(2021年)の11月のラジオ番組『一句一遊』です。12月にラジオで読んでいただけたので、調子に乗って「おウチde俳句くらぶ」に入会しました。季語をあまり知らないので、「蜘蛛」を調べたら夏の季語とわかったのですが、よくわからないままに「冬の蜘蛛」にしました。

夏井:大丈夫です。冬にも蜘蛛はちゃんと生息していますからね。

 

ー参加者の鑑賞

城ヶ崎文椛:とてもリアリティのある作品だと思います。下駄箱の奥や角の方は、結構ほこりがたまりやすいんですよね。掃除すると、いつからいるんだろうと思うような虫とかがいたりするので、とても共感しました。

いかちゃん:「蜘蛛」は夏の季語で、「冬の蜘蛛」として載せている歳時記はあまり無いのかなと思いますが、本当に冬に蜘蛛が出てきたという、作者の実体験や実感が、リアリティやオリジナリティを伴って、この五音だけで表現されているのがスゴイと思います。あとは「たまに」をどう読むかで、違う表情が見えてくるのも面白いです。「蜘蛛がたまに(時々)出てくる」という意味にも読めるし、名詞として読むと「ほこりの玉」になる。普通、下駄箱のほこりは人間にとってはゴミなんですけど、「ほこりのたま」と、丸いものを美しく表現すると、キラキラしたように見える。冬なのできっとそんなに活動的でない蜘蛛も、じっとその玉にとどまっているかと思うと、とても美しい景だと思いました。

トイレ部門

血便が痛し家業も継がぬ春

中平保志

夏井:「血便が痛し」のあとの展開が、人生がしみじみと読み手の胸に流れ込んでくるようですね。「痛し」という言葉が、上下の言葉にきちんと響いています。尻も痛い、そして心も痛いということなんでしょうね。

中平保志:僕は俳句をつくるとき、17文字いっぺんに頭に浮かぶので、そのまま詠みました。実は今は難病を患っていまして、本日は会場に伺えないのです。

夏井:そうでしたか。病気の中にも俳句のタネはあるぞ!という感じで、俳句と付き合っていらっしゃるのですね。毎年、特にトイレ部門は物議を醸すのですが、今年の「家業も継がぬ春」というのは、皆の心に深く染み入りました。

 

ー参加者の鑑賞

山本先生:血便って本当に痛いんですよね。なので「血便が痛し」で、まず第一の共感です。加えて、私も家業を継がなかった経験があります。私にとっては、血便が痛いことはマイナスな意味なのですが、家業を継がなかったことはプラス、前向きな意味で捉えているので、最後に「春」とおくことで、血便の憂いと、自分の好きな職を選んだという明るい春がスタートするという、2つの成分が共存していて素晴らしい句だと惹かれました。

星埜黴円:私は、何らかの病気で血便になり、家業を継ぎたくても継げない人を思いました。「血便が痛し」とありますが、おそらく心の方が痛いのかなと読みました。さらに「春」は、就職したり進学したりと希望の季節。そんな時期に、家業も継げない健康状態で、便を垂れ流している自分の姿に心が痛む、そんなイメージで読みました。

みづちみわ:40代を超え、50歳を迎えるというのに、いつまでもフワフワしているような、どうしようもない人を思いました(笑)。私もそうかなとも思う部分もあるので、身につまされるところがあります。親孝行したい気持ちがあるのに、何もできずにダラダラと遊ぶような生活をしてしまったり……寂しい春の感じです。特に何も成し得ていないんだけれど、また春が来てしまった。どうしようという焦りと、それでもやるしかないという気持ちなどが入り混じるようでした。

 

リビング部門

あんま機は家長の玉座室の花

東京堕天使

夏井:「玉座」という言葉の重みや、いろんな意味合いが含まれていて面白い作品です。下五の季語「室の花」は、迷ったのかもしれませんが、良い季語を選んだと思います。「家長」「玉座」のあとに「室の花」。温室で育てた立派な花が、リビングにあるわけですから、さぞ立派な「あんま機」であるに違いないと読みました。

