第23回「カメラと夕焼け」《並》②
評価について
本選句欄は、以下のような評価をとっています。
「天」「地」「人」…将来、句集に載せる一句としてキープ。
「並選」…推敲することで「人」以上になる可能性がある句。
「ハシ坊」…ハシ坊くんと一緒に学ぶ。
「並選」…推敲することで「人」以上になる可能性がある句。
「ハシ坊」…ハシ坊くんと一緒に学ぶ。
特に「ハシ坊」の欄では、一句一句にアドバイスを付けております。それらのアドバイスは、初心者から中級者以上まで様々なレベルにわたります。自分の句の評価のみに一喜一憂せず、「ハシ坊」に取り上げられた他者の句の中にこそ、様々な学びがあることを心に留めてください。ここを丁寧に読むことで、学びが十倍になります。
「並選」については、ご自身の力で最後の推敲をしてください。どこかに「人」にランクアップできない理由があります。それを自分の力で見つけ出し、どうすればよいかを考える。それが最も重要な学びです。
安易に添削を求めるだけでは、地力は身につきません。己の頭で考える習慣をつけること。そのためにも「ハシ坊」に掲載される句を我が事として、真摯に読んでいただければと願います。
※結果発表欄では添削した形で句を掲載する場合がありますが、「マイ句帳」に収録される句は投稿した段階の句がそのまま保存され、投稿以降の修正や削除は不可となっております。予めご注意願います。
【第23回 写真de俳句】《並②》
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大夕焼夜が迫って来る前にピアニシモ
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大夕焼街が砂漠に変わるときピアニシモ
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夕焼けて記憶の小箱開くときピアニシモ
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どうしてもしたくない九九夕焼雲新開ちえ
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マカロニか春雨サラダか夕焼空新開ちえ
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鉛筆のにほひやさしく夕焼空新開ちえ
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車椅子押して夕焼けS席へ灯り丸
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夕焼けを待って乗り込むループバス灯り丸
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宵闇にカメラ構えて1時間打楽器
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ゆふやけを汽笛は曲がり来るところ古瀬まさあき
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ゆふやけや夜がながれてくるところ古瀬まさあき
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夕焼けにカメラを向ける君を撮る松虫姫の村人
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三日月や夕富士を眺める君は松虫姫の村人
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写真機に残る最後の夏休み松虫姫の村人
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弟の壊れたままの夏の声抹茶子
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太陽の記憶は痛み原爆忌抹茶子
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明け方に麦茶に塩のひとつまみ抹茶子
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冷索麺名水を売る製麺所抹茶子
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藍浴衣点滴痕の細き腕抹茶子
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ファインダーに君のタンカー盛夏を来卯年のふみ
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指はなれフラワーシャワー夏の風卯年のふみ
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新品のカメラよ父よ晩夏光卯年のふみ
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標的は吾足長蜂の針は指卯年のふみ
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涼しさや肌滑りたるハープの音卯年のふみ
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夕焼けへ吊り上げられるリフト浴そうり
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メビウスの帯になる雲大夕焼けそうり
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点滴へ一滴づつの大夕焼けそうり
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日帰りの角膜手術大夕焼けそうり
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蜩や空き家ばかりのニュータウンそうり
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夕焼けになりきれる雲なれぬ雲そうり
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東京の夕焼けは四角摩天楼そうり
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教室の四角い空気大夕焼けそうり
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君ずっと夕焼にいるよファインダーぷるうと
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夕焼を撮っているふり別れの日ぷるうと
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西日さす学級花壇はなきりんぷるうと
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涼風や足踏みミシンめくバイクぷるうと
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夾竹桃つよし山田の八姉妹ぷるうと
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標識は褪せて灰いろ夏の果ぷるうと
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槌音の響く大路や星涼しぷるうと
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失恋は前髪のせい百日紅ぷるうと
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金盥ちきばんにゃーと浮いてこいぷるうと
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架線には「発砲注意」辱暑なりぷるうと
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棘くらき学級花壇秋没日ぷるうと
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陸橋の果てより果てぬ鰯雲ぷるうと
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横顔すこし秋寒のファインダーぷるうと
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連弾のポリフォニーめく流星群ぷるうと
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秋夕焼カメラの君を追うカメラぷるうと
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夕焼けに今日一日を焚べてみる秋紫
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海亀の沖もどりゆく秋夕焼秋紫
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シャンパンに椰子の木の風夕焼けて秋紫
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風呂炊きの当番だけの秋夕焼秋紫
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夕焼けの最後の一投センターフライ秋紫
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大夕焼ヘルメットの列帰り来る秋紫
