写真de俳句の結果発表

第23回「カメラと夕焼け」《並》⑧

第23回のお題「カメラと夕焼け」

評価について

本選句欄は、以下のような評価をとっています。

「天」「地」「人」…将来、句集に載せる一句としてキープ。
「並選」…推敲することで「人」以上になる可能性がある句。
「ハシ坊」…ハシ坊くんと一緒に学ぶ。

特に「ハシ坊」の欄では、一句一句にアドバイスを付けております。それらのアドバイスは、初心者から中級者以上まで様々なレベルにわたります。自分の句の評価のみに一喜一憂せず、「ハシ坊」に取り上げられた他者の句の中にこそ、様々な学びがあることを心に留めてください。ここを丁寧に読むことで、学びが十倍になります。

「並選」については、ご自身の力で最後の推敲をしてください。どこかに「人」にランクアップできない理由があります。それを自分の力で見つけ出し、どうすればよいかを考えるそれが最も重要な学びです。

安易に添削を求めるだけでは、地力は身につきません己の頭で考える習慣をつけること。そのためにも「ハシ坊」に掲載される句を我が事として、真摯に読んでいただければと願います。

 

※結果発表欄では添削した形で句を掲載する場合がありますが、「マイ句帳」に収録される句は投稿した段階の句がそのまま保存され、投稿以降の修正や削除は不可となっております。予めご注意願います。

