おウチ便り

おウチ便り|67

おウチ便り たくさんのお便りありがとうございます

俳句を始めて2年になります《うーみん》と申します。
「プレバト!!」を観るうちに、「私にもできるかも!」という気持ちになり、『夏井いつきの365日季語手帖』を手掛かりに俳句を始めました。
俳句を作るようになってから、わずかな季節の移ろいへのアンテナが高くなり、「あっこれ季語だ!」という出会いが楽しく、日々の生活に喜びを感じています。
また、先日教職員に配布された『かがやき秋号』の夏井先生のインタビュー記事を拝見し、先生が介護をきっかけに教職を退職されたことを知りました。私も主人の闘病生活を支えるため、遠くない未来に介護生活に入るだろうと思っています。不安は尽きないですが、俳句を心の杖に楽しむことを忘れずに過ごしていきたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。

うーみん

2022年3月から会員になり、お便りするのは初めてです。俳句って良いですね! 俳句のある日々を過ごしていると、なんかこう、世界の至るところに隠されている秘密の塊が、じんわりじんわり溶け出してくる、そんな感じがします。そして、本当に有難いことに【第23回写真de俳句】「カメラと夕焼け」で《天》をいただきました。その日は忙しく、全く期待しておらず、ホームページを見たのは夕方。「今回の天はどんな句かしら〜?」とぼんやりスクロールしてみると、なんと、自分の句が出ているではありませんか! 思わず歓喜の声を上げ。さらに、夏井先生の丁寧なコメントを読んで、涙が・・・。こんなに深く読み込んでいただけるなんて。夏井先生、ありがとうございます。もう本当に、嬉しかったです。それから、正人先生。【第2回俳句deしりとり〈序〉】【第4回俳句deしりとり〈序〉】でコメントをいただき、ありがとうございます。「わ〜、ちゃんと見てくださっているのね」と、かなり励まされました。人生なかなかハードなことも多いですが、これから先、俳句と一緒に歩めれば、何とかなるような気もしている毎日です。

田季たまき

いつもお世話になりまして、ありがとうございます。 いろいろなことが立て続き、もう俳句は書けない!くらいに落ち込んで、いったん更新をしないつもりで、前回お便りしたのですが・・・ マイ句帳をみていたら、やっぱりぼちぼちマイペースでいいかあ、という気持ちになり、次の一年も頑張ってみようと思います。 できないときはできないし、できるときはできる。 でも、詠み続けよう!と。 俳句が詠めないときは、感情がぶあつくなっていることにきづき、 駄句でも詠みおわると、脳がすっきりしています。 やっぱりぼちぼちいこうと、元気や勇気が湧いてきました。 マイペースで厳選二句でたのしみまあす。 句集の夢もまたぼちぼちあたためまあす。 この一年もまたどうぞよろしくお願い申し上げます。

谷口詠美

第7回 俳句しりとり〈序〉ふる③で、取り上げて頂きありがとうございました。 古い木組みの店は、地域にある老舗デパートの服売り場です。濃い色薄い色を組み合わせた木の床で、歩くとコツコツと音がしました。 古いけれど磨かれて、特別な感じの佇まいでした。そこで買ったよそいきのコートです。 よそいきのコートを買った嬉しさで、夜に部屋で眺めてにんまりしていたと思います。 数年後、服売り場はファストファッションの店になり、あの木組みの床は無くなりぴかぴかの新しい床になりました。 自分の句に目を留めて頂き、いくつもの読み方を想像して下さり、とても嬉しく思っています。 毎月、投句の機会があるおかげで、これからも細く長く俳句を楽しみたいと思っています。

まこく

ここ何か月か、おうちde俳句くらぶは私にとってさながら国語教室になっています。毎月の投句を読んでは、季語だけでなく、言葉、漢字の知らない事が次から次へと出ていて「へええ!」と驚くこと驚くこと。調べて解った時の嬉しさ。学生に戻ったようで、皆さん、本当に勉強されているのだと、負けていられないと背中をどつかれた思いです。俳句を作るだけでない、喜びも与えて頂いています。第24回のハシ坊の《峠の泉》さんの句〈秋旻に吸い込まれゆくやるせなさ〉の「秋旻」も漢和辞典、国語辞典、ネットを駆使してやっとここの季語辞典にたどり着きました。この季節の内に相応しい句を詠めたらと思っています。もっともっと、頑張らないと!と思いを新たにしました。

うらん

第4回おウチde俳句大賞の贈呈式で御挨拶させていただいた《大西どもは(ドモワと読みます)》です。 長文失礼します。 先日、父が亡くなりました。 とうとう俳句の時間がきたぞ。 わたしはバクバクしながら、すぐそう考えました。 わたしは夏井先生の「つらい時に俳句の俯瞰力が救いになる」という言葉に引き寄せられて、俳句をはじめた一人だからです。 会員になって二年弱。 点取り俳句を愉しんでいる毎日にあって、誰に見せるわけでもない句を詠むのは二度目でした。 一度目は数カ月前、父の介護と仕事のストレスで心を病んでしまい、珍しく休暇を取って吟行に出かけた時。 点取りを意識しなかったその時の句は、いくつかを投句してみたところ、皮肉なものでいつになく沢山「人」の評価をいただけました。 その後はまた大抵は「並」続きで、苦笑いしきりです。 お洋服屋さんですので、初七日をむかえる前にも銀座や表参道に出張があり、今回の句はその時詠みました。 父とは最晩年、介護の数年間でやっと親子になれた気がします。 そういえば、父を俳句の世界に誘ってみようかと思ったこともあったな。 もっとも彼は、やるとは言わなかったでしょうけど。(追伸) 「どもは」は「盗賊どもはお宝だけを残していった」の略。 だからdo mo waと発音します。 俺から全てを奪っていったとつもりだろうが、どっこい、一番大切なものを盗み忘れているよ。 おまえさんたちの目は節穴だから、これが宝物だとわからなかったんだろう、の意。 一番大切なものとは勿論あれです、あれ。 僕が昔やっていたブログのタイトルで、僕のキャッチフレーズみたいなもん。

大西どもは