おウチ便り

おウチ便り|51

おウチ便り たくさんのお便りありがとうございます

夏井先生の作品〈こんな日のこんなさよなら春の川〉。この句を見つけて涙が出そうになりました。先生は大切な人とのお別れを謳ったのかもしれないけれども、私は癌で、あと何年生きるかなぁなんて晴れた日の空を見上げると時々思ったりします。雨の日ではなく晴れた日なんですね。だから「春の川」というのがぴったりきます。逝くひとが残される家族に詠んだ詩のように聴こえました。そして自分の死が近づいたら、きっと先生のこの句を思い出すだろう、といい句に出会わせてもらえたとお便りしたくなりました。夏井先生も辛いことや悲しい事を乗り越えてるからこそ、万人が感じる暖かさがでているのだなと思いました。「プレバト‼︎」等で毒舌と言われていますが、褒める時にはしっかりと褒めるところが好きです。これからも楽しみにしてます。そして私も投句頑張ります!

おもいつき

【第18回 写真de俳句】ではじめて《並選》に入りました。ちょうど歳時記と国語辞典と古語辞典を買い揃えた頃です。嬉しくてリビングで小躍りしました。《人選》以上に入って、冊子『おウチde俳句くらぶ作品集 2021』に載った句を、俳句を30年やっている祖母に見せることが今年の目標です。

あーこ

初めてお便りいたします。人生初の投句〈青空を花はくすぐる肩ぐるま〉で《人》の評を頂き、めちゃくちゃうれしいです! 私が俳句へ恋に落ちたのは、夏井いつき先生の〈青き踏めマスクを鳩として放て〉の句に号泣したからです。たった17音の詩がこれほど心を震わすのかと衝撃を受けました。そして、真に人々のぬちぐすいとなる句をお詠みになる夏井先生の大ファンになりました! それからは「プレバト‼︎」を繰り返し観て、泣き笑い、先生の本『夏井いつきの俳句ことはじめ』を手に、五七五を呟いたりしていましたが、「おウチde俳句くらぶ」の存在を知ってビックリ仰天。あこがれの夏井先生に自分の句を見て頂けるの!? 信じられない!! と、何とか一句作ってみたら、なんと締め切り間近。寝入った夫に内緒で夜中のコンビニに入金に走りました(笑)。これからも、夫と4歳の一人娘とのささやかな日々や、育児の戸惑いを俳句にしていけたらと思っております。俳句と歩む人生を楽しんでいきたいです!

田野こみち

夏井先生、正人先生。いつも言葉では言い尽くせないほどお世話になっております。このたび【第5回 俳句deしりとり】の兼題俳句での採用、まことにありがとうございます。去る5月10日、スマホの画面に「あなたにオススメのページ」というAIが拾ってきた記事を見たときに、「俳句deしりとり」のお題が「じで」であることを知りました。こんな厄介な濁音二字で投句したのはどこのどいつかと、ともかくも自分の俳句帖を開いてみると、とあるページに「じで」始まりの句と闘争している痕跡が見つかりました。よもや、よもや、でありました。お題のページを開いて、そこに自分の句がありますのを、衝撃と笑撃をもって目の当たりにしました。感慨はまた不思議なものでございました。こんな句で、皆さまの尻二字をお煩わせることになろうとは、面映ゆく歯がゆい気持ちでございます。皆さまのご苦心、まことにご厄介おかけいたしますが、よろしくお願いいたします。夏井先生には、折に触れ、《ハシ坊》にもご採用いただきありがとうございます。「なぜあのとき見直しを怠った」「なぜあの時景にならない季語を選んだ」とケアレスミスを自嘲しながら、ちゃんと「作品」になるよう、最後まで心がけていく気持ちを育てていただいているように感じております。最後になりますが、先生、皆さまにも、まだ世の中がざわめかしい時事をなしてございますが、心よりご自愛くださいますようお祈りいたします次第です。

龍酪

初めまして。60の手習いで俳句を勉強してみようと思いました。昔から興味だけはあって、テレビ番組を見たりそのテキストを読んだり(『NHK俳句』のテキストは写真も綺麗で楽しいです)、写真俳句をちょっとだけかじってみたり、という親しみ方はしてきましたが、そもそも俳句とは、という基本がわかっていないまま、今に至っています。こちらのサイトに出会って、ここなら自分で句作しながら学べそうと思い、思い切って有料会員に申し込みいたしました。まずは《ハシ坊》くんと一緒に学びながら、一歩でも前に進めるよう頑張りたいです。よろしくお願いします。

瀬木野莉子