【第23回 写真de俳句】《並⑧》

  • 夕焼や今日も生きた二重マル
    夕佳莉
  • 母帰る終の棲家へ大夕焼
    こいぬ
  • 夕焼はあと十分で闇に溶け
    こいぬ
  • ヒロシマの朝空灼いたエノラゲイ
    こいぬ
  • 君の背の刺青の深緋風死せり
    こいぬ
  • 夕焼雲あすは龍にもGODZILLAにも
    こいぬ
  • 錦秋や笠置の山の空も地も
    こいぬ
  • 黒文字をつたふやはらか柿の菓子
    こいぬ
  • 鉄の灯の消えて赤銅墓洗う
    もくれん
  • 失敗は鞄におさめ夕焼雲
    もくれん
  • 空席の夜行列車や原爆忌
    もくれん
  • 茜なる海へ漕ぎ出す夜釣り舟
    あゆママ
  • 夕焼けや見上げた空に鐘五つ
    あゆママ
  • 夕焼けて影絵劇場始まりぬ
    あゆママ
  • 秋空や趣味は写真と言ひたくて
    白祐
  • 今月の表紙は夕日と案山子と子
    白祐
  • グランドの隅に君だけ秋夕焼
    白祐
  • 空撮って君を撮るああ秋の暮
    白祐
  • 秋晴にけむりと戦場カメラマン
    白祐
  • 蒼白き月の光よがれき下
    白祐
  • いわし雲ぴんとのずれた一等賞
    白祐
  • 英単語あと千六百の秋夕焼
    白祐
  • 味噌汁のきのこの多き夜食かな
    白祐
  • 八月の長崎で見た赤い空
    メグ
  • 秋夕焼雲の動きの時流れ
    メグ
  • 秋の暮映画のようなシルエット
    メグ
  • 夕焼けやデッキへ走る空港の
    メグ
  • 余命僅かな父の病室秋夕焼
    竹葉子
  • ビルの連なり黒くカキっと夕焼空
    竹葉子
  • 一眼レフのシャッター止まず夕焼雲
    竹葉子
  • 夕焼けや失敗悔いるバスの窓
    竹葉子
  • 海夕焼黒き点描かもめ飛ぶ
    よしあずま
  • 棚経や若き尼僧の足袋白き
    牡丹
  • 大夕焼海難事故に向かうヘリ
    さかたちえこ
  • 夕焼けにトランペットのつかえつつ
    さかたちえこ
  • 吾子は泣く泣く湯野浜の大夕焼
    君君
  • 秋夕焼の藍を撮りたくて一眼
    君君
  • ファインダ越しの老犬夕焼に消ゆ
    君君
  • 夕食は五時流星をじっと待つ
    君君
  • 腹探るランチの会話鰯雲
    三月兎
  • あきゆやけはないちもんめでとられぬこ
    三月兎
  • 岩塩は夕焼のかけら核として
    三月兎
  • コーランの調べ彼方に夕焼果つ
    三月兎
  • 夕焼けてケチャックダンスは佳境へと
    三月兎
  • 尖塔を擦れば冬日の朱々と
    三月兎
  • 夕焼けや不穏の夜にラブソング
    音羽ナイル
  • 山の日や飯綱権現あらはる日
    音羽ナイル
  • 好転の夏蝶たちよ青空へ
    音羽ナイル
  • 夕焼けや禅定印の如き雲
    音羽ナイル
  • シャンとするグラジオラスや曇り空
    音羽ナイル
  • 夏の夜のトロンプイユに火の玉や
    音羽ナイル
  • 猛暑かなハシビロコウとにらめっこ
    音羽ナイル
  • 百日紅無電柱化の着手かな
    音羽ナイル
  • ジグザグに蝉暗雲が立ち込めて
    音羽ナイル
  • 稲光来るな来るなと帰路に就く
    音羽ナイル
  • 頭骨に響く鉄木盂蘭盆会
    音羽ナイル
  • 写真撮る人を撮る俺ジギタリス
    菜活
  • 逆光の山高の人西瓜提げ
    菜活
  • 二十階に差入れ群青の夕焼
    菜活
  • レ・ミゼラブルを短調にする夕焼
    菜活
  • 朝顔や会えない人に言付けを
    せいか
  • 夕焼や手に残る鶏絞めた感
    せいか
  • 夕焼雲母家出して出前来る
    せいか
  • 夕焼空海に夢中のレトリバー
    せいか
  • 駄々こねる母連れ戻す秋の夕
    せいか
  • 秋の虹形見のカメラ傷だらけ
    せいか
  • ファインダー汁直撃の西瓜割り
    せいか
  • 書き置きに着信の山風死せり
    せいか
  • 春夕焼返車時刻を踏むペダル
    石田将仁
  • バイパスに小さき遷宮冬夕焼
    石田将仁
  • 夕焼けを睨む鍵っ子影一つ
    古比 頼多
  • 夕焼けや自転す空の摩擦熱
    古比 頼多
  • 夕焼けをつまんで振るうポラロイド
    古比 頼多
  • 廃校の泣いて笑って夕焼けて
    古比 頼多
  • 雨上がり暴力的な夏夕日
    あがさ