東京堕天使:3年ほど前に亡くなった父が「家長」で、「あんま機」にずっと座っている様を詠みました。あんま機は重たいので、なかなか動かせず、亡くなった後もずっとリビングに置いてあり、今は母が座っています。父は昭和初期の生まれの人だったので、お茶を飲むのも母が全部やっていて、ほとんど動かずに、一日中そこに座っていました。特に晩年は立ち上がるのも大変で、ずっとあんま機に座っていたので、その思い出を俳句にしました。夏井先生のおっしゃる通り、季語はとても迷いましたが、やはり室内のものがいいなと思い「室の花」にしました。最後まで合っているかどうか心配でしたが……この句が投句した中で一番自信があったので、受賞できて良かったです。

 

ー参加者の鑑賞

原 水仙:切ない作品だと思いました。我が家に「あんま機」はないので想像なのですが、おそらくいつも座っている方は奥様で、ご主人がいつも「いいなぁ〜」と思っている光景を、思い浮かべました。それで、奥様がいないときに座ってみて、「ああ、こんなに良いものに座っているんだ〜」というような気持ちが込められているんじゃないかなと思いました。

多喰身・デラックス:私は男性の家長=お父さん像として読みました。マッサージ機を「あんま機」としたり、「家長」を使うなど、昨今ではあまり使われない言葉かなと。作者にとって、安心できる言葉を選んだのかなと思います。「室の花」としているので、本来の花の季節ではない冬季に咲かせるという、ある意味では、自然な状態ではないかもしれないけれど、自分にとっては安心できるところなんだと表したかったのかなと思います。

たかみたかみ:以前は、バリバリの「家長」だったのが、歳を重ねて「あんま機」にずっと座るようになり、そこが居場所になったことを「玉座」と表現したのかなと思いました。さらに「室の花」で、もともとは本当の家長だったのに、今はもう、お部屋の中にしか居られないという……私の夫の父も、よくあんま機に座っていたのですが、やはり最後までずっと家長だったなと。義父を失ったあとで思ったので、とても共感しました。

 

風呂部門

ドライヤーは強赤子泣く寒夜よ

朱夏

朱夏:寒い冬に、一所懸命ドライヤーで髪を乾かしているんですけど、なかなか乾かない様を詠みました。子ども(8ヶ月)が泣いていて、焦っているときにできた句です。

夏井:「ドライヤーは強」と言い切ったあとで、「赤子泣く」と別の音が入ってくる。泣き声を聞きたくないけれど聞かざるをえない、という状況を的確に表現していると思います。本当に子育ては可愛いとしんどいの連続ですよね。朱夏さんも大変な時期でしょうけど、子育てはどうですか?

朱夏:すごく大変です。子どもと二人きりでいると、いっぱいいっぱいなのですが、俳句を作って吐き出すことで、良い気分転換になります。本当に俳句に出会えて良かったです。

 

ー参加者の鑑賞

茜むらさき:赤ちゃんが泣いているから、ドライヤーを強くして早く乾かしたいという、寒い夜の母親の焦りに共感します。また、子どもの生きる力強さも伝わってきます。「寒夜」でさらに情景が浮かぶようで良いなと思います。

仁和田永:茜むらさきさんの鑑賞を聞いて、その通りだと思います。と同時に、赤子が泣いている現実を、ドライヤーを強にして逃避している、という感じも含まれているのかなと思いました。早く乾かさないといけないというストレスと、赤子の泣き声が聞こえないように、ドライヤーを強にして音をかき消せたら……という何ともいえない心の揺れを表現しているように感じました。

夏井:素晴らしい解釈をありがとうございます。会場にいるマダムたちが、「私もそうだった、そうだった」と頷いていますね。このように作品をみんなで鑑賞して補強していくと、今まで見えなかった句の別の表情が見えてくる。これが語り合う上で大事なんですよ。

閉会の言葉

夏井いつき

毎年、リビング・台所・寝室・玄関・風呂・トイレという6テーマは同じなのですが、新しいネタがちゃんと出てくるということに驚かされます。 

特にトイレ部門。あまりにも狭い空間なので、大丈夫かなと思うのですが、いつも面白い作品が生まれます。俳人の、俳句のタネの見つけようとする好奇心に、「おウチde俳句」はいつまでも続けられるなと、改めて大きな可能性を感じます。