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豆腐屋のラッパは錆びて秋夕焼秋紫
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次々とよどみ煌めき蜻蛉生まる秋紫
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秋夕焼け泣き続け見た赤い空大本千恵子
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ひぐらしや泣くだけ泣いて見た景色大本千恵子
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秋夕焼け影絵の猫が鳴きたがる大本千恵子
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キャラバンの夕焼の中へ点と消ゆ稲垣加代子
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キャラバンサライシルクロードの大夕焼稲垣加代子
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夕焼はピンクわたくし都会の子西田月旦
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夕焼けてこちら廃品回収車西田月旦
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人類の罪を赦して大夕焼西田月旦
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建機のお手並はぐがん夕焼くる西田月旦
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夕焼のオバケに喰われそうな街中村すじこ
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大夕焼空にピースを突き立てて中村すじこ
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婆さんの見つけた土偶秋夕焼中村すじこ
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滲みゆく休職中の秋夕焼中村すじこ
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連山が黒々沈む大夕焼眠 睡花
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花火果て再び時は動き出す眠 睡花
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一拍の闇へシャッター揚花火眠 睡花
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機関車の汽笛遠くより夕焼西村小市
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発車まで残る五分や夕焼と西村小市
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夕焼や私の中にある浄土西村小市
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炭鉱で栄し町や大夕焼西村小市
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さよならを込めし写真を大夕焼西村小市
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夕焼の中のあなたの微笑みを西村小市
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夕焼へ五秒浴びせるシャッター音江藤すをん
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二周目のループ再生大夕焼江藤すをん
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夕立雲ワタシ絶対謝らない江藤すをん
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晩夏光背に謝らぬ者同士江藤すをん
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辻褄の合わぬ言い訳また驟雨江藤すをん
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夏果よ勝てぬ喧嘩の後味よ江藤すをん
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夕凪や君の合わないタイミング江藤すをん
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大西日タピオカぬるき無言の手江藤すをん
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夕焼の中にいつからいたのだろう木染湧水
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夕焼にわたくしだけが染まらない木染湧水
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夕焼や背中を向けた方が負け木染湧水
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夕焼で逆光で皆人類で木染湧水
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夕焼やどこかに泣いているこども木染湧水
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夕焼に母の声聞こえたような木染湧水
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横顔の吾子も山河も夕焼けて山川腎茶
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夕焼けや瞳にひかり閉じ込める山川腎茶
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おもひではみなゆふやけのなかにとづ山川腎茶
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向日葵やカメラの前で図に乗る子山川腎茶
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夕焼けやカメラ手の子を狙ふ母山川腎茶
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夕焼けや少年の手のハーモニカ山川腎茶
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落ち蝉のひと声消ゆる夜の闇歩一
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海峡の夕焼け岬の影法師歩一
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夏の浜おいでおいでと夜波かな歩一
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紅毛城大夕焼けを取り込んで歩一
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端居して四方山話の海女の町歩一
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かがり火や過る鵜匠の影法師歩一
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イカ釣りや漁場取りのエンジン音歩一
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夕闇やランプに浮かぶ丁石碑歩一
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秋の海妻は島にて懐妊すびんごおもて
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秋夕焼け来世に夫婦してますかびんごおもて
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美星町手の届くごと星月夜びんごおもて
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吾子叫び吾無言なり流れ星びんごおもて
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姉様よ秋の夕映え観てますかびんごおもて
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秋夕焼け妻に写真を習ひけりびんごおもて
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秋天や母校は介護施設ですびんごおもて
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呼び戻せアウフギーサー秋夕焼けびんごおもて
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蝉鳴かぬほどの酷暑や庭掃除小倉あんこ
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ティラノサウルスのごと稜線や秋夕焼小倉あんこ
