おウチ便り

おウチ便り|29

おウチ便り たくさんのお便りありがとうございます

「おウチde俳句くらぶ」に入会させていただき、気がつけば、1年が過ぎようとしています。俳句の「は」の字も分からない私が、最初は葉書で投句を重ねる日々でした。季重なりの回避を少しずつ学びましたが、未だ慣れません。「写真de俳句」には、《並選》で、人生のターニングポイントが、自分エッセイのように刻み込まれ、過去を振り返る事もしばしばです。【第14回 ドリルde俳句】は、どちらにも掛かるパズルが見つからず、迷いも生じています。「雪ましろ」と、淡く切ない雪を表現したかったのですが、現実味を帯びた言葉しか、浮かびません。「雪」が吸収してくれるのでしょうか。言葉の重きに比重のアンバランスが目立ちます。夏井先生の仰るコマ送りのように描写を出来ない自分がいます。やはり、意味を追求してしまう傾向があり、全てを証さずに読み手に投げ掛けるとは、至難の業です。そんな中、家藤先生のプラスアルファの部分の選評に惹かれます。詩の世界にいざなわれます。「ドリルde俳句」に限らず、いつか、家藤先生の選評が受けられるよう地道に続けられたらと思います。今後とも、ご指導を宜しくお願い致します。支離滅裂で大変失礼致しました。

小山美珠

たくさんの投句のなかから、拙句に目を通していただくことに恐縮しつつ、毎月の発表を心から楽しみに俳句の勉強に励んでおります。2021年の2月から始め、数回《ハシ坊》でアドバイスいただき、たいへん励みになりました。第9回の《ハシ坊》に選出された句を推敲して再チャレンジしたところ、〈雲の峰リスK点を越えて翔ぶ〉が初めて《人選》となり、感激いたしました。これまで他のウェブサイトで夏井先生に選評いただくものの、自作の入選句について「人」と「佳作」の違いがわからずにおりましたが、今回、自分で改善の方法を思考錯誤したおかげでしょうか、まぐれではない何かが少しみえた気がいたしました。先日、ずっと欲しかった『新日本大歳時記』5冊セットを入手いたしました(重くてびっくりしました)。俳句を始めて、季節の移ろいや植物の変化に、心を動かされることが増えました。人生の後半、俳句とともに歩みたいと思います。今後ともどうぞご指導のほどよろしくお願いいたします。

風友

いつもご指導ありがとうございます。第11回 「江ノ島と夕日」で、〈風に音割れて遊泳禁止告ぐ〉に《地選》をいただき、心臓にきました。私の実家は、徒歩5分で海水浴場という浜辺にあり、子どもの頃からその風景に親しんでいました。それらを思い出しながら、次々に句が浮かんできて、体験を詠む手ごたえも実感できました。《地選》の句も、そうした体験のひとつですが、先生の選評「この浜そのものが遊泳禁止の場所というよりは、台風が近づいているとか、海水浴場がコロナで閉鎖されているなど、特別な事情によるものかと読みました」がまさにその通りで、読み取ってくださった映像の数々も私の記憶そのものでした。過去に「うっかりホームラン」を打ったことはあるものの、一生《人》止まりではという気もしていたので、「止まるな」と言っていただいたような思いです。ありがとうございました。なお、オットに報告しましたところ、ダメ出しをくらいましたが、選評を読ませたら黙りました(笑)。これからもよろしくお願いいたします。

玉響雷子

組長、いつもご指導有難うございます。愚息の母(全国認定)、《江藤すをん》でございます。(全く信じられないのですが……)第12回《天》をいただき有難うございます。「凡人ど真ん中」のお言葉に赤面しつつ、事態を飲み込めず、狭い家の中をウロウロ・おろおろ・フワフワ……。あ、銀行閉まっちゃう! と、ハタと気付いてから(そんな時間!)、大慌てしました。帰宅した我が家の極楽トンボ君に早速報告。「キミを詠んだ句を、夏井先生に選んで頂いたよ!」「へ〜ぇ」「ホントだよ! 先生のお言葉だってあるんだから!」「ほ〜ぉ。」&ピコピコ(スマホゲームの音)「(溜息……)キミが大学受かったら、その句をプレゼントするよ……(まだ誰にも見せていないのです)」「ん〜何年後かな〜?」「……!? 現役で受からんのかいッ!!(母激怒)」愚息は、俳句甲子園ならぬ、「科学の甲子園」と「地学オリンピック」に向け、仲間と盛り上がっている様子。一蓮托生で迷走中です。もうこの際、いつか奴をNHK「575でカガク!」で利用すべく、野放しにしております。どの投句先でも、《天》なんて眺めるもの。毎回、どんなのが出てくるのかワクワクして! 憧れだわぁ~、こんなん10年かかっても無理やん……こりゃ組長にすっごく長生きして頂かないとね! と思っていた矢先の《天》。いまだポカンとしております。嬉しさが湧く前に、次の『伊月庵通信』が届く気がします。ですが。凡人ど真ん中、力いっぱい振り切ったご褒美として、有難く頂戴致します。この《天》は、「技術も知識もないうちは、背伸びしなくていい。凡人のカッコ悪い日常にも俳句の要素はある。自分に出来ることから積み重ねなさい。裾野まで見守っていますよ!」という組長のお言葉、と受け止めております。はい。俳句の山はまだまだ遠い。最後尾から、組長について参ります! 寒さが増して参りました。どうか、くれぐれもお体大切になさって下さいませ。睡眠と栄養、充分にお摂り下さい! 組長のご健康は組員全員の願いです。

江藤すをん

第12回「蜻蛉と青空」《ハシ坊⑥》で講評をいただきありがとうございました。《ハシ坊》に拙句を見るのはインパクトがあってびっくりしました。同時に組長直々の言葉をいただいたのだと思うと感激。その後、主語がわかるようにと推敲を試みたのですが、その際に元々句の着想にイメージはあってもリアリティーがないと気づき、自分が何を詠みたかったのか考え直す必要があると思い至りました。今まで《人》に2句選んでいただいた時は、大いなる驚きと喜びとともに、なぜこの句が他の句よりよかったのかわからないことに苛立ちも感じました。少しばかり自信のあった句は撃沈でしたし。《並》に選ばれた場合も同様です。ということで初心者でなかなか自薦が捗りませんが、自分の句にリアリティーを感じるか、どうすればもっと具体的になるかを目安に推敲頑張ります。

紗羅ささら

《はな ただこ》改め《一寸雄町》です。早速の《ハシ坊》デビューに興奮しております。ドキドキしながらご指導のお言葉を読ませていただきました。ありがとうございました。恥ずかしいですが本当にうれしいです。〈野の霧をさくり豹の仔勇みおる〉を練り直すべく豹のことを調べておりましたら! 興味深いことに辿り着きしました。そして、句を練り直してみました。〈野の霧やぴくりと動く豹の耳〉野生のネコ科動物には、もれなく耳の裏側に白い斑「虎耳状斑(こじじょうはん)」があり仲間とのコミュニケーション手段に使っているらしいとのこと。特に仔は母親にしっかり付いて行くための目印にするとか。また、種によって形や位置が異なり、耳は自在に動くのだそうです。沢山のことが学べます。『新版 20週俳句入門』(藤田 湘子)を読み始めました。少しずつでも進歩したいです。これからもどうぞ宜しくお願い致します。先生方、スタッフの皆様、どうぞお身体お大切になさってください。

一寸雄町