1年に一度、この日比谷・松本楼という場所に皆で集うということが、人生のルーティンになってほしいと願います。時々お会いする人たちと、ささやかな時間を楽しむということを大事にしてほしいです。

そして、いろいろな場所で掲げられる俳号を見るたびに、「ああ、あの人だ」と、近しい存在のように感じてくれたら、それぞれの作品と自分ももっと近くなるかと思います。


俳句というのは俳号のお付き合いです。個々の人生や社会とか、性別や年齢、句歴などは一切関係なく、人と人とがまっすぐに付き合えるというのが、俳句の素晴らしいところだと思います。 

このようなご時世ですが、俳句を通じて得た縁を大事にしてください。今は、SNSなどを活用して人と繋がる方法もありますから、うまく活用して交流していただければ嬉しいです。

そして来年の「第5回 おウチde俳句大賞」に向けて、次こそは、壇上の垂れ幕に自分の作品が掲げられるように、今日からまた「おウチde俳句」を始めてください。

私は「おウチde俳句くらぶ」で、皆さんの投句を真剣に見ていますから、皆さんも全力で作った俳句を送ってきてください。一緒に楽しく学び続けてまいりましょう。 

本当にありがとうございました。

 

 

受賞作品一覧・贈呈式 アーカイブ配信はこちらから

※配信トラブルにより映像と音声に一部不具合が生じた件につきまして、ご参加・ご視聴いただいた皆様にご迷惑をおかけしましたことを心よりお詫び申し上げます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

たくさんのご感想、お便りをいただきました。 ありがとうございます!

夏井組長、正人さん、会員の皆様、そしてスタッフの方々、日頃お世話になっております。挙動不審だった《ツナ好》です。

この度は大賞という身に余る栄誉をいただきありがとうございます。

たまねぎの句は、どうしてこんなものが生まれたのか、自分は何を言おうとしているのかが、自分でもうまく説明ができない不思議な句だったのですが、《阿部八富利》さん、《髙田祥聖》さん、《嶋村らぴ》さんが会場で素晴らしい鑑賞してくれたお陰で、この句に少し近付けたような気がします。この句を推してくれた方々にも改めて御礼申し上げます。

また、何より驚いた且つ嬉しかったのは、組長が《ツナ好》という俳号を知っていたことです。「いつき組は広場みたいなもの」と、かつて組長はおっしゃっていましたが、その端っこで、ちまちまやってただけの自分をまさか認識していただいていたなんて。

今回は運良く神さまから貰えた句での受賞でしたが、来年は実力で松本楼まで赴けるよう精進します。ついでに、もう少し堂々と舞台に上がれるよう心も鍛えておきます。
あらためて、本当にありがとうございました。

ツナ好

「第4回 おウチde俳句大賞」で壇上に上げていただきました《銀の風》です。

授賞式では夢のような時間を本当にありがとうございました。私は去年(2021年)の 第9回 写真de俳句「青葉とリス」の回から、おウチde俳句くらぶに入会し、最高で並選の裾野オブ裾野です。今回は初めてのコンクールということで、気分を変えるべく、いつもの俳号を変えて応募してみたのです。そうしたら1句にミラクルが。普段はなんとか正社員を続けながら、育児に介護の日々を送っています。

会に先立ち、司会の正人先生がおウチde俳句の趣旨を改めて伝えてくださいましたね。夏井先生の思いをナマ正人先生ボイスで聞いた時、あぁ来てよかったなーと会場の隅で実は胸熱してました。参加のみなさまの受信&発信力にも感激。

これからはまた元の俳号で、マイペース(週1の『プレバト!!』とおウチde俳句くらぶ、できたらコンクール)に楽しく続けていけたらと思います。またお目にかかれる日が来るといいな。それを目標にします!引き続きご指導よろしくお願いします。

銀の風

「第4回 おウチde俳句大賞」の結果発表を活字で拝見し、改めて喜びが湧いてまいりました。 組長、正人さん、夏井&カンパニーや朝日出版社の皆さま、本当にありがとうございました。お心遣いあふれる和気藹々とした授賞式で、緊張はいたしましたが、心弾む時を過ごさせていただきました。 