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出来ぬこと数へる婆や秋の暮小倉あんこ
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秋夕焼「小一プロブレム」の吾子小倉あんこ
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秋虹よ「はやぶさ2」の飛ぶ宙よ小倉あんこ
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秋夕焼電線走る白鼻芯小倉あんこ
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江の島の夕焼や最後のツーショット小倉あんこ
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妙法の火守る家に嫁する子よ小倉あんこ
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夕焼や猫に餌付けの反抗期けーい〇
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辞めたいといつも夕焼と闇の街けーい〇
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幼子の手に持つ紐や昆布集め沢田千賀子
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一眼レフ使いこなせぬ夏の雲秋野商人
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夕焼雲私は小林くんが好き満る
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胸水の父の病室夕焼雲満る
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夕焼ややつと寝た子のミルクの香満る
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ミサンガ切れた夕焼の由比ヶ浜天陽ゆう
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ライバルはきのうのわたし大夕焼天陽ゆう
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鈍行の終点はかなかなの駅天陽ゆう
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夕焼紅し追い剥ぎ山は黒し天陽ゆう
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夕焼の地球はひとつガッチャマン天陽ゆう
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夕焼のうわずみモノクロのチェロケース天陽ゆう
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恐竜の生きてゐた空大夕焼天陽ゆう
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城と化すジャングルジムや大夕焼天陽ゆう
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大夕焼に気付かぬひとの手を引きぬまあぶる
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筆洗の水赤黒し夏の果まあぶる
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一日終うる虚脱感なす大夕焼け紙風船
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雲ひとつ飛行船めく大夕焼け紙風船
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夕焼や山影はカヌレのかたちありあり
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撮影は祈りのやうに夕焼雲ありあり
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電線の脈打つゆふべ夏深しありあり
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街暮れかねて夏の灯の二つ三つありあり
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ヒトほどのカメラ操る日焼の手ありあり
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測量の背へ吹かれ来る子かまきりありあり
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耳鳴りびりびり蝉時雨をんをんありあり
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改札の頭上、夏燕の浮上ありあり
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花丸の朱墨うれしき筆始小川都
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秋めくやガレのランプの特別展小川都
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深みゆく朱砂を連写の大夕焼小川都
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秋深し巻きねじ戻るオルゴール小川都
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磨耗せる帆布袋の穴秋思小川都
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『幸福な王子』の叫び燕の子佐藤八米
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とろっとろ昼に仕込んだ茄子カレー佐藤八米
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秋夕焼ワーズワースの詩の薫り佐藤八米
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秋夕焼うっすら薫る手紙かな佐藤八米
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ゆっくりと色づくトマト夏休み佐藤八米
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秋夕焼これから地球どうなるの佐藤八米
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夕焼を暴走している吾の悲愴佐藤八米
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あの山は夏雲の根城今日もまたもぐ
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さらばさらばと真夜中のかなかなもぐ
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夕焼けのファインダー焦点に君もぐ
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シュンシュンと素振り百回夕焼けかなみー
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夕焼けや父ちゃんだって帰りたいみー
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名画座の路地に秋夕焼けのかけらみー
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子を抱いて夕焼けを走る病院へみー
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転校の初日の帰路に秋夕焼けみー
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夕焼けや鴉の去りて波の音八かい
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消える夕焼け灯台の灯の灯る八かい
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カメラの向こう夕焼けの道祖神八かい
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ことごとく皆夕焼けの喉の中絵夢衷子
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赤い空駆け抜け高きペガスス座絵夢衷子
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夕焼や人攫ひめくものの影はれまふよう
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窓に夕焼手術室への案内待つはれまふよう
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夕焼濃し窓辺に妻を呼ぶほどにはれまふよう
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母を待つ児に夕焼雲一つづつはれまふよう