  • つま先立つ祖母のかかとや蚊帳を吊る
    あがさ
  • 手のひらに燃ゆ夕焼けを握り込む
    あがさ
  • 五針縫う左の腕や土用凪
    あがさ
  • 耳鳴りの右側熱し西日落つ
    あがさ
  • 太陽が空を食べちゃう吾子の夏
    あがさ
  • 冷製のパスタソースは夕焼け色
    あがさ
  • 不穏なる空気かき混ぜる扇風機
    あがさ
  • 遠浅の沖炎天にゆらりゆらり
    あがさ
  • 大仏も礫をあびる夏の雹
    あがさ
  • 茄子漬けや母と同じの手になりぬ
    あがさ
  • 土用凪高校野球の勝敗表
    あがさ
  • 亡き父の引き出しにある夏帽子
    あがさ
  • 熱風ぬらり照り返すアスファルト
    あがさ
  • 粗大ゴミセンターの窓西日入る
    あがさ
  • 夕焼けてカメラマン涌く橋の上
    姉萌子
  • 夕映えやインスタ映えの夏終る
    姉萌子
  • 仮眠室カーテンの間の朝焼や
    はなもも
  • いっせいにスマホ越しなる大夕焼け
    木綿子
  • ビルの街U字の底に夕焼けなお
    木綿子
  • 公園の犬と跣足の婆に風
    鷹見沢 幸
  • 椋鳥の下校時間に遭遇す
    鷹見沢 幸
  • 夕焼や父のリハビリ六週目
    鷹見沢 幸
  • 明日のニュースきっと私と大夕焼
    鷹見沢 幸
  • 夕焼や眼鏡の曇るカメラマン
    鷹見沢 幸
  • 夕空赫し汗だくのカメラマン
    鷹見沢 幸
  • 落陽やまだ一時間ある花火
    鷹見沢 幸
  • 銘仙の母の着物や夕焼け雲
    スマイリィ
  • 朝取れの青臭い程夏野菜
    スマイリィ
  • フェルメールのラピスラズリ海は夏
    スマイリィ
  • 臨海学校劇はスーパーマン
    スマイリィ
  • 初恋を失いたる日糊浴衣
    スマイリィ
  • 井戸水に弾けんばかり浮く蕃茄
    スマイリィ
  • 空が赤いから野ばらはセピア色
    スマイリィ
  • 逆光の夕焼け捉えた君なれば
    スマイリィ
  • 鬼百合や吾は此処ぞの佇まい
    スマイリィ
  • 琉金の尾の揺れ思春期のふて寝
    スマイリィ
  • 陽や落ちる跳び乗る特急の帰省
    スマイリィ
  • 返さねば知らぬ井守の赤き腹
    スマイリィ
  • ひぐらしや選手に送るBGM
    あきを
  • モノクロフィルム暗室で見る夕焼け
    あきを
  • モノクロのゆやけカラーに染む画角
    あきを
  • 手紙より押し花はらり夏の夕
    トコトコ
  • 夕焼去り暮れゆく空の薄あかね
    トコトコ
  • ハイウェイを夕焼雲を追いかけて
    トコトコ
  • 元カレに目元似た人ソーダ水
    くぅ
  • 光の弧描く蛍や下駄の音
    くぅ
  • 廃線の最終列車桜南風
    くぅ
  • 秋夕焼見てね見ててね二重跳び
    くぅ
  • 遠雷や深夜映画のラブシーン
    くぅ
  • 煙草の火消すまでいてよ十三夜
    くぅ
  • 夏雲や定時退社のエレベーター
    くぅ
  • 切り取って永久保存この夕焼け
    人生の空から
  • 夕焼けに動けぬままの影二つ
    人生の空から
  • 夕映えや昼の名残の雲の峰
    人生の空から
  • 歩道に黒靴片方熱帯夜
    かよいみち
  • いつもの店のシャッターは白夕焼け雲
    かよいみち
  • ダミ声で夕立来ると犬に言う
    かよいみち
  • 荷を詰める子の背や烏啼く晩夏
    水流
  • 君が問ふこの夕焼けは何色と
    水蜜桃
  • 夕暮れを泳ぐ金魚の団扇かな
    水蜜桃
  • 秋澄むや母が構える一眼レフ
    山陽道芸樹
  • 軍手はめ庭の水やり秋の虹
    山陽道芸樹
  • 秋の夕象も檻へと急ぐ尻
    山陽道芸樹
  • 大夕焼もう少しだけ進もうか
    さざなみ真魚
  • オーロラの音や寒さは痛さへと
    川口祐子
  • 秋夕焼アンソニーの死は突然に
    川口祐子
  • 夕焼や「写ルンです」の残一枚
    川口祐子
  • 母方へもう来ぬいとこ夕端居
    白玉みぞれ
  • 朝顔の蕾出にけり葉の付け根
    瀬戸一歩
  • 夕焼けや明日は海行き五時起床
    瀬戸一歩
  • 民泊の海水浴や米持参
    瀬戸一歩
  • 夕焼けを撮ってる君を撮っている
    成実
  • 少女まだ哀しみ知らぬ夕焼けかな
    成実
  • 淀みなき平和宣言夏の雲
    成実
  • 初めての白馬縦走ゆやけ赤