並選しかいただいたことのない私ですが、こつこつ続けていれば、何年後かに組長に「この頃上手くなったのよぉ」って言っていただけるときも来るかなあと、4月から市民大学俳句部にも通うことにした矢先、朝日出版社様からメールをいただき、思わずやったー!と叫びました。松本楼に行くまでは半信半疑で、不安いっぱいでしたが。 組長がおっしゃった、まさにうっかりホームランですが、《城ヶ崎文椛》さんや《いかちゃん》さんの応援もいただき、人生の幸運を使い果たしてしまったのでは、と思うぐらい幸せな高揚感で満たされました。 

その後《⑦パパ》さんから、いつき組広ブロ俳句部に誘っていただき、いつき組《たかみたかみ》を名乗らせていただくことにしました。Twitterも苦手なのですが、《いかちゃん》さんや《髙田祥聖》さんに名刺をいただき、覗かせていただくと、いつき組の俳句を愛する人たちの仲間になったような気がして嬉しいです。(若い方たちの仲間になれるだけでも、俳句を始めた価値がある) 

賞をいただいても実力が上がったわけではないのですが、日々の生活の中で季語にふれながら、心ある限り俳句とともに過ごしていったらいいよと背中を押していただいたような気持ちです。 

俳句は、誰にでもチャンスのある文芸であり、日本に生まれたことに誇りを持つことのできる、生きることに密着した文芸だなあと思います。 いい句をよめるようになりたいです。 道後俳句塾にも申込みをしました。

また組長はじめいろいろな方と交流できるのを、楽しみにしています。 組長の激務を感ずるにつけ、同い年の私としてはとにかく身も心もお元気でご活躍くださいと祈るばかりです。これからもよろしくお願いします。

たかみたかみ

「第4回 おウチde俳句大賞」授賞式に出席させて頂きました。ありがとうございました!

俳句を始めてすぐの頃、夏井組長のYouTubeからオススメ動画で出てきた、「第1回 おウチde俳句大賞」授賞式のアーカイブが、私とおウチde俳句大賞との出会いでした。何度も何度もアーカイブを見て、私もいつか松本楼に行くんだ!と密かな目標にしていました。今回、実力での参加は出来ませんでしたが、運良く抽選で参加する事が出来ました。

素敵な句が発表される瞬間に立ち会えた事、最優秀句を決める時に(支離滅裂になってしまいましたが)自分の好きな句を直接応援出来た事、組長・正人さんに直接お会い出来た事、そして俳号でしか知らなかった画面の向こうの俳句仲間たちと、同じ場所に集えた事!とてもとても、嬉しかったです。ありがとうございます。

また、私事ですが……受付のスタッフさんから、先日の第18回 写真de俳句「小さな町の桜」の天へ、お祝いのお言葉を頂き吃驚&とても嬉しかったです。まさか、スタッフさんも毎回の結果をしっかり知っているなんて!私の俳号と句を覚えて下さっているなんて!と、スタッフさんの俳句愛に驚きました。そして、色々な方々の支えで「おウチde俳句大賞」「おウチde俳句くらぶ」は出来ているのだなと、あの瞬間とても感動しました。

改めて、組長・正人さん・夏井&カンパニーの皆様、朝日出版社の皆様、そして「今年も雨ですね」とお話されていた松本楼のスタッフの皆様、ありがとうございました!いつか、実力で松本楼に出席する事が私の新しい夢です。これからもよろしくお願い致します。

嶋村らぴ

「第4回 おウチde俳句大賞」表彰式、お疲れ様でした。優秀賞の末席に選んで頂いたこと大変驚いています。そして嬉しく思います。

当日はオンラインの参加でしたが、通信機器の不備とかでお話しできなく残念でした。再度まぐれ当たりがあるかは分かりませんが、これを励みに楽しみながら勉強していきます。もし二度目があったら、夫婦で参加したいと思います。

組長の質問にありましたが、結石のサイズは長径10mm弱、小さなピーナッツの形状でした。悶絶の原因が落ちた途端、チリンと可愛い音をさせたのは皮肉といえば皮肉、後は蛍の光と同じ窓の雪でお別れです。(実際、窓枠に雪が積もっていました)