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撮る人は映らぬ写真秋の暮はれまふよう
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夕焼や両手両膝すりむいて小福 花
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地に這てシャッター切るや蝉の声小福 花
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夕焼や烏次々大学へ小福 花
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大夕焼面打つ声の衰えぬ小福 花
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朝顔と二日目のカレーライスと小福 花
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送電線のビヨーンビヨーンと大夕焼け啓子
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失恋の我が身の裂けて大夕焼け啓子
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葛切や外へ外へとビーズ編みあすかきょうか
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母編みしビーズのがまぐち時計草あすかきょうか
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凶弾に倒れり辞して二年目の夏あすかきょうか
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「会いたいよ」タイムラプスの夕焼けよあすかきょうか
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紅色の変化眺める夕焼空春来 燕
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夏夕焼どこを切り取るカメラマン春来 燕
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海探す旅夕焼けの落とし物あみま
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夕焼であるギリギリの空に星あみま
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夕焼や方程式は音になる颯萬
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もうこれが夕飯だねと夏氷渡邉 俊
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夕焼けやゆうれいどもの打合せ渡邉 俊
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夕焼けを駆けて乃木屋の生パン粉渡邉 俊
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夕凪や招集令と鶏の首渡邉 俊
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夕焼けと出張明けのETC渡邉 俊
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撮り鉄の待ちぬいた空夏の果古都 鈴
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ママあかいあかいおそらね秋に入る古都 鈴
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大夕焼奴のスマホに写る君古都 鈴
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秋夕焼職員室の再起動坂野ひでこ
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片陰を進む歌声登校班坂野ひでこ
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絵日傘やこの酒蔵がロケ地なの坂野ひでこ
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草に寝て一万発の大花火坂野ひでこ
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震ひつつ上がる遮断機秋夕焼うからうから
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お母さん、大変大変!大夕焼うからうから
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記念写真蜻蛉はどこにいるでしょう胡麻栞
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夕焼けを撮る君を撮る手のほとる胡麻栞
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夜爪切る母の小さき背終戦忌星埜黴円
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朱に染まる掩体壕の晩夏かな星埜黴円
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哀調の喇叭艦尾に夕の凪星埜黴円
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すべて指かぶる夏祭の写真ふるてい
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搬入口待つ明易の列の尾灯ふるてい
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部屋着にて夕焼の餃子販売所ふるてい
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拭う手の空かず撮影助手の汗ふるてい
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朝蝉に覚めて友人宅の床ふるてい
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カメラ手にしたまま夕虹のうつつふるてい
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夕焼や祖父の防犯パトロール大西どもは
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夕焼や時には妻であった君大西どもは
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病む母へ里の夕焼LINEする素人(そじん)
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夕焼や考のカメラを持ちきたり素人(そじん)
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大夕焼西の浄土へ南無阿弥陀素人(そじん)
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夕焼にハッシュタグつけ投稿す素人(そじん)
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比べ合う「いいね」の数や大夕焼素人(そじん)
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ふとどきな真っ赤な空を盂蘭盆会うに子
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カプセルに夢の残り香秋夕焼うに子
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ざわめいて十分間の花火大会みずきの
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火山灰くちびるに付く日傘内みずきの
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黙りこむ角から溶けていくアイスみずきの
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緑陰やタイ語飛び交う猫の寺みずきの
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夕焼けの隙間に一番星めっけ広泉
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夕焼けや不在コールの繰り返し広泉
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夕焼けは夜鷹の星を庇いおり広泉
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喧騒の街諌めたる大夕焼砂楽梨
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地が赤を吐いて戦地の大夕焼砂楽梨
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秋蝉の茜空からこぼれ落つ砂楽梨
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しゅうと吐く終戦記念日の記憶砂楽梨