    ひこ老人
  • 夕焼や友と喧嘩の初縦走
    ひこ老人
  • 不安しかない転職や大夕焼
    ひこ老人
  • 傷心の旅やトルコの大夕焼
    K5
  • はじめてのおつかい帰り大夕焼
    K5
  • 秋の虹地球は丸く浮かんでる
    天音
  • 蟻じごく妄想からの立ち話
    素々 なゆな
  • 秋夕焼だれもいらない晩ごはん
    素々 なゆな
  • 秋夕焼け山並みを撮るや河川敷
    希子
  • 次来るはケンタウロスか大夕焼
    ゆきまま
  • 大夕焼鎌を研ぐ手は不穏なり
    ゆきまま
  • ヘブンリーブルー朝焼けを歩く
    ゆきまま
  • 残照にかざすフィルムや盂蘭盆会
    ゆきまま
  • 夕焼空畑を横切る相模線
    角田 球
  • 秋夕焼相模平野に浮かぶ富士
    角田 球
  • 大山の稜線の濃く夕焼空
    角田 球
  • シャッターの指のぶれたる夕焼かな
    角田 球
  • 夕焼空高層ビルの切り分けて
    角田 球
  • 玻璃窓に色うつりたる夕焼かな
    角田 球
  • ひもすがら空を眺めて濃紫陽花
    角田 球
  • 夕焼空ノラは何処ぞにおるのやら
    角田 球
  • 白鷺のやがて消えゆく夕の空
    角田 球
  • 花槿目にも優しき薄暮かな
    角田 球
  • 鴉二羽やがて消えたる夕焼かな
    角田 球
  • カレー屋の看板迫る大夕焼
    安田伝助
  • 見覚えのナンバー過ぎる夏の暮
    安田伝助
  • 石段を弾む日焼のふくらはぎ
    安田伝助
  • 夕焼やメロスの如く庭仕事
    安田伝助
  • 夕焼や串のマシュマロ焼く手と手
    安田伝助
  • 呼出音数え微熱の秋夕焼
    安田伝助
  • 雨樋の傾斜の如く暮れる夏
    安田伝助
  • 夕暮れや草の穂そよぐ猫の道
    安田伝助
  • 夏の果貼紙久し写真館
    安田伝助
  • 夕暮れの氏神誰も居ない秋
    安田伝助
  • 大夕焼明日二年目の約束を
    安田伝助
  • 夕暮れをただ川の音と蝉時雨
    安田伝助
  • 残照や峰のかたちを天の川
    山姥和
  • かなかなのなでシャッターを切る水面
    山姥和
  • 大西日ごと均したり錆トンボ
    山姥和
  • 飯饐る現像室の香のほのか
    オニチョロ
  • 夕焼けを啄ばむ群れの速さかな
    オニチョロ
  • アルプスをバックライトの夕焼かな
    オニチョロ
  • 蜘蛛の子やインターネットの闇にをり
    とまや
  • 車窓より指差す母校大夕焼
    とまや
  • 大夕焼リコーダーのドが出ない
    とまや
  • 鼻歌を詰めて夕焼のランドセル
    とまや
  • 夕焼や窓辺に残る本ニ冊
    とまや
  • 大夕焼修学旅行の後日談
    とまや
  • 熱の喉に滴る甘きトマトかな
    とまや
  • 秋の蝶自宅待機の非礼詫ぶ
    とまや
  • 夕焼や夜は果てしなく遠い
    とまや
  • 渡嘉敷や夕焼溢れ来るところ
    とまや
  • 夕焼の引つかかつてる友の墓
    とまや
  • 夕焼へ荷台支える手を離す
    とまや
  • 塩素濃度低め教師の夏休み
    とまや
  • 夕焼や公衆電話の薄明かり
    とまや
  • 炎天や手水の水をゆるゆると
    とまや
  • 駆け上るメインスタンド夕焼空
    こりえのかた
  • 父を待つ八階通路夕焼雲
    こりえのかた
  • 後じゃダメだってこんなに大夕焼
    こりえのかた
  • 影となる子らのかけっこ大夕焼け
    池上 胤臣
  • 夕焼け雲釣果手ぶらの魚市場
    池上 胤臣
  • 砂山の海に消え行く夕焼けか
    池上 胤臣
  • 夕焼けや末広がりの黒き富士
    池上 胤臣
  • 空包む入道雲の筋肉よ
    池上 胤臣
  • 縁側で五番勝負の日暮れ時
    池上 胤臣
  • 大夕焼け泥に塗れて潟スキー
    池上 胤臣
  • 紅の轍の砂塵夕焼け雲
    池上 胤臣
  • 夕焼けと夜のはざまにモノレール
    猫日和
  • 茄子を切るこころの声がただもれる
    猫日和
  • 秋夕焼並走すサンタフェ鉄道
    猫日和
  • 梅雨明けて島影くっきり日が暮れる
    猫日和
  • 着陸の機影はつづく島の夏
    猫日和
  • 雲はやし台風発生偏頭痛
    猫日和
  • 鰯雲亡母はクセの強い人
    猫日和
  • 黄昏の三日月人のまだ動く