表彰式に参加された皆様は、ボキャブラリーも豊富でとても敵いそうもないですが、日常に俳句を取り入れることで、楽しく有意義に暮らしていけたらと思っています。

最後になりますが、後日スタッフの方から連絡を頂くなど、ご配慮いただきましてありがとうございました。

ゆうじい

「第4回 おウチde俳句大賞」授賞式に参加しました。

玄関部門に選ばれた句〈省三の杖と悠太の捕虫網〉は、詠みたい情景は決まっていたのですが、なかなか言葉がみつからずに悩んでいました。そして父の名前を使ってみよう……と思いついた瞬間に、17音全てが決まりました。

句の中に家族の名前をふたつも入れる事は、自分にとって冒険だったのですが、名前の持つ時代感みたいなものが伝われば……と思っていたので、組長が「(ふたりの)名前が見事ですよね」「家族が喜ぶよ」と言って下さって、嬉しかったです。(本当に父はとても喜んでくれました。息子からは反応なしですが)

会場では、同じテーブルの方が「いい句ですね。好きです」とお声をかけてくださり感激でした。一生に一度の晴れ舞台と思い、臨んだ授賞式でしたが、参加して欲が出ました。是非またここに来たい!そして読みにくいと組長には少々不評だった俳号を「千悠子(ちゆうし)だね、覚えてるよ」と呼んでもらいたい!そのためにも、もっともっと俳筋力を鍛えます!素敵な経験をありがとうございました。

藍創千悠子

「第4回 おウチde俳句大賞」授賞式に、4回目にしてやっと参加することが出来ました。 

結果はトイレ部門の優秀賞だけでなく、事前投句の「下駄箱」でも特別賞に選ばれ、W受賞することが出来ました。 

来年も是非参加したいのですが、今年のW受賞でツキを使い果たした感もありますが、今から必死でトイレ俳句に特化して邁進したいと思っております。 また、この日のために作った「俳句用名刺」を60枚持って行ったのですが、引込思案の性格なので、10枚しか配れませんでした。残念。残りは俳句甲子園で配ろうかな(笑)。

⑦パパ

夏井先生、家藤先生、「第4回 おウチde 俳句大賞」記念イベント、大変お疲れさまでした。贈呈式の様子も句会ライブも、93歳の母とともに視聴させていただきました。

各部門の句もライブの句も、皆さんの発想が素晴らしかったです。読み上げられるたびに二人で感想を言い合いながら、楽しい時間を過ごすことができました。ありがとうございました。

まだまだ句の良しあしがわからない私です。先生方のご講評、贈呈式の参加者の方々や視聴者の方々のコメントを聞いて、なるほどと感心するばかり。改めて鑑賞する力も大切だと思いました。

先生の本にもあるように、「作る」+「読み解く」という俳句の両輪を大きくできるよう頑張ります。そしていつか自力で松本楼に行きたいな……。(もしくはくじ運強くなりたい!)ご多忙な毎日かと思います。どうぞお体を大切にお過ごしください。

ゆきのこ

夏井先生、皆さん、こんにちは。初めてお便りさせていただきます。

私は2022年4月の終わりに入会したばかりです。なのにうっかり抽選に当たってしまって、「第4回 おウチde俳句大賞」の授賞式に参加してしまいました。すみません。私が座ったのはHテーブルでしたが、7人中5人が入選句の作者様でした。す、すごい!

ガスコンロの句の《あっけ羅漢》さん、柚子湯の句の《牧野冴》さん、朝寝の句の《みづちみわ》さん、愛の日の句の《ふるてい》さん、受験子の句の《はんばぁぐ》さん、まことにおめでとうごさいました。そして、私と同じくうっかり参加してしまった《めいめい》さん、あなたがいてくださって、どんなに心強かったか!ありがとうございました。特に《めいめい》さんには連絡先を伺いたかったけれど、初対面だし勇気が出せなくて。せめてここに書きます。またいつかお会いできたら、ぜひお友だちになってください。たくさんの良き出会いを、本当にありがとうございました。

ぽっぽ