おウチ便り

おウチ便り|64

おウチ便り たくさんのお便りありがとうございます

初めてお便りいたします。私はここ数年、日々の激務の疲労を癒す名目で朝寝坊を決め込んだ休日の朝、『NHK俳句』をテレーっと見ている程度のにわか俳句ファンでしたが、実家の父が「プレバト‼︎」を拝見して面白かったらしく、また父の友人たちもこぞって「いつき組」に加入なさったということで、私にも「チャレンジしてみたら?」と勧めてくれたのをきっかけに、今年のGWから加入させていただきました。結社や句会への参加は未経験の新参者です。自分で俳句を詠み始めて痛感したのは、季節と全く無関係に生きている自分の現実でした。毎朝定時にすし詰めの通勤電車に乗り、8〜10時間ほどトイレに行く暇もなくデスクに貼り付いてパソコン仕事に追われ、電車で居眠りしながらの帰路。日々の生活の中に季節のうつろいを見つける余裕もない中、ベランダで育てている植物に手を入れる時間だけが、唯一自然界と生身で触れ合う時間です。季語の深みを体感する暇もない私にどれだけの句が詠めるのか甚だ疑問ではありますが、大急ぎでかっこむ食堂のおかずの味わいに、あるいは帰宅してまともに目を開けていられるわずかな時間のうちに、二度とない一期一会の今日を刻む一句を苦吟する毎日です。他のご常連のように力作を五句十句と投稿することは叶いませんが、私の場合はどれほど多く投句したところで駄作の山が聳えるだけと観念し、「投句は毎月推敲厳選した三句のみ!」と自らに強いています。この調子ではポイントが貯まるまでに10年以上かかるのかもしれませんが、いつの日か、いつき先生の許で句集を出版することができたら…と夢見ています。投句の審査結果発表が始まると、自分の名前が早々に表示されてしまうのではないかと、帰路の電車の中でビクビクしつつ読んでいます。「今日も名前がなかった!」と胸を撫で下ろす日が、毎月の《天》の発表まで続くとよいのですが。(^^;;)これからもご指導のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。

美輝

はじめまして。2022年の6月にこちらに参加させて頂き、俳句を始めました《響歌》と申します。初めての投句で《並》選を頂き、今蜘蛛の巣の投句の選出待ちです。始めたばかりなので《ハシ坊》の評価を良く読んで勉強しています! 俳句の中に込められることが無限である事を知り、とても奥深い世界に魅了されています!「プレバト‼︎」大好きです♡今後も良い俳句を作れるよう少しずつ精進していきたいと思っております! 目指せ《天》選!! 今後とも宜しくお願い致します。

響歌

皆さま、いつもお世話になっております。そして、組長、「朝露がビーズのように」《ハシ坊と学ぼう!⑨》での添削をありがとうございました! 今や大・大・大人気の「夏井先生」に、WEB上とは言え直接添削していただけるなんて普通にすごい事です、それも今回3回目の《ハシ坊》となり、うーーーっとなりました(声にならぬ声)。どうも、お題写真を最初に見る時の自分の心持ちが句作に大きく影響してしまう傾向があります。感情的、感傷的、つまりは主観の強い句になりがちです。今回もそうでした。そのような個人的心情を具体的な景で客観的に描ききれた時、主観を超えた普遍性を手に入れることができるのだろうと思っています。ただ時々「あああああ~~」となりそうな気持ちを俳句に吐き出すことも、組長との出会いで教わった大切な事の一つです。ストイックに向き合う姿勢とは別に、新しい事を知り表現する喜びや楽しみと、時に精神安定剤のような作句の効能を求めながら、少しずつ前進できればなと思いました。今回の添削について、正直、理解、把握しきれたかと言うと嘘になります(出来の悪い組員ですみません><)が、こちらもノートに丁寧に書き写しましたので、時間をかけて考えてまいります。最後にもう一度、ありがとうございました!

靫草子

初めてお便りします。2021年の夏に会員になりました。70歳を過ぎて今から、と思いましたが娘が「何事も挑戦だ」と言って会員手続きをしてくれました。勉強するのに年は関係ないと思いに至り初めました。最初は《ハシ坊》もいくつか頂きましたが私なりに少し理解ができ、今は《並》を頂けるようになりとても嬉しく励みになっています。今では欲も出てその上のランク《人》選んで頂けないかと毎日頭の隅には俳句のことがよぎります。《並》を頂いた中で、2月の写真de俳句「小さな町の桜」の〈吾子の記念樹桜も共に二十歳かな〉は、実際に家の前の土手に植えた桜を詠んだ句です。(今は50を過ぎた娘ですが)(笑)。娘も桜も同じように成長してくれたこと、感慨深いものがありました。私も少しでも成長していけたらいいなと思う今日この頃です。

星瞳花

「おウチ便り 59」では、《岬ぷるうと》さんに私の額紫陽花の句に感想を書いていただきました。俳号はよくお見掛けしていても、お会いしたことのない方に共感して貰えたことが嬉しくて嬉しくて。一層このサイトが楽しく感じられ、どなたか一人にでも伝われば俳句ってこんなに甲斐のあるものなのだと分かりました。私も《岬ぷるうと》さんはじめ、皆さんの御句をしっかり楽しませていただきます、ありがとうございました。

池内ときこ