    猫日和
  • ユーカリのブッシュの向こうは大夕焼け
    猫日和
  • 夕焼けて浜の芥の長き影
    竹いとべ
  • 鴉鳴く逢魔時の曼珠沙華
    竹いとべ
  • 大夕焼けガメラが来そうなまだら雲
    竹いとべ
  • 夕映えにタワークレーン月の舟
    竹いとべ
  • アンデスの灼ける大地に赭き湖
    春花みよし
  • 旱星プランクトンは真っ赤真っ赤
    春花みよし
  • 水脈さやかフラミンゴの行進
    春花みよし
  • 水光り風光る空フラミンゴ
    春花みよし
  • あきあかね汽笛の彼方夕日落つ
    春花みよし
  • 黒葡萄熟れ夕空はルビー色
    春花みよし
  • 照もみぢ多佳子の写真吾に語る
    春花みよし
  • 祖母と行く路地も風呂屋も夕焼けて
    おかげでさんぽ
  • 百日紅満開ななつの子聴こゆ
    姫椿
  • ラハイナの夕焼け機影は斜めに
    姫椿
  • 大夕焼シャッター音を吸い込みぬ
    松雪柳
  • ペナントリボン筆耕終へて秋夕焼け
    松雪柳
  • 夜景までの夕焼け惜しむ展望台
    松雪柳
  • 謝れぬこと多かりし秋夕焼
    松雪柳
  • 病室に届く夕焼のやはらかし
    むめも
  • 鳴きながら鴉は西へ大夕焼
    むめも
  • 大夕焼写ルンですは後二枚
    石澤双(石澤改め)
  • 大夕焼オホーツク海は静かなり
    石澤双(石澤改め)
  • 夕焼やトイトレシール色褪せて
    石澤双(石澤改め)
  • 夕焼けてリモートの時差一時間
    あけのそら
  • 夕焼け空バス停の列皆スマホ
    あけのそら
  • 夕焼けはビルの先信号は赤
    あけのそら
  • 夕焼けや息苦しさに目を瞑る
    駿酔
  • 本震後の夕焼けよ目に焼き付く日
    輝虎
  • 夕焼けを追う連写音響きおり
    みのわっこ
  • 夕焼けやシャッター速度調整中
    みのわっこ
  • 大夕焼け思いのままに連写する
    みのわっこ
  • 夕焼けや戦争知らずのカメラマン
    みのわっこ
  • 大夕焼け熱中症で運ばれる
    みのわっこ
  • 氾濫の水面鎮める秋夕焼け
    紺太
  • 大夕焼そのうち行かん彼方まで
    紺太
  • 古漬けにひとり飲みかな秋夕焼け
    紺太
  • 降る雨や避難警報夏の夜
    大雪
  • 翡翠のダイブ狙うやカメラマン
    大雪
  • 避難小屋縦走利用夏の夜
    大雪
  • 雨上がり泥濘進む登山靴
    大雪
  • ほうほうと手綱さばくは鵜匠かな
    大雪
  • 稲刈りの後に群がる雀かな
    大雪
  • 作動する防犯カメラ夏の夜
    大雪
  • 風死すや庭木に止まる鳥しずか
    大雪
  • 腕押さえ脈を計るや蝉時雨
    大雪
  • 我が庭や長雨受けて草茂る
    大雪
  • 迷ひ猫ポスター褪せし夕焼雲
    あんみつ
  • 鬼百合の首の傾く夕日影
    あんみつ
  • ビーカーの小魚揺るる晩夏光
    あんみつ
  • 夕焼雲もう変わってる千の赤
    嫌夏
  • 四十雀スーパー帰りの空二度見
    嫌夏
  • 手のひらで不調を当てる人炎暑
    嫌夏
  • 空半分真っ赤風が死んだから
    嫌夏
  • ファインダーに溢れる笑みや豆御飯
    空はる
  • 紫の夕焼地球の深き溜息
    空はる
  • 撮るよりは心にしまう大夕焼け
    銀幕なり
  • トンガ行三千丈の朝焼雲
    銀幕なり
  • 秋夕焼まっ赤っ赤なり早仕舞
    全速
  • 病臥三日の網膜に大夕焼
    全速
  • 夕焼けに謹告赤く引き返す
    全速
  • 酔芙蓉夕日の匂い変わるとき
    全速
  • 夕焼けや遺跡調査の人も去り
    深幽
  • 大夕焼杜の影濃く凝る古墳
    深幽
  • 夕焼空尾根の天場に立てる旗
    長谷川ひろし
  • 朝焼の磯に舞い降る青き鳩
    長谷川ひろし
  • 夕焼けの声か一眼レフの音
    陣十 大
  • 夕焼けを撮る背の後ろ一つ星
    陣十 大
  • 夕焼けの森紫の影入れり
    陣十 大
  • 焦点を水平線にとる夕焼け
    陣十 大
  • 夕焼けの一枚を待つ磐の上
    陣十 大
  • クレーンのキャメラ上がるや夏残照
    陣十 大
  • 三脚を折り夕焼けを置き帰る
    陣十 大
  • 携帯の中で小人が撮る夕焼け
    陣十 大
  • 時を待つ夕日に揺れる櫨の花
    陣十 大