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秋暁の海に古からの波砂楽梨
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夕焼やスタンダールの赤と黒橋本千浪
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陽性か夕焼雲につぶやいて橋本千浪
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夕焼の地蔵に祈願子等の無事橋本千浪
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ファインダーを暮るる山水夏の果井納蒼求
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ファインダーを昏れゆく社や律の風井納蒼求
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涼風や冷めきらぬ日の神の杜井納蒼求
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寒蝉鳴日のたちまちに暮れにけり井納蒼求
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西日中響動む申告故意四球井納蒼求
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電線地中化計画法師蟬井納蒼求
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夕映えの窓へりんの音終戦忌井納蒼求
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救急車のサイレン遠く夕焼雲義勇和爾丸
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夕焼けやハーレー列ねて爆音義勇和爾丸
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大夕焼け三倍速の時空かな義勇和爾丸
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夕焼けや使わぬままの自撮り棒義勇和爾丸
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草藪の棚を四つの西瓜かなお天気娘
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ピーマンの種ぴたぴたと袖裏にお天気娘
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心臓は斜めに写る秋うららお天気娘
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夕焼雲ママが出奔する予感お天気娘
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本借りた坂のジャージー秋入日お天気娘
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ガラケーを回収箱へ梅雨夕焼Q&A
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夕焼や受話器を握りつつ泣いてQ&A
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シャッターを切るや鳥居と夕焼とQ&A
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大夕焼地図の読めない私です小鞠
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夕焼けの朱を切り取りぬカメラの目小鞠
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必ずと誓ひし恋や夕焼空小鞠
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豆腐屋のラッパ遠のく夕焼空小鞠
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ファインダー夕焼雲を閉ぢ込めて小鞠
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初恋はハッピーエンド梅雨夕焼小鞠
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夕焼の朱色ゲルニカのモノクロ小鞠
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落雁の血潮か夕映えの空はる・こんと
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街灯の切るるとき火蛾墜つるときる・こんと
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富士山の影やはらかき秋の夕加賀くちこ
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立ち漕ぎの影重なりて大夕焼加賀くちこ
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ゆやけ空明日は学校行ってみる加賀くちこ
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立秋や空の色赤少し足す加賀くちこ
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振り向けばさっきと違うゆやけ空加賀くちこ
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落つる陽や家路を急ぐ八月尽加賀くちこ
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地平線秋の夕日をしまひ込む加賀くちこ
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うやむやにはできぬ大夕焼いたいみづちみわ
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夕焼はフィトンチッドの香をひかりみづちみわ
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六時間ぶりの煙草や大西日みづちみわ
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ポスターの女性に会釈してビールみづちみわ
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夕月や出かけし母のスマホ鳴るさ乙女龍千よ
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吾より重き妹おぶる大夕焼さ乙女龍千よ
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帰省してお帰りチャイム変わりけりさ乙女龍千よ
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セルフィーの腕のタトゥーや星祭さ乙女龍千よ
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夏帽子姉の写真の多きことさ乙女龍千よ
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向日葵やボタン押す度SayCheeseさ乙女龍千よ
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無灯火の軽トラ止まる西瓜受くさ乙女龍千よ
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大夕焼磐梯山のしづかなり迫久鯨
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かはほりのはらはらさらに大夕焼迫久鯨
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魚眼レンズに覗かれている夕焼け広島 しずか80歳
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夕焼けや窓に編まるる二葉山広島 しずか80歳
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ファインダー覗けば夕焼け迫りけり広島 しずか80歳
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夕焼けや週末の居間もてなせり広島 しずか80歳
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夕焼けを撫してひとりの庭しずか広島 しずか80歳
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夕凪や野菜ごろごろ家カレー広島 しずか80歳
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ゆうやけはもうすぐ星を生むところ広島 しずか80歳
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露天より夕焼けペディキュアより赤し柊まち
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遺されたカメラで夕焼けと吾子と